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新型コロナウイルスの感染予防対策として
当院では下記の通り衛生強化の取り組みを実施しています。
1. 毎朝、院長はじめスタッフ全員の検温をし、体調の確認をしています。
2. 医療器具は全て患者さんごとに滅菌消毒をおこなっており、他の患者さんと共有することはありません。
3. グローブ、マスク、消毒用アルコール等は十分にストックがあり、グローブマスクを使い回すことはありません。
4. 一定時間毎に窓を全開にして換気を行います。
5. 次亜塩素酸水を噴霧しウイルスを除菌しています。
患者さんへお願い
1. 入室される方全員に検温をさせていただいていますが、発熱、咳等の風邪の症状が見られる場合お申出ください。改めて予約をお取りいたします。
2. 入り口に手指消毒用アルコールを設置しています。入室される前に手指の消毒にご協力ください。
3. 治療前にウイルス除去効果のある薬液でガラガラ嗽をお願いしています。
よろしくお願いします。
それならと指名させていただいた方は、九州弁をしゃべるアメリカ人!なんて失礼なこといつても笑い飛ばしてくれる、気さくなオ●さん。でも、アメリカにわたり大学院まで終えたど根性と存在感はハンパなし!説得力抜群! 私とは真逆の内容ながら、うまくリンクしたようにみえて企画がまんまと的中したのは一昨年のことでした。楽しかったなぁ。その後、わざわざスケーリングしてもらいに上京したし、冬の富山ツアーにもおいでいただいた。
昨年、大学教授に転身されたとのニュースには驚いたけど、今日ご著書を出版したからと、一冊届いた。おまけにこんなチョコレートも
先日の大分での講演に、元臨P理事長N先生がわざわざ聴きにおいでくださり前夜懇親会で私と「歯周病と糖尿病の関連は理解できるけど『歯周病を治したら血糖値も下がる』とは言い過ぎだ」「そうだ、そうだ!」と気勢をあげてたら、糖尿病専門医が傍でそれを聞いてて、翌日の講演でヒロシマスタディーのことを話された。
ダウンロードして熟読したら、、、「(歯周組織に)微小炎症が存在する場合、歯周基本治療で有意にHbA1Cが減少する。抗菌剤を用いるとそれが顕著」という研究結果を得たらしい。
当院はPの重症例が多く、それをしっかり治す自信があるので、ぜひ自分のところの症例で検証したいものだが、問題点は二つ。 私は抗菌剤は急性発作の時以外使ったことがないこと。高感度CRPを計測するA社の装置を持たないこと。従来の装置ではあまりに大雑把でダメなんだと。60万円だかするそうだけど自力で買う財力はないしなあ。
手軽に外注お願いできるところ、近くにないかなあ、、、
その後です。入院患者さんの口腔ケアをしている看護師さんが、「ちょっとご相談が、、。患者さんの歯のない部分に骨が露出していて、、、そこ、どうケアしてあげたらいいのでしょう」「???骨が露出??ほんとだとしたら、それはえらいことでっせ。ではついでにちょっと拝見しますか、、、」
診るとそれは顎骨の露出なんかではなく、残根が挺出しているものでした。なあんだ。そんなの歯医者なら誰でも一眼見れば即座に解決する話なんですが、当の担当者には自力で解決できない大真面目な心配事だったのです。もちろん逆の立場で、歯科ではよくわからないこともその数倍あるに違いありません。
「病診連携の必要性」が言われる昨今、口で言うのは簡単ですが、実際は時間や身体を使った地道な仕事です。でもこれはこれから避けて通ることはできない社会的使命でしょう。
S社から新発売の接着材料がこんな漫画の説明書付きでした。
「歯周病が進行してきて動揺が増してきた」という患者さんに対して若い歯科医が「この新製品で『固定する』から大丈夫よ!」と言っています。まさに「臭いものに蓋をする(だけ)」、名前は明記されていませんが、監修している歯科医師の甚大な誤解、看過できない間違いですね。
私こと
この数年来、全国でのべ数千人の歯科医歯科衛生士たち対象に「重度歯周病の患者さんにプラークコントロールなく『とりあえず固定』することの危険」、またそうした症例への具体的対処法を、実例のうえでお話ししてきました。
数年前、G社の新商品のパンフでも今回と同様の宣伝がありましたが、上層部に私の声を届けてくださる人がいたことからそれが反映され、パンフは全国から撤収されました。
「歯周治療に自信がない、よくわからない」若い歯科医らがこのS社の漫画をみて、従来同様 「歯周病が進行し歯が動揺する〜『とりあえず』固定」 というイメージがつくことを危惧する次第です。
2月に西の隣県で、3月東の隣県でそれぞれ歯周治療についてお話しさせていただく機会があります。このパンフをネタに詳細に解説することにします。
そろそろ来月からのいくつかの講演の内容のまとめに本腰をいれなければなりません。リクエストいただいている「スタッフ教育について」は、今回に限らず以前からしばしば質問いただくことです。みなさんそれがなかなかうまく行かなくて困る事が多いのでしょう。でもそれは当院も同じことです。私が以前から思っていることは、1.高額有料セミナーに依存しない。 2.院内およびスタディーグループ内で継承する、そのシステム の2点です。
そしてそのためにやってきたことといえば「富山剱の会Basicのもちまわりプレゼンの準備を通した知識の整理」「模型での基本実習」「時間」がそれにあたるはずです。でも一番重要なことは院長、スタッフが歯周組織を「読む」眼をもつこと、そのためにどうしたらいいのかスタッフ自身が「考えて努力する」ことでは一番ではないかと思うのですが、いかがなものでしょう。
歯科衛生士:魚谷眞梨 2012 年石川県歯科医師会立歯科医療専門学校卒業
DH園子さんは新卒以来17年の長きに渡り勤務してくれていました。書道5段の腕前から繰り出されるルートプレーニングは全国トップレベル(と私が認定しています)、幾多の難症例も彼女の手によるものが多いです。’08GC学術講演会の大舞台で緊張に震えつつ(?)私と一緒に講演してくれたのもいい思いでです。真顔で「食事が喉を通らない」というひとを私はあの東京フォーラムの控え室で初めてみました。
昨年の電撃結婚からオメデタとなったのですが「10月の出産間際まで勤務したい」との本人の意向で大きなおなかを抱えながらもこれまでと何も変わらずにいました。ところが昨日、急に不調を訴え早退。今日になってわが釣り友ギネ医S先生から電話「仕事どころじゃない!即入院!!」という訳で突然のドクターストップとなってしまったのです。そんなわけでこれまでの仕事に慰労する間もなく急な退職となりました。しばらくしておちつかれたらあらためて感謝の意を表したいと思っています。
わが剱の会例会は月に一度の楽しみですが、一年一度の楽しみ、歯科オタクの集合体が明後日に迫りました。分科会、夜の余興とも準備は完了。
さてそんな折、同級生ながら現役女子大生SさんからFacebookなるものにお誘いがきました。そういえば以前誰かからこんなの来たっけ、、、、そのなかみてびっくり!近隣の歯科医、ブログ友、歯科オタク友、高校の同級生ら知った顔ばかりなのです。そして「このひとはこのひととお友達、その友達が誰それ」と。よくわからないままに数人にお友達登録したところ「この人も共通の友達、こっちはいいの?」と。Facebookってゆうなればブログの簡単バージョンにひとことコメント皆で書いて遊ぶ、この人はこれにこんなの書いたよ、貴男のコメントは?って感じ、全部みてたら一日中PCに張り付きっぱなしになりそう、、、、。
これらの「異常さ」は、歯科医ならだれでも一目でわかると思うのです。
怖いことはこれらは稀なケースではなく、こんな蛮行の被害者が私の許に連日続々来られるのです。悪魔が数人、、、どうにもならないことになっている患者さんたちが一番可哀そうなことには間違いないのですが、、、。
