日展とは?:日本の美術振興を目的とする、日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門からなる総合美術展。国内最大規模、最も多くの人に親しまれている歴史と伝統ある展覧会です。現在、会員数は約600名。毎年一回秋に、公募展の形で展覧会を開催。会員作品,入選作品を合わせ役3000点を陳列し,終了後全国を巡回しています。(日展パンフより)
富山県出身の作家が多いからなのかもしれませんが、全国わずか数カ所のうちの中、富山へも巡回してくれるのはありがたいです。
かつては「美術などとてもても、、、。いいも悪いもさっぱりわからないもん」と思っていましたが、評議員審査員を務める著名彫刻家の言葉「わかるわからないなんて問題ではない。だいたい来場している人たちのなかで作品を評価できるひとなどそう多くはいない、大半はあなたと同じ。そうではなく、作品の前に身をおいて想いを巡らす。それでいいのだ。」それ以来20数年。数点は遠目にみても「あれは誰それの作だ」と一目で分かるようにもなり毎年この時期を楽しみにしているのです。
先週開発した黒鯛の楽園で大物を釣り上げる予定が、今日の全国的な暴風雨に断念。昨夜Kくんらと悔し紛れに堪能した焼肉、キムチ、ニンニクスライスが効き過ぎて「臭い臭い,ア〜臭い、最悪!一緒に歩きたくない」などと愚妻に嫌がられつつも、穏やかなよい休日でした。
富山県が生んだ偉人のひとり宇治長次郎(1871(明治4)〜1945(昭和20)旧大山町和田出身。1907年(明治40)陸軍測量部に雇われ、人跡未踏といわれた剣岳に登頂し測量三角点を設置した。彼の登頂を記念して、登山ルートの谷を「長次郎谷」と名付けられた。黒部峡谷全域も踏破し、名ガイドとして尊敬された。)のブロンズ像が、立山山麓らいちょうバレースキー場の麓に建てられています。身につけているものに時代考証を重ねた力作、とは作者談。夏と冬の長次郎像です。
これの原型40cmのミニチュアをいただいてきました。当院1番チェアー前に展示します。
この夏全国ロードショー公開「剱岳<点の記>」は柴崎芳太郎とともにこの宇治長次郎の活躍が描かれているはず、乞うご期待。
お正月といえばおせち料理です。おせち料理は家庭でつくるもの、、と普通に思っていましたが、流行りにのって今年は「料亭のお取り寄せ」を試してみることにしました。
さすがお上品でした。でも来年からはまた従来どおり愚妻の自作に戻るらしい。
もうひとつ、お正月といえば天神さまです。富山県(と福井県)では男の子が生まれるとそれ以降の正月に学問と手習いの神菅原道真像を描いた掛け軸を床の間に掲げて崇め奉るのですが(*富山県だけの風習だから全国のひとには訳が分からない。解説を加えたほうがいいとのご指摘をうけ、加筆いたしました。)木彫の里井波ではそれが木彫像なのです。
右は長男が産まれたとき義父からいただいたもの。左は先代の作品70年前以上の作のお宝です。オヤジも成長祈願にと飾る事にしました。
明治政府の発令で創設された文展は、帝展、新文展、日展と組織や名称を変えながらも日本を代表する総合美術展として開催されてきました。今年はその日展の節目となる百年ということで「百年展」が地元富山で開催されているので行ってきました。
100年分から選抜されたいわば「歴代オールスターベスト展」です。明治40年代の屏風絵や洋画などが100年の時を経て目の前に並ぶ様は実に壮観。名作のもつ静なる力に圧倒されます。
教科書にのっていたような作家の名作ばかりをこんなに一堂に集めていいのかと思えるなか、横山白汀氏の作品もピックアップされていたのは本当に驚きです。
明治時代、日本の芸術家たちは多くヨーロッパへ留学に渡ったそうで先駆者の苦労に想いをはせました。現代とは比較にならない大変な事だったに違いない。少し意外に思えたのは、アメリカへ学びに行った画家のことです。ヨーロッパのように伝統はない(と私が勝手に思っていた)アメリカから学ぶ芸術があるとは知らなかった(大変失礼!)。また「表現」に苦悩して画家から彫刻家に転身した作家にも驚いた。多才なのでしょう。
作品が一部入れ替えられる後期にもう一度出かけるつもりです。5/18まで富山県立近代美術館にて開催中。
日展評議員審査員である彫刻家の個展です。
現在北日本新聞に半生記が連載されていることもあり、昨日の除幕式には百数十人の来場者があって盛大でした。
50数年におよぶ創作活動の集大成であるかのように100点の作品が展示されています。過去何度か個展が開催されましたが、これほどの規模のものは初めてなのではないでしょうか。公共の広場や施設等に設置されているもっと大きな大作もまだまだ多数あるものの、50数年前、美大在学中の日展初入選作「母の顔」以来、過去の日展出品作や各地美術館等に展示されている大きな作品、個人所蔵の作品の数々が並ぶ様は壮観です。
砺波市美術館にて2007年5月26日〜6月17日開催です。