外傷の予後10数年。左右11が激しくアンキローシスを起こしています。右1は連結冠切断で脱落。左上1をこのまま抜歯すれば骨レベルは大きく低下すること必至です。
2歯欠損を両隣歯を切削しないですむインプラントで修復をきめましたが、右上1は骨レベルがとても低くなる。骨造成の前準備として左上1の歯根膜を引き上げて骨を誘導、その後に右上1にGBRを行いました。骨が安定したので左上1はその役目を終え抜歯しました。平坦になった顎堤にインプラントの埋入は容易です。
外傷の予後10数年。左右11が激しくアンキローシスを起こしています。右1は連結冠切断で脱落。左上1をこのまま抜歯すれば骨レベルは大きく低下すること必至です。
2歯欠損を両隣歯を切削しないですむインプラントで修復をきめましたが、右上1は骨レベルがとても低くなる。骨造成の前準備として左上1の歯根膜を引き上げて骨を誘導、その後に右上1にGBRを行いました。骨が安定したので左上1はその役目を終え抜歯しました。平坦になった顎堤にインプラントの埋入は容易です。
歯根破折の後、頬側に骨欠損が残る。
下顎枝前縁から採取した骨を移植。しかし若干不足気味のためさらにGBRも併用です。ところが数日後からメンブレン、骨片固定用スクリューが露出してしまいました。
暫間義歯を外し患者さん自身で水洗しては日に何度かワセリンを塗布していただきました。
約2Wで劣開は閉鎖しました。やれやれ。
6ヶ月後.骨面の不整は残るものの充分な顎堤幅を確保。
アメリカで購入してきたこのメンブレンは本当に信頼がおけました。
左大きな骨吸収、右設置後。骨補填材となじみがいいことが何より使いやすくスクリューでの固定など不要。
半年後、充分な骨幅が確保されました。
こんないい吸収性メンブレンでしたが、もう日本人には買えないのだそうです。どうして買い占めておかなかったのかと残念でなりません。
歯根破折のあと感染を生じると多くは頬側の骨が失われます。
自家骨を採取して非吸収性メンブレンを設置
メンブレン除去と7ヶ月後のリエントリー
顎堤の高さも増加させることができました。