DD誌原稿提出締め切りが迫るなか、執筆を依頼したDH.KとDH.Yが半ベソ。ノーガードだったPCにウイルスが侵入したらしくほぼ仕上がった原稿が開けなくなったというのです。感染源は本HPアドレス宛に海外からきた怪しいメールらしい、、、!その余波は院内にある数台のPC,外付けHD,数本のメモリスティック全てにおよび、全て抗原抗体反応++となってしまったようです。「一度挿したUSBから次々感染!?元カレの元カノってやつね。」なんてオヤジのギャグにもなりません。
私はといえば原稿3本は提出済みはよかったものの、来週に迫った大会場での講演の原稿を開いてみたらところどころ虫食い状態。「ファイルが見当たりません」なんて表示されてしまうのです!怒り心頭、おのれ~!!!ウジ虫ども。今朝4時前起床、9時の診療前までにプレゼン原稿全て組み直しました。やれやれ。しかしこれではあと10日間、気が抜けない。
10数年前に某所から無料でいただいたマイクロスコープに改造を加えながら重宝して使ってきたのですが、レンズの角度を変えられないため術中無理な姿勢を強いられることや、焦点距離が10数㎝と短いため対物レンズが器具の操作にの邪魔になることが悩みの種でした。前歯部の小手術や充填やにはそれでも充分使えるのですが、大臼歯の見えない根管を探りだしたり穿孔部位や破折線を確認したりする際には非常に使いづらくめんどくさくなって投げ出したくなることしばしば。これではダメだとついにマイクロスコープ新調を決断したのです。
さすが、レンズの角度をあらゆる方向に調節できるしLED照明が明るいので根管のず~っと深いところまで直視できます。問題の焦点距離は25cmと余裕充分。CCDカメラをビデオ端子でつなげ動画も撮れるので患者さんへの説明や記録もできるなど、もう言うことなし!ただし難点は顕微鏡の世界につい没頭しすぎてしまい(お待たせしている)他の患者さんにご迷惑をかけてしまうことです。まだまだ進化したいわが診療室、もうひとつのサプライズは秋ごろと予告です。
日歯広報をながめていたら新刊案内です。
ブラキシズム研究の第一人者として著名な先生の本の広告に、師とあおぐもうひとり著名な先生と一緒に私の名前が載っているとは、大変光栄ながらかなり気恥ずかしいことです。
果物の王様ドリアンの余韻が残るなか、熊本からこんな高級なスイカが届きました。
解説書つきのブランドものです。もったいなくて包丁を入れられません。よく冷やしていただきます。T先生ごちそうさまです!
石巻M先生が診療所の再開に向けて動き出し、損失した備品のうちパノラマの自動現像機を探しているとの情報をききつけました。私はデンタルのX線写真のアナログは譲れませんが、パントモは一昨年にデジタル化しました。しかし故障か何か万一の折に必要なこともあるかもしれないと思い、自現機は廃棄せず倉庫に保管してありました。それを快く進呈することにしました。
このまま倉庫の中で余生を送るものと思われていた自現機も最後にもう一仕事させてもらえるのなら本望でしょう。頑張ってこい!
ドリアンをいただいてから四日後、硬かったお尻がぱっくり割れてきました。完熟のようです。
出刃包丁とまな板を使ううなこともなく硬くて太いとげのような表皮を革手でひらくとバックリ割ることができました。中はクリーミーな果肉、しかし匂いが、、、皆及び腰。
診療用グローブを手に恐る恐る口にする、、、これがよくいわれるチーズケーキ味か!?果物と玉ねぎをまぜたような微妙な食感、甘い。匂いはだんだん慣れてきました。と思いきや、冷やすと美味いかも、と残りをスタッフ室の冷蔵庫に入れておいたところ、後は大変なことになったそうです。「果物の王様」初体験の機会をB級グルマンIさんごちそうさまでした!
B級グルマンIさんがこんな危険物を届けてくださいました。後にIさんからきいた話では、これをもらったひとはほとんど全員「うっ!」という顔をするそうですが、私だけは「おっ!」という顔をしたんだそうです。Iさんはきっといろんな人たちのそんな表情をみては楽しんでいるのでしょう。
東南アジアあたりではこれの中毒になるひとがいるとかいないとか。そういえば25年ほど前にオール東歯大としてラグビーの試合にシンガポール遠征した際、路地端でこれを手づかみでムシャムシャ食べてる少し頭のイカレたおじさんをみたことがありました。それはそうと、よく「タマネギの腐った臭い」とか「ゴミ収集車の臭い」とか称される通りとにかく滅茶苦茶猛烈に「臭い」のです!診療室はおろか玄関先にもこんなものとてもおいてはおけません。暫く眺めながら熟するのを待ち、お尻が割れてきたら食べるのだそうです。さあてどうしたものか、、、。 (この項続く)
患者さんのSさんが経営されている琉球料理店でオリジナル泡盛を作っているそうで一本いただきました。本ブログ「'09西表島」の記事をご覧いただいたそうです。
ボトルのラベルには高岡大仏が描かれていて沖縄+高岡のハイブリッドです。早速今晩いただきます、ごちそうさまで~す!
栃原松田熊谷先生の編著です。熊谷先生が巻頭に連載されていた頃、一冊にまとめればいいのになんて想像していましたが、それが実現。KDMメンバーとそのスタッフらで脇を固めた好著になりました。これはわが富山剱の会でも教科書になることでしょう。そのなかで私もちょこっとだけ執筆に加わらせていただきました。今回は初診時の様子しかお見せできないことが残念ですが、この症例は治療経過もいずれどこかで披露したいものです。
それにしてもまたしても天草に借りをつくってしまいました。いずれなんらかの形でお返しなければなりません。
ところがパラパラ眺めていたら、なんと自分の原稿に誤まりをみつけてしまいました。
p90図5の図説「緑矢印:「6近心の骨欠損」を「破折線」に訂正です。ううむ、またやってしまった、、、「答案は慌てて出さず、ちゃんと見直せと言っただろ!」なんて子供にもいえません。あ~あ、っと。
昭和62年の今日ですから25周年になるのでしょう。このあと25年こんなペースでできるわけはないでしょうが、あれこれ忙しくしているうちが花、かもしれません。
そんな佳き日に新看板ができてきました。永年親しんだ土曜午後休診を、ここにきて木曜午後休診に変更してから1カ月、まだ身体も心も慣れません。
昨年末出産のために一旦退職したDA関野が愛児を連れて遊びにきてくれました。
みてください母の幸せいっぱいな笑顔!
鼻筋通った寅年生まれの男の子「虎太郎くん」イケメンくんになりそうです。よかったね~!
東北へ出撃要請の赤紙が来ない、時を逸すれば萎えてきそうだ、、と悶々とするなか、ごくごく一部の野次馬や手柄立てさの団体役員ら腰抜けな輩に腹立たしい今日この頃です。
数年前に勤続15年以上となった歯科衛生士3人に続き、新卒で20歳だった歯科技工士桜井も勤続15年表彰となりました。永年ありがと〜。
若いスタッフも少しずつ育ってきていますが、でもさらに新人衛生士ももう一人必要です。
被災地へ赴いた先生たちから現地の具体的な情報は寄せられているものの落ち着かない毎日です。いつ要請がくるのか、どうせなら早く行かせてほしい。内心ビビリ半分ながらそのときを待つのみです。そんななか本日臨時休診しました。でも目的の卒業式は中止となり一日ヒマは嵐の前の静けさか。検死のあとの次のプロジェクトの準備のため、歯科オタク部屋に籠城をきめ込みました。
晴天だというのに部屋を真っ暗にして集中した。今日はとてもいい仕事ができました。
大震災以来、日本中のひとたちと同様、何をしていても何も手に着かずにずっと悩み続けていました。日本臨床歯周病学会、富山県歯科医師会をつうじて日本歯科医学会から届いた協力要請です。
「最後のアイデンティティーである身元確認は歯科医の責務」
「自らも被災者でありながら被災地にあって黙々と確認作業を続けておられる会員の姿」
「10年前の私なら若過ぎてできなかった、10年後では歳とりすぎてできないだろう、、、」
「ラグビーに例えていえば口先ばかりでタックルに行かない連中と試合してるようなもので(『日本を想いイラクを翔けた ラガー外交官奥克彦の生涯 新潮社』より引用)」
vs.
