赤染めで全く染まらないくらいプラークコントロールのいい方ですが、顔面まで大きく腫れるくらいの激しい炎症でした。これは普通の歯周炎ではないので通常の歯周基本治療では治せません。左上23ともに生活歯です。
3年後のメインテナンス。骨レベル半分くらいながら安定しています。
患者さんが東京に転居になったため、資料の正確さやきれいさでは右に出るものがないといわれる高輪の鷹○竜○先生にご紹介、メンテナンスをお願いしました。
歯肉退縮もこれだけクリーピングすれば上出来でしょう。
この治療の詳細は歯界展望11月号候補です。
歯肉退縮への保存的対処を主訴に、遠路はるばる特急に3時間半乗って数か月に一度通院されているsさんです。ブラッシングを改善したら1年ちょっとでクリーピングすると予告しました。現在8か月経過です。
基準点であるCEJ(青矢印)と歯肉縁(緑、黄色矢印)の距離がじわじわ狭まってきていることがわかります。根面にプラークが残らなくなれば平坦になるところまでクリーピングするはず。よ〜し、いい調子!
退縮した歯肉を辺縁歯肉をクリーピングさせて回復させる。そのブラッシング方法を伝えるビデオを作製しました。
以前、前DH誌美人編集長Kさんが「読者によりわかりやすいように動画にして当社のHPで配信しません?」と冗談半分で言ってたのを「そりゃ高額有料サイトになるぜ!」なんて茶化していましたが、今回はC先生の発案にのることにしました。
見られればなんてことはない他愛もない事です。でも私たちはこれで歯肉退縮を「予告のうえ」治してきた実績が多数あるのです。「信は力なり」?
*「デンタルハイジーン」第27巻第7号:2007年7月 に詳細
天然歯とインプラントの間に隙間ができてしまい、これでは見た目がよろしくありません。
歯周組織の前準備、クラウンに付与する形態、そして術後のケア&ブラッシングがあいまって歯肉がせり上がり歯間空隙(いわゆるブラックトライングル)を埋めてくれました。
歯肉退縮とクリーピングの詳細について 月刊デンタルハイジーン 2007年7月号〜9月号に連載です。