6月4日は虫歯予防デーだかで歯科医院の広告が新聞にたくさん載っています。例年どおりK幼稚園に歯科検診に行ってきました。私の若かりし頃、自分の大事な子供たちを預けるからと園長以下先生たちを集めて虫歯予防のスライドショーをさせてもらい幼児のおやつと砂糖について理解してもらいました。あれから10余年、わが子3人はもちろんここの園児たちにはごくごく少数の例外を除けば「虫歯が一本もない子」が大半です。検診といってもひとり5秒以内で終わることだし、私の検診はといえば「受診喚起」のためではないので、虫歯予防の啓蒙のためクラス毎に一芸披露することにしています。今回は少し趣向をかえてみました。
「さがれ、座れ」といってもモニター画面ににじりより、食いつく子供たちをみてください、これでモチベーションOKです!!
インターネットで「抜けた(抜いた)乳歯はどう処分するのが正しいの?」なんていう疑問に多くの書き込みがあるのをみつけました。多くの人が未だに「上顎の歯は地面に投げる。下顎の歯は屋根に投げる」なんて結構真面目に信じているようです。大事な我が子の成長の記録、身体の一部だというのにもったいない話です。大事に仕舞っておけばいいことを誰か教えてあげればいいのに。
こちら「虫歯も修復物もない永久歯列の姉妹(本ブログ「予防」'06 6.3記事)」の乳歯です。
そういえば低学年の頃、学校で抜けて自宅に持って帰ろうと思っていたら見当たらなくなって大泣きし担任の先生を困らせた、なんて騒動もあったっけ、、、。あれ!?矯正のために便宜抜去した第一小臼歯は??
次女になるともっと手際がいいです。抜けた日付入りがベストです。
これらはいずれ娘たちが巣立った後に残る「形見」となるのでしょう。
「究極のMI」それは歯医者主導ではなく「自分で管理できる口腔」であることは疑いありません。
多くのひとと同様、私も「自分の子供に虫歯をつくらせない」と思ってきました。
この17年間の想いです(本ブログ 予防:「2006年6月3日「虫歯も修復物もない永久歯列の姉妹」)。当然ながら長男も含め3人とも一本も虫歯はありません。
デンタルハイジーン誌別冊に掲載された拙文に対して現在当院に通院中の患者さんを含め、数多くのご感想をいただきました。私の耳に届かない反論も多数あることは想像に難くないですが、反響があることはとてもいいことです。
詳細は別冊をご覧いただくとして、「虫歯一本くらい」どうでもいいかもしれないしひとによっては歯よりももっと優先するものもあることでしょう。
「一本も」は私の歯科医としてのこだわりであり最優先事項である、ということでご容赦いただくことにします。