「でもだからといって何もわざわざ自分が、、、」
「2次災害、原発の不安」
「日航機墜落のときの作業での想像を超えた地獄のような様、今回はその比ではないはず」
「(先遣隊の申し伝えより)惨状への想像は想像ですらなかった」 etc.
これまでジコチュウに「自分のやりたいことだけ」好き放題やってきた私です。歯科医にしかできないことで歯科医の力が「今」求められているのだ、生涯一度くらいは世の中のため働いてみようと決意し昨日申し出ました。
警察から要請があり次第、1週間から10日くらい休診することになります。
予約がずっと先送りになる患者さんにご迷惑をかけることになりますがご容赦ください。
昭和62年に開業以来24年間慣れ親しんできた診療時間(土曜午後休診)でしたが、ここにきて土曜日午後も診療、木曜午後休診に変更することになりました。
県外からを含む遠方からわざわざ当院に来られる患者さんたちのなかには土曜日じゃないと来院困難な方も多いため、土曜日午前中ではなかなか予約が入れられず、多くの方の次回予約が1カ月以上も先になってしまうからです。
今日が新診療時間初の木曜午後です。平日に休んでいると後ろめたく思ってしまい大した用事もなにのにまた診療室に戻ってしまいました。私はいわゆるWorkaholic(仕事中毒)なのかもしれません。治るかなあ、、、
ラバーダムクランプは各種とりそろえていました。誰にいつ教わったかは忘れました。
翼の部分にシートがひったかって破けることがあったりサイズが合わなかったりすることが癪の種で、それがラバーダムを投げ出したくなる理由のひとつといえます。しかし「無翼」があるそうです。
有翼か無翼かは出身大学等によって好みらしい。無翼ならこんなに装着が簡便でフィットがよく確実だと知らず私は四半世紀も歯科医をやっていました。とっくに常識だった先生にはお笑いぐさかもしれませんが、これは切実な問題なのです。でもこれから毎日ラバーダムを使うことが楽しくなるとは「無欲(無翼)の勝利」?
永年、無料で譲り受けた初期のマイクロスコープをあれこれ改造しながら使ってきましたが、上下動しかできず光量の調整もできない煩わしさはもう限界を超えています。新機を導入しなければならないと思い続けてきたので、休診して実習会を受講してきました。
上級機種を買えばいいのはわかりきっているもののいかんせんあまりに高価。廉価版でごまかす予定ですが、その選択基準、チェックポイントがはっきりしました。そのうえまたしても想定外?な収穫があまりに多数。経済的な理由からすぐには無理ですが、一日も早く新マイクロスコープをこの手にしたくてもういてもたってもいられなくなり、周辺機材だけは購入の手配をしてきました。新たな目標がまたひとつ、これだから歯科キチガイはとまりません。
わがHPに前日何人のアクセスをいただいたかをみるのは、日に数回クリックされていると思われる数百人のリピーターの方がどんな記事に反応されるのかを知る朝のたのしみのひとつです。またどんなキーワードやどこからリンクされたのかも興味深いのですが、最近気付いたのはここです。
私たち歯科オタクの総本山、金子歯科HPリンクhttp://www.my-pixy.com/link.htmlにずらりと並ぶ全国の歯科キチガイ、、(失礼しました)訂正します著名歯科臨床家のHPの末席に補欠当選させていただいたことは光栄の至りです。私のHPにはリンクのコーナーがないのでこの場を借りてお礼かたがたご紹介させていただきました。
健康雑誌「からだくらぶ」は名古屋の文創社が発行し富山の家庭薬配置会社「サプリ」が家庭の常備薬といっしょに家庭に届けるのだそうです。
ほんとはそんなたいしたことないのに、かなり誇大な(笑)表現ながら、わざわざ取材に来られたS社長さん、美人編集者Yさん、提供のサプリさん、ありがとうございま~す!
この冬最後にして最大の降雪予報。例年なら夜明け前から新雪へ突撃するのですが、オタク部屋に籠城をきめこみ一日に3回除雪しました。
おかげで大量のレントゲンをPCに取り込みました。当分歯科ネタばかりになりますが、(歯科関係者以外の)一般読者の皆さんにはご容赦のほどお願いします。
他人の仕事をとやかくいいたくはないですが、これ、あまりといえばあまりではないでしょうか?
右上にモクネジがはいっています。最近「終了」したそうです。しかしそれ以外はご覧のとおり重症の歯周病で数歯はもはや感染巣でしかない。急にここまで悪化するはずはなくモクネジ当時術者がわからなかったはずはない。モクネジいれたらめんどくさいことは知らないふりするのか!よほどの悪魔かお○カか分かりませんが、やつには自分の職業へのプライドなんてないのか!!自分がこの方の身内だったらどう思うのでしょう、、、、。患者さんがお気の毒でなりません。
歯科雑誌(だけではないのかもしれませんが)に自分が書いたものが載ると、そのページだけを別に印刷してもらえます。数十部は無料ですが,それ以上の数を希望すると有料です。以前、誌上の常連だった先生が「出版社からいただいた原稿料は別刷り代と相殺(原稿料全額分の別刷りを作る)、いろんなひとに差し上げたらいい」といっていました。数百冊になるのでしょう。私も10数年前、自分の名前と文章が初めて活字になっているのをみたとき、それはそれはうれしかったものです。そしてその後「自分の症例が雑誌に載るのもこれが最後かも、、、」なんて思いながら結構回を重ねてきました。そのうち一番喜んでるのは自分で、別刷りなんてもらってもありがた迷惑な人も多いに違いない、、、と気付きました。
今回はさすがに12回分、結構分厚いです。
原稿やらプレゼン準備やら冬休みの宿題がどっさり。年末年始のここ数日間、早朝から夜までパソコンにしがみつきっぱなしです。その甲斐あって原稿1本、それとずっと気になっていた講演用の挿絵がいくつか完成、、、まだまださて次、とどんどんやるのみです。でもこのペースなら、先日主催者に無理やりお願いしたセミナーの日程延期は不要だったかもしれない。いずれにしても一年の計は元旦にあり。今年一年こんな感じで過ごすのでしょう。今年もよろしくお願いします。
「記事を装った高額有料広告など『シンビヘタ医』がやるものだ、私は宣伝広告の類お断り」が信条です。先日、名古屋のB社社長さんから電話がありました。またしても有料広告の勧誘なら態よく断ろうと思いつつ、よくよくきいてみると「ほんとに取材」なのです。しかも私のことをよく研究されていてHP中かなり深いところにある症例までご存知でした。それならもちろん全面的Welcomeです。遠路はるばるおいでいただいたんだ、普通にお話しではなくひとひねり「カウンセリング」を体感しますか、ってことで逆取材になりました。
同行の編集者さん積年の悩みが露見し診察〜治療計画。
さあて、どんな本が世に出るのやら。
今回で最後にする、と昨年から予告されていました。その最終回
永年にわたって撮りためられたプロのカメラマン以上に美しい写真の数々。セレクトの苦悩ぶりもブログ「土竜のトンネル」で垣間みていました。
これまでも画鋲を刺すのは惜しくて額縁にいれていましたが、まとめて一冊としますか。補欠当選にしてもリストの一隅に入れていただき光栄至極です。
私たちは、よくシャープニングされたスケーラーでのルートプレーニングで幾多の症例を制してきました。超音波スケーラーには多くを期待せずやってきましたが、ここにきて革新的とも思われる情報を入手、皆で実習しました。
これはキュレットが届かない部位なら効果絶大といえます。でもこの抜去歯牙にみるような頑固な歯石がついてるとそれの除去には時間がかかり効率が悪くてしかたがないのです。キュレットならさっさとツルツルにとれるでしょう。「近年歯肉縁下のプラークコントロールの概念がかわり内毒素は根面の深いところまでは侵入しておらずルートプレーニングは必要ないとのエビデンス云々」なんてこともいわれますが、そんなこと言ってては頑固な歯石はとれず治せないでしょう!?大事なことは「使い分け」なのです。今回の新テクニックの成果はいずれどこかしらで報告できるかもしれません。
そんな折、「シャープニングが不要(いつまでも切れる)」というキュレットの情報!。もしそれが本当ならシャープニングのテクニックなんて不要になるが、キュレットを大量に消費する当院にとっての経済的効果ははかりしれないです。それはぜひ試したい!ということでこれ↓。
金色の刃部の金属が未だないほど硬いため、磨り減って鈍ることがない、ということらしい。これも明日から全員でモニター使用です。結果は本ブログにていずれご報告します。
