右下1の動揺が主訴です。根尖を超えているようにみえる大きなX線透過像です。全顎的にはそう悪くもないのになぜにここだけこんなにsite specificなのか!?抜歯するしかないでしょうか?
同部にpcの悪さもありますが、これは咬合性外傷であることは一目瞭然。対合歯メタルボンドブリッジの歯肉退縮は下顎前方運動時のガイドが強すぎることの裏付けでしょう。処置方針としては通法のpc、SRPと並行してガイドの調整。歯周外科は禁忌です。X線像の改善には少し時間がかかります。
’07 9.25記事 「エンド?ぺリオ?(歯周組織の変化)」症例のその後です。
骨欠損の主な原因はクレンチングと診断しコントロールに努めてきました。X-Pの変化です。
診断用のスプリントにはくっきりファセットがみられます。
この患者さんのよいところは
1.プラークコントロールがきわめてよい
2.クレンチングを自覚していて自己暗示に取り組める
3.スプリント使用が苦痛ではない こと等です。
ずっと経過をみたかったのですが、残念なことにこの度転勤になり関東へ引っ越しされることになりました。やむなくこれ以降のメインテナンスはT先生に紹介状を書き、託すことになりました。
「クリーニングだけ」から数ヶ月後、問題の左下6の疼痛を主訴に再来院しました。
ほうれ、だから言ったでしょ、もう猶予はありません。それではいきますよ~。
上は初診(USA)、下は治療後(Takaoka JAPAN)。
近心根周囲の骨欠損が改善、骨梁像の変化です。