07JAN
18年経過のブリッジ
2015年01月07日
私が19年前にセットしたゴールドインレーです。19年前といえば私も患者さんもまだ20歳代(!)ということになります。私の歯科臨床の知識も技術も今のレベルには程遠いはずなのですが、これまでずっと無事故できました。患者さんのリスクが低いこととゴールドの安定性とのダブル効果だったのかもしれません。
ところが今回、顕微鏡でみていたらマージンラインになんとなく黒っぽい線がみえたので探針でひっかけてみたところなんなく外れたのには少し驚きました。セメントがウオッシュアウトしていたようです。ついでに隣在歯第2大臼歯隣接面にもカリエスがみつかり、大事に至らぬ前に外してみてよかったと胸をなでおろしたのでした。(左図)
幸い2歯とも小さな再形成だけですみました(右図)。今度のインレーが19年使用できるかどうかはわかりませんが、この先19年後といえば、お互い60代後半。私の歯科医としての人生も残り少ないに違いない。