PCプロジェクターは剱の会発足の7年前に当時40数万円リースを組みました。でも先日、S貝先生の講演の際「暗いなあ、、、」とつぶやかれたのを耳にして、もう買い替えなければなるまい、、、と思っていました。その後あれこれリサーチ、スタッフミーティングでデモ機を試写。好評だったので「みんなで買って団体割引交渉どう?」と冗談半分に持ちかけました。するとなんと3人が即答快諾してくれたのです。さすがわが剱の会、いいノリだ!!そんなわけで4台まとめ買いとなりました。
左:旧ずっしり重い2500ルーメン、右:新こんなにコンパクトなのに3000ルーメンと断然明るく値段は3分の1。すごいスペックのどうせごく一部しか使いこなせないのでしょうがこれはすごく得した気分です。今後富山剱の会メンバーのプレゼンはパソコンどころかプロジェクターも各自が持参することになるのかもしれません。
「ワだばゴッホになる(私はゴッホになる)」といって青森から上京した棟方志功は,ゴッホにはならず「世界のMunakata」になったのだそうです。
昨年、オランダのアムステルダムでゴッホ美術館の近くにいたのに、見学できずにいたことが少し心残りでした。そこで10月に上京した折、ちょうど開催されていたゴッホ展に立ち寄ってきました。奇しくもサブタイトル「こうして私はゴッホになった」でした。
オランダ郊外で見た牧草連なる風景画も多数でなんとなく懐かしく,私は周囲の人たちと同じように「したり顔」でした。
棟方志功は青森県生まれですが昭和20年から7年ばかり富山県福光町に疎開していた間、多数の作品を世に出したことから、「富山県が生んだ偉人」のひとりのようになっています。遺作となった’77当時の安川電機という企業のカレンダーをお借りしてきました。
彫刻家の解説によれば棟方志功の版画の技法は、黒は用紙の表から色をつけるが、他の色は裏からつけるのが特徴なのだそうです。本物の版画であればとんでもない値がつくのしょうが、ご安心ください、これはレアものではあるものの和紙にプリントしたものであって版画としてはホンモノではありません。
12枚を気が向いたときに入れ替えます。2番チェアーに座られた患者さんにお楽しみいただきます。
連載もこれにて完了、最終回です。この一年、次回は何を書こうかとずっとこれが頭の隅にあって、悩みつつも楽しませていただきました。「連載のおさらい」は急に思いついたものでしたが、今後何かと使えそうです。
私自身よりずっと歯周基本治療の威力と意義を理解しているのであろう敏腕編集者H氏に感謝をこめて、編集後記を無断で引用させていただきます。
:連載をとおして検討してきた多くの経過症例からは、歯周基本治療の徹底があらゆる歯科的介入のベースとなることはもちろん、臨床とは「観察と評価」の繰り返しであること、またそれは歯科医院の臨床レベルの確認作業であることを、否応なしに理解させられます。:
全くその通りだと思います。お世話になりました。
わが診療室がにわかに華やかになりました。親戚宅に慶事があり、そのお祝いにと各所から次々に胡蝶蘭が届けられ「家中胡蝶蘭!」になったたのだそうです。実におめでたい話なので、そのなかのごく一部をお裾分けしてもらった次第です。
日本酒もお裾分けですが、ひとりじゃこんなに呑めません。
総合病院にCTを撮影依頼し当院のパソコンで解析するスタイルがすっかり定着していまや臨床のライフラインのひとつになっていました。しかし、先日から急に具合悪くなりデータが読めなくなってしまったのです。これは一大事と放射線科に問い合わせたところ「データ処理のパソコンを全てバージョンアップしたからでしょう。ウインドウズなら問題ないはずだが、Macのソフトなら最新バージョンでないと、、、、」とのこと。ところがフリーソフト(無料ダウンロード)の最新版にはMacOS10.5以上が必要なことがわかったのです(OS10.47廉価版を安売りで購入し画像管理専用として使用していた)。アップグレードするしかないか。
3DCTを購入したと思えば二桁くらい安あがりだった、と諦めるしかありませんが、またしてもMacで肩身の狭い思いしたみたい。
3年や4年じゃあ「経過症例」ではないと批判されることは重々承知のうえですが、結構派手な症例な上、結果が数値や文章でなく正確なレントゲンや明確な写真でみたことがなかったのでこのようにした次第です。
同じ号に掲載されている非歯原性歯痛の同級生IM先生の本から引用させていただいたことは最終号に一括掲載です。
「席次表からメニューまで手作りの幸せいっぱい華燭の宴」が思い出されるDA関野(旧姓北山)の臨月が近づいてきました。
「できればお産の直前まで働きたい」という本人の意向を尊重することにしていましたが、ここ暫く体調が芳しくないようで心配でした。ついに無念のギブアップ?を申し出てきて、今日が最後の出勤となりました。
あまりに忙しくても逆に(ドタキャンがあって)ヒマでも、カリカリしがちな院長の下、どちらかといえば「癒し系」の彼女。「スライド見当たらない」「撮影日全部探してくれ」なんてめんどくさい仕事を笑顔でこなしてくれるとってもいいアシスタントでした。子育て子守りにめどがついたら復職してくれるかもしれません。かわいい赤ちゃんが生まれます様。
今日は愚息のバースデーてことで、我が家には稀なケーキが登場しました。
これがいわゆる「ヤリマシタ症例」だったころ、コメンテーターから「こんなの絶対壊れる」と断言されたので「メインテナンスばっちりして10年後には:あの症例はいま:としてどこかに出そう、、、」と期していました。まだメインテナンス8年しか経過していませんが、当面悪化の兆候もないのでとりあえず経過報告です。来月号はきっと面白いが、最終回に難渋しています、、、、。
書店でこんな本をみつけパラパラみていたら私と医院の名前が載っていたので買ってきました。
そういえば数ヶ月前、歯周外科、メインテナンス、インプラント埋入、インプラントオーバーデンチャーの数等のアンケートがきたっけ.あれか。私はこんなもので広告宣伝にしたいとなんて思ってはいないし、これがいろんなひとの眼に触れるかもしれないとなると「慎重に」答えたほうがいいな、と思ったのでした。だから当院の数字についてはほとんど××××(高岡弁でいえば「すったかま」)です。掲載されている名前には知った顔も多いですがそんな眼でみれば私に限らずみんな怪しい、、、。数十万円のお金を払って記事のふりをした広告ページよりゃあよほどいいものの、健康本なんてこんなもんなんでしょう。
新郎新婦とも長身でかっこいい「まるで絵はがきのような」こんなはがきが届きました。We want to let you know our news.(ほら〜、みんな見て〜)と書いてあるのでご紹介します。
新婦は当院勤続17年になりますが、普段は冷静な新婦のこんな格別な笑顔を私は見たことないように思えます。もう幸せオーラ全開!満開!!8月に披露宴なし近親者のみの結婚式をすませハネムーンは10月だそうです。せっかくの人生の一大イベントだから一日で終わらせず少しひっぱって楽しもう、、、という発想なのでしょうか。
原稿をいくつか掛け持ちしてアップアップのさなかだってのに、やんごとない事情からもひとつ追加を断れないことになりました。歯周病と糖尿病の関連について内科医のあとをうけて歯科医の立場としての意見を述べてほしいというものです。
私は立場上、歯周病と糖尿病の関連シンポジウムなんていう企画もしましたが、自分の本音をいえば「歯周病を治したら糖尿病がよくなる、糖尿病を治したら歯周病がよくなる」なんて全く思っちゃいません。別でしょ!?実際私は糖尿病の指導は一切していませんが歯周病を治せています。
でも今回の症例では、10年来メインテナンスしてきた歯周病が突然悪化した背景に糖尿病が潜んでいたこと、患者さん自身のモチベーションで糖尿病がコントロールされ、それに伴って歯周病も再びコントロール下になったことから「増悪因子には間違いない」のでした。そして両者には「自分で治そうとする意思のあるひとにはコントロールできる、まさに生活習慣病という点で共通する」というのが教訓です。
ところで今日初診で遠方から紹介でみえた若くして重度の歯周病の患者さんのカウンセリングでのこと。歯周病の成因と治療の仕方、予防の仕方について詳細なご説明をしました。すると終わったのに涙を流されなかなか立ち上がらないのです。おいおい、まだ治ったわけじゃない、これからなんですって。でも涙を流すほどに納得いただければ、この方のモチベーションも決意も満点。必ず治せると私は確信しました。がんばっていきましょう!
根分岐部病変を抱えたメインテナンスが13年経過しました。
ある誌面でのインプラント医と歯周病専門医との対談にて:(イ)「再生療法の適応基準は?」(歯)「歯冠歯根比が1:1を超えたとき(歯冠のほうが長くなったときの意)には再生療法」(イ)大臼歯部根分岐部病変は?」(歯)「根分岐部病変を抱えていれば必ず予後が悪い。リンデの分類2度で骨があるうちに抜歯してインプラントに置き換える方がいい」
『そんな、、、!』(まきの)という訳で今回。
また今月号には永田省蔵先生によるデンタルハイジーン別冊「知っておきたい『力』のこと」の書評が載っています。
今回の編集者執筆者の大半は,私と同年代と少し歳下の語る会メンバー。永田先生はその兄貴分ともいえる皆が敬愛する先輩なのです。この秋のクイント国際シンポジウム、来年のGC国際シンポジウムでも講演されるそうです。かっこい〜っ!
千葉永田須貝と並び称される須貝先生を今週末高岡市歯科医師会にお招きしています。
私がもっとも尊敬する臨床家のひとり北川原健先生の新刊です。
前作の出版が1889年ですから21年前。
北川原先生と最初に遭遇したのは20年ほど前のある宴席。私はそれが長野のスタディーグループ「Oの会」の集まりとは知らずにいました。隣席の若手に「最近、北川原先生って人の本読んだけどスゴイねえ、どんなひと?」なんてきいていたときのことです。たまたま目の前にビールを注ぎに回ってきていた方が「キタガワラは俺だ!」と言ったのです、これにはぶったまげました。あの日からもう20年、、、。私の歯周治療の目標はイエテボりより長野だと信じて、あんな仕事をするには私は何をどうしたらいいのか、とそれを追いかけて今日に至りました。
その後の講演では、それまでの患者さんに定期検診を勧める手紙を出したところとても高い割合(数字は忘れました)の返信があり1,000人もの「気心しれた患者さん」たちとメインテナンスシステムが構築された、、、こりゃかなわんなあと思ったものです。多くの患者さんたちとの良好な関係、生活習慣病をメインテナンスする歯周治療においてここが一番のポイントなのかもしれません。
改訂版の症例の経過は30年以上ばかりというのは驚異的です。もっとどでかいハードカバーの大著にされてもなんらおかしくない内容なのに、待合室におく患者さんむけのパンフのような気楽な冊子に仕上げられたあたりは北川原先生の肩肘はらない臨床そのものなのかもしれません。それにしてもいまにして思えば私が初めてみた北川原先生の20年前は当時40歳代後半,現在の私より若かった。でもすでに現在と同じ落ち着きとオーラを放っておられました、、、、。
歯科オタクな私たちにとって正確なレントゲンは「命!」なのですが、「全国誌登場はおろか、あわよくば国際学会級かも」と思っていた大事な大事な症例の初診時のレントゲン写真をあろうことか紛失(!)してたのです。深夜に及ぶ大捜索を重ねどれだけため息ついたことか。やむなく無念の畳3回タップ(ギブアップ)のていたらく、I出版編集部Hさんには多大な迷惑をかけた。それが今日突然発見されたのです!
県外から通院されてた患者さんがふと気になり、ひっぱり出してみたカルテのなかに紛れ込んでいたのです!こうしてひょっこり見つかることは予想していたものの、今日はほんとにうれしい。スモークで祝杯だ。こんな失態を2度としないようこれからは金庫にいれて鍵をかけておきます。
富山県内の大学勤務だったN子さんは当院へメインテナンスに通われていましたが、東京での歯科治療の予後が思わしくなく、私はとても気になっていました。あるとき保険証が変更になったことに気付きました。千葉県の航空会社に勤務になったのにもかかわらわざわざ当院まで通われているとの由。それではあまりに大変だ。せっかく千葉県なんだし「もし私自身が患者だったら診てもらいたいとかねがね思っている先生のところへ行きませんか?」とお話したのは2〜3年前のことだったか、、、。
先日、そのN子さんからこんなうれしいメールを頂戴しました。ご本人に承諾いただいたので原文のままご紹介します。
「現在千葉県に在住のため、我孫子の千葉先生を紹介していただき通院しております。ずっとある左前歯の歯根の状態がよくなく……いずれ抜歯と思っていたのですが。千葉先生の治療のもと、腫れや痛みがなくなりました。もう治らないと思っていただけに、いい状態になってうれしく思っています。結構何年間も腫れがあり、悩んでいましたので。牧野先生には、本当にいい先生を紹介していただき、感謝しています。ありがとうございました。遅くなりましたが、お礼の気持ちを伝えたいと思いましてメールをさせていただきました。」
さすが。全国縦断講演行脚DVD化の底力を垣間みた思いです。ついでに私までご相伴に預かり株があがったみたいで鼻高々!N子さんよかったね~!!
今回は「歯根膜が歯周組織を再生させる」という少し大げさなタイトルをつけてみました。
火曜会記念講演会「歯根膜の魅力」でDr松井宏榮の症例(歯周病Krに自家歯牙移植)をみて自分の症例にもきっとあんなのがあるはずだと、東京からすぐ家には帰らず診療室に立ち寄ってカルテをひっくり返して見つけ、急遽連載に組み込んだといういわくつき、でもお気に入りケースです。
もうひとつ。今月号には、停滞感漂う劔の会のなかでひとり気をはく風雲昇り龍Dr山崎が載っています。語る会新人発表との連動企画です。そのすばらしい内容は本誌に譲るとして、彼の富山県歯科医師会名簿に載ってる顔写真が怒ったような顔をしているため「今回はせっかくの全国誌だ、顔写真はネクタイをちゃんと締めて写真館で撮ってもらい、一番いいのを提出せよ」と勧めていたのですが、、、、
この写真、イギリス人女性を殺害し顔を整形して逃亡していた犯人と似ていませんか(笑)?実物はもう少し男前です。倹約家の彼のこときっと私の忠告をきかず、写真代を惜しんだに違いありません。おまけに「剱の会」が「剣の会」になっています。あ〜あ、っと。
患者さんから「私の歯は何本あるのですか?年齢的にはどう?」とか「8020達成できるかな?」とはよく訊かれることです。
臨床歯科を語る会で配布されたチラシの中にこんな下敷きの案内があったので購入しました。このグラフのことは以前から黒田昌彦先生千葉英史先生林康博先生らの講演で知っていましたが,「下敷き」なら患者さんへの説明や指導,臨床の評価に便利です。手許に欲しいと思っていたいくつかの資料もこんな形にラミネーターで加工すればいいと思いつきました。
「専門医=いい歯医者」のはずはないし、専門医でなくても「いい歯医者」はたくさんいます。でも一つの指標ということなのでしょう。今年度版は専門医名簿が歯周病のみではなく、「保存」「矯正」「小児歯科」も掲載されています。
よろしくないことは今回も記事を装ったカラー広告にかなりのページ数をさかれていることです。よくみると片隅に小さくPRと記載されていますが、これらすべて数万円〜数十万円支払った広告なのです。これじゃあタウン情報に大枚払った宣伝広告記事の全国拡大判にすぎません。
ところでわが劔の会のルーキーN森先生の若さに注目。私は師と仰ぐT口先生と彼とのちょうど真ん中あたりの年式なのだと改めてわかりました、、、。
昨年ベルギールーベン大学で Splendid! It looks like a magic! You are a magician!! と好評を博してすっかり気をよくした症例(欧米人はきっとこんなのが珍しいんだ、、、)。今回の連載のなかでも最重要と考えている症例です。
術後経過が永くないことはいたしかたありません。
ところで今月号巻頭の矯正N先生は大学時代の同級生です。昨年25年ぶりに会ったとき「まきのくんって最近なんか有名なんだよね!?ビセー(微生物学)だっけ?」といったのは彼女です。周囲の数名と一緒にニコニコするしかありませんでした(笑)。
私の上顎左右大臼歯レントゲンです。欠損はなく28歯すべて有髄歯だし歯周ポケットもないはず、、、、なのにどうも最近様子がおかしいのです。歯が「かゆい」。
右上7近心にはなんと歯石!ではないか(黄)!!そういえばしばらく多忙でスケーリングしてもらってない、、、頼む!この歯石とって〜
左上の不調には心当たりがあるのです。
1. 生物学的幅径を侵していると思われる深いマージン設定位置(赤)。
2. 咬耗によってFullBalancedOcclusion様平衡側の咬頭干渉
3. 硬いものを咬む時は無意識のうちに左咬みとなる
4. クレンチング(自覚している)
5. 睡眠時無呼吸症候群(!)らしい、、、
上記ほとんど私が毎日毎日幾多の患者さんたちに「力」のリスクとして注意喚起していることばかりではないですか!?「自他ともに認める」とはこんなことか。
ここしばらくさっぱり釣れません。しょぼい釣果、、、
来週京都、再来週東京としばらくお預けにつき、今朝は是が非でもいかねば!でマグロ釣りギネ医S先生と朝4時集合。でも7時半には急いで帰宅し朝ご飯をかき込む。有料講習会にお金を投じることがほとんどなくなった私ですが、県歯学術時代の6.7年前に日歯研修セミナーで少しきいて、そのシステムの詳細を聞きたいと思っていた講師だったからです。
質問や疑問に丁寧に詳細に答えてくれた講師の根尖付近の細心な取り扱いに共感するものの、以前とすっかり概念や術式がかわっていたのはどういうことなのか。歯内療法にはいろいろな「大家」がいてそれぞれの「流派」がある、もちろん良好な予後の自信があるからお金をとって他人に教えるのでしょうが、時間が経つとその概念や術式は変化するのはなぜなのでしょう。「進化し続ける歯内療法」といえばそれまでですが。
とはいえ、今回ももちろんいくつか「お土産」の知識はいただいたし今年始めに当会で「特別講演」をお願いしたU先生と隣席であれこれ語れたのは知識の整理になりました。
今回の参加者ほぼ全員が県下の歯科医師であるはずですが、その約半数が私の知らない若いひとたちでした。U先生とともに「元気な若手」だったのは遥か昔の話で、白髪頭の私は「県歯科医師会浦島太郎」状態、、、。
日本歯科医師会広報にも掲載していただいたこの幼稚園は、意識の高い先生たちの努力としつけもちゃんとされている家庭の子供たちが多いことが反映してか、市の検診等でみるよりずっと口腔内がきれいなことが特徴です。歯科検診といえども虫歯があるかないかだけを判定するなら「問題なし」が大半なためひとりに数秒で終わってしまう。それではあまりに味気ないので、毎回クラス毎になにかしら一発芸(子供むけ虫歯予防の話)を披露することにしています。
園児たちは反応がよく、皆自由に積極的に発言してくれるので微笑ましくも楽しい。
今回は口腔内カメラを使った新ネタを考えついたのですが、いかんせんバッテリーが切れてしまい中断しました。来年はしっかり準備して行きます。
そんななか「ぼく歯磨きなんかしないも~ん」と声高に主張するこがひとりいました。その口腔内をみると、今どき珍しい(?)目を疑うようなランパントカリエス(虫歯だらけ)なのです。きっとなにかしら家庭環境に問題があるのでしょう、かわいそうに。
またもや使いまわした症例ですが、今回の一連の流れの中でこのタイミングでしょう。
残念ながら誤植をみつけてしまいました。p1057 図説12の日付
流れをみればあれっ?と気付かれると思いますが、「2005年8月」に訂正いただければ幸いです。
Oさんからはこれまでに何人の患者さんをご紹介いただいたかわかりません。
それに加えて今年もプランターに花の苗を植えて届けてくださいました、どんな花が咲くのやら、、、と思っていたのもつかの間、お祭りで休診していた間にもう満開になっていました。
プランターのお礼に(というのもちょっとショボイですが気は心です)、来週末にはイカを爆釣して、スーパーでは買えない美味~い一夜干しをつくってお届けします!
何気にテレビをつけたら、先日高岡市歯科医師会でお招きした野口俊英愛知学院大学教授と数年前の新田浩東京医科歯科大学准教授が映っているじゃあありませんか!
イベント屋(でも今期でこそ辞表)の私としては天下のNHKに先んじた人選のようで鼻高々。新田先生は文献を引用しながら一般のひとにも分かりやすく、また歯磨きのしかたについて「歯と歯ぐきの間を、『帚で掃くようにではなく、消しゴムで消すように』」なんてうまい例えをされていました。なるほどそんな風にいえばいいのね。新田先生、今年こそ臨床歯科を語る会に行こうよ〜!講演料はでませんが。
でも番組最後に出されたこのスライドには私は反対
ピンクの帯はこれの1/4程度で充分だ、そのために歯界展望誌上でくどくど言っているわけです。来週続編番組が放映とのことです。
臨床歯科を語る会つながりで昨年熊本天草、今回のデンタルハイジーン別冊プロジェクトも楽しかった。で、天草ブログをみていたら浜松K谷先生HPみつけたぞ、との由。
http://www.kumagai-dental.jp/
優等生の彼の熊本講演を拝聴して感嘆し自分と比較して気恥ずかしくなってきたのを思い出しましたが、ほぼ毎日更新されているブログをみていると幅広い活動ぶりから歯科臨床へのものすごい情熱が伝わってきます。またしても、、、。
私はといえば最近、情熱を傾けているものがなく、何となく惰性でダレた毎日を過ごしています。こりゃいかんわ、なんかしなければ。
それに続き「医歯薬出版HP」にいくと先日のデンタルハイジーン別冊発刊記事
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.cfm?bookcode=390450
執筆者一覧に牧野松田らの名前がみあたらず「マ行」以下はカットのようです。これには少し残念。
編集部、各執筆者渾身の一冊。実にすばらしい企画、待望の刊行です!
いままでいろんな症例報告のなかで「力の関与が疑われる、、、」なんてことをいわれることがよくありましたが、歯科臨床において様々な場面で遭遇するその問題は、未だブラックボックスの中のようで、これを正面切って取り上げた本はなかったように思います。昨年からこのプロジェクトに参加させていただきました。編集者、執筆者の多くは知った顔でもあり今日の日を楽しみにしていました。
臨床編の筆者のほとんどは、さすがわが臨床歯科を語る会メンバー。症例写真やレントゲンの正確さ美しさは気分がいいです。でも実は原稿締め切りが少し過ぎたある日、この中の数名と話ししていたところ、原稿を提出した者が一人もいなかったのです!よくいえば皆じっくり構想を練り上げていたというところなのでしょうが、編集者たちにとっては困ったことに違いなく、こんな大人数の筆者の全員が遅刻、それら揃ったうえで限られた時間に編集作業をするのはさぞかし大変だったことでしょう。これだけの大作を、短期間にこんなきれいにまとめ上げられた編集部の忍耐力と手腕には脱帽です。(執筆を依頼されたら期限内には提出しよう!)歯科衛生士向け誌「デンタルハイジーン」からの出版ではありますが、レベルは高く内容も濃い!歯科医療に携わるすべてのひとたち必見です。
ところで
デンタルハイジーン新入編集者嬢から「私は高校時代によく自転車でまきの歯科医院の前を通ったんですよ〜」と初めてきいたのは7年程前でした。「何!?、、、ってことはT高校出身ね!」それ以来、私や私の医院のスタッフ、剱の会メンバーのスタッフ等を幾度もとり上げていただいたり、その原稿に赤ペン通信添削をお願いしたり。また彼女を掴まえてはなんだかんだと「同窓のよしみじゃないか!」と理不尽な無理難題をおしつけたり「ちょっとこれ教えてよ、これ調べて~」とめんどくさいお願いを重ねたりと、どんなにお世話になってきたかわかりません。まだシステムが確立しておらず拙い内容だった剱の会スタッフミーティングに無理矢理おいで願ったことも、また一昨年GC講演の大会場でもTDC卒研の血脇記念ホールでも壇上からお顔をみて(私独りを取材に来られたたわけではないながら)ありがたいことだと思っていました。
本ブログでもしばしば「わが同郷の聡明なる美人編集長」とご紹介してきたデンタルハイジーン編集部長田伊織さんが歯科ではない他の部署に異動という非情なニュースなのです。(もう実名、顔出し上等だ~)
歴代前任編集長も数年で交替されてきましたから、そう遠からずこの日は来るのだろうとかねがね思ってはきましたがついにその日となったのか。人事異動にどんな事情があるのか知る由もないですが、「歯科」から離れてしまわれることは、もったいなすぎです。せっかくこれまで培われてきた歯科界での幅広い人脈、積み上げてきた歯科の広くて深い知識(歯科大学の出身でもないのにわずか数年でそんじょそこらの歯医者の数倍の歯科の知識は他の編集者たちも同様)を全て無にしてしまうのです。利発で機転がきき気配りができる彼女を惜しむイオリストは私だけではないはず。昨日も都内某所の著名スタッフとお互い涙涙の惜別だったらしい。こんな素晴らしい好著↑の編集が「遺作」とは惜しすぎます。ご苦労さま、なんていいたくはない。早く「歯科」にカンバックしてほしいと切に願うものであります。まさか「いっそQ社かH社にでも電撃移籍したら?」ともいえないが、、、。
生まれも育ちも保守王国富山の私はいつどんなきっかけだったか忘れましたが、大分前から「自由民主党員」でした。しかし数年前、自民党に一億円も裏金贈賄したとされる当時の日本歯科医師会長が有罪判決、その一方で収賄したはずの橋本龍太郎氏(故人)や野中広務氏らは知らぬ存ぜぬをつらぬき、結局証拠不充分でおとがめなし、、、。歯医者ごときお人好しのオバカの集まりだとなめられてるのです。贈賄する奴が悪いに決まっていますが、そのお金は私たち日本歯科医師会員が会費として上納しているお金に他ならないのです!では、民主党支持に鞍替えか、といえばそうでもない。子供手当も高校無償化も私は反対です。中学生と高校生の子供がいてそれを享受することになる私でさえ納得いきません。だってもともと自分が納めた血税が諸経費を差し引かれ目減りし一部だけ戻ってきたにすぎないのですから。
そんななか、歯科の職域代表として、私より4歳くらい若い女性の歯科開業医さんが立候補するのだそうです。そのひとを「囲む会」だというので行ってきました。
開業24年も経つってのに保険点数もレセプトもあまり興味がなく、ほとんど知らない(?)私ですが、ここはいたしかたないことです。それにしても元気よく「シカイシ党」としての弁を語る候補者を眺めながら「このセンセーにケースプレしろといったらどんな症例を出すのだろう、レーザーポインターはしまっておこう」なんて夢想してしまう私はやはり歯科オタクのひとりです。帰り際候補者と握手した右手が暫くいいにおいがしました。
構想半年。路線変更もありましたがついに本日、旧院長室が生まれ変わりました。6番チェアーは2社の歯科機械メーカの継ぎ足し(良くいえば)ハイブリッドです。
個室にもなる美容歯科風のコーナーは、手術場にするにはなんとなく惜しく(?)も思えてきました。今後、多方面にわたって活躍してくれることでしょう。
今日は当院創業24周年にあたる佳き日なのです。若いころは「20年も経てば借金も返し終わり悠々自適で緩い毎日になるのだろう、ボケたらどうしよう、、」なんて思っていたものですが、それは単なる幻想にすぎませんでした。機械類は次から次にとこれでもか、と壊れ続けるわ、ご覧のとおりこんな採算度外視なリニューアルやら新規導入やら、自分でもあきれるくらいの有様のため、膨らみ続ける借金からいつまで経っても逃れられません。どうやら自転車操業は終生続くようです。あ~あ。
まあ、これも好きでやってることなので、道楽なのだと思えば辛くもありません(、、、とでもいって自分を慰めるしかない)。
諸事情によってたったこれだけのことに実に3カ月も要しました。
内部は医院の中で一番キレイな一角となりましたが、実は納戸になります。
でもこれで雨でも雪でも楽々!
連載第4弾です。
今回が核心の部分です。次回からはこれまでに述べてきた診かたをもとにした重症例の提示となるので、能書きはこれで最後かと思います。
ところで今回の特集:垂直歯根破折の内部要因 は横浜臨床座談会の先生たちが永年温めて来られた(と思える)総特集です。数年前に語る会で「顕微鏡でみた歯根破折」をテーブルクリニックで発表させていただいた際に注目していた大変興味ある、そして日々の臨床の中で実感する現象なのです。熟読しましょう!
大変な間違いをしました。歯界展望3月号p466の図説下から2行目(赤線)「歯槽硬線は」という文字を削除してください。
「明瞭になってきている歯槽頂線は頬舌側の皮質骨です」というのが本連載中で最も重要なポイントのひとつだというのに、とんでもない間違いを見落としました。歯槽硬線といったら歯根膜と一致する固有歯槽骨のことを示すので,全く異なります。
今回のテーマは「垂直性骨欠損の二つの治癒のかたち」です。
歯周治療において自然移動を利用して骨レベルを揃えることは有効で、そうした治療を重ねてきました。しかし症例によっては、骨レベルが必ずしも水平でなくても安定するものもある、とくに非可逆的治療となる有髄歯の切削は要注意、というのが要旨です。
ぜひご覧いただきたいのは本ブログ「’09スタッフミーティング」でご紹介した川上清志先生筆のイラストです。今回、ご本人のサインいりを掲載してもらいました。
現在、複数の原稿とプレゼンテーション準備のなか、程よいプレッシャーを楽しんでいます。煩わしくても(少しだけ)何かに追われる緊張感は必要なのです。
10数年経過した長期経過症例では口腔内写真が数百枚(あるいはそれ以上)になりますが、そんななかでも「あの一枚、、、!」という思い出のワンショットがあります。症例写真のすべてを完全デジタル化したのは2002年でしたが、それより以前のスライド写真を数年毎に並べて眺めていたら、またしても思いもよらない変化があることに気付きました。大きなシャーカステンに並べてみて、ならではのことでパソコン上では困難なことです。詳細は歯界展望4月号にて乞うご期待!
新装なったオタク部屋の広いテーブルはこんな密やかな楽しみのためにも非常に便利。
毎月、「歯と歯磨きを科学するデンタルマガジン 朝昼晩」という患者さんむけの冊子が日本歯科医師会から送られてきます。昨日届いたNo.25に私が園医になっているかたかご幼稚園が載っています。
この幼稚園がこの企画にドンピシャだと直感したので、ぜひ応募したらいいと私が園長に持ちかけ見事予選通過したのです。タウン情報と○まの「〜歯科医院紹介」掲載は歯科医院側が7万数千円の大枚を支払っている広告宣伝記事だそうですが、こちらは「取材」される側です。
昨秋の取材当日は平日の午前中だったのでわざわざ休診する程でもあるまいと思い私は顔を出しませんでしたが、私が毎年歯科検診の折に余興として行っているパフォーマンスのことも紹介されています。ただし「マイクロスコープ」と書かれているのは「ただのデジカメ」が正しいです。
現在ゆっくりながら改装新設工事が進捗してゆく様を楽しんでいる6番チェアーコーナーです。「オペ室」「レントゲン室」等いろいろ案がでたものの、いずれにしても少し広くて贅沢すぎるスペースが惜しくなってきました。そこで一角にテーブルをおきパーティションで仕切って(第2)カウンセリングコーナーを併設することにしました。
ところで今回の工事を考え始めた当初から、この部屋へのエントランスはガラスの扉をつくることにきめていました。それは昨年ベルギーのルーベン大学を見学させてもらった際、透明で閉塞感のない天井までの扉がいたく気に入ったこと、さらに熊本のN田歯科でもそんな扉があってそのかっこよさを再確認してきたからです。
限られたスペースに特注の「ガラス扉」ではあるものの、ルーベン大学ともN田歯科ともにてもにつかぬものにはなってしまいましたが、、、まあいいか。
連載第2回は何度か出したことのある写真ばかりなうえ、誰もが知っている陳腐な話題で恐縮です。でも「前振りの前振り」として押さえておかなければならないところなのでいたしかたありません。3月号以降はもう少しお楽しみいただけるのではないかと思います。
今回の企画のコンセプトや意義、そして症例の見方については、いつも私の雑多な写真や支離滅裂な文章を解きほぐして分かりやすく並べ直してくださる敏腕編集者H氏が私自身よりも熟知されています。「編集後記」をぜひご覧ください。
ここで、これに至った某所の著名ベテランスタッフのつぶやきです。
「超高価な最新機器(3DCT)で『骨欠損』をみつけることは学習になる。でもそこに(余計かもしれない)『治療』を行うことにどれだけの意義があるの?少なくとも歯牙の長期保存に大した影響はないし患者さんの人生にはなんの影響もない。ブリッジでいい部位に何故インプラント?と『生計』ばかりを感じてしまうんです」
私も全く同感。それでは、、、と今回の連載に至ったという次第。
私たちは出身大学で第89期の卒業なのだそうで、同級会を「破竹会(はちく)会」と称しています。卒後25周年を記念して、幹事ののTくんらがこれまでの数年ごとの総会や地方会、先日の同窓会などの記録をDVDにまとめてくれました。
BGMに昔の写真には当時流行った曲、映画館の予告みたいなキャプションまでいれた凝りようです。
先日の25周年総会の余興で「学生時代の自分と近況の写真」当時と現在の写真を募ってのスライドショーは楽しめました。そのなかからの一コマです。
私は柔道部所属ではないですが、柔道部に「出げいこ」に行ってた時期がありました。
この写真↑が卒業アルバムにまで載っていたのは笑えました。
そして今回のDVDのなかにM浦くんが出していた写真がこれ↓。
みてください、20kg以上の体重差をものともしない完璧に極まった腕ひしぎ逆十字!!これ以上力をいれればは関節が折れる、、、格闘技オタクだった私は、当時自分ながら関節技のすごさを身をもって実感したのでした!
大手新聞社から封書が届きました。歯科のムック本を刊行するために準備をすすめており、そのためにアンケートに答えて欲しいとのこと。日本歯周病学会専門医と日本歯科保存学会専門医にお願いしているのだそうです。
アンケートの内容はといえば、「常勤歯科医師数」「勤務する歯科衛生士数」「メインテナンス患者数」「昨年一年に歯周外科手術を行った数」このあたりはまだいいとして
「GTR法、エムドゲイン、GBR、3DSを行った数,各々の料金」さらには「昨年一年で埋入したインプラント義歯の数を書け」とのことなのです。
もとより私は、対費用効果がみえにくいGTRを失敗のリスクを背負って行う必要はないと思っているので保険の申請をしていません。保険適応されている意義もわかりません。3DSももちろん同様。それに以前私の名前を雑誌でみたひとに「(広告宣伝のために)いくら支払ったのか?」ときかれて驚いたこともあったっけ。誰がどんな眼でみているかわからないのに治療人数や金額を競うように(?)掲載する趣旨には賛同しかねます。掲載されたいわけでもない。そんなことからこの欄はノーコメントをきめこむことにします。他の掲載者のコメントも見物ですが、、、。
エアコン、スクリーン、カーテンがはいり、歯科オタク部屋の完成です。これで昼間でも真っ暗にして籠ることができます。
次は2期工事。旧院長室の改装と、診療室から戸外へ出ずにここへ入る渡り廊下にとりかからなければなりませんが、これには難渋しています。
仕分け第一弾。「気になるケース」「注目症例」は個人の名前を書いたボックスに収納していましたが、それら以外を50m音順に分けてあるもののなかから不要な写真を選んで捨てることにしました。仕分け作業は意外に簡単で不要な写真はほぼ一瞥で判定できます。ほんの小一時間で廃棄スライドが仕分けられました。10数年前の患者さんであってもたいていの方の顔が思い浮かぶのは不思議です。
かつては増え続けるスライドを収納するために数百万円投じて医院の改装をしました。一枚に50円くらいかかるスライドがこのヤマのなかに何千枚あるのでしょうか?ここに出したのもまだまだごく一部で、廃棄するスライドがこの数倍あります。一体総額いくらになるのだろうなんてお金の損得は度外視しても、この膨大な不要スライドには私の20数年来のTry&Error、悪戦苦闘ぶりにため息でもつくしかありません、、、。あ〜あ。
昨日1月3日は出漁できない腹いせ(?)にひとりで本棚の引っ越しをしました。雪の合間をみながらでもあり、たったこれだけの本を移動するのに丸一日かかりました(左、中)。
それが今日のお昼にスタッフの手を借りたら右棚のスライドは約10分で完了。やはり人手がものをいうものです。問題は口腔内写真のスライドがこれの数倍あるもののその中に「使える」重要なスライドはごくごく一部なのです。(私にとっての)「お宝」のスライド以外は記念写真くらいにはなってもそれ以外に価値はなく、残しておいてもしかたがない。廃棄処分断行にはまたとない良い機会なのですが、それには仕分け作業が必要です。
いずれわが診療所に後継志願者が現れなかった場合、私にとっての「お宝」も含めすべて膨大なゴミとなりますが、、、。
みなさん明けましておめでとうございます。
「オランダ民家の倉庫」風なのは道路側からみえる壁のみ、他の3面はレンガを縦に並べてあるし屋根には瓦と和蘭折衷、窓が少ない変な建物が完成しました。
太刀魚もヤリイカも釣れているというのに明日は風雪の予報で断念。それならそうと本棚等を早く引っ越しして第2期工事にとりかかりたいところなのですが、、、、。
研修室のこけら落としは16,17日に予定している特別例会に間に合わせたいところです。
A4化なった1月号に私の名前が二つ載っています。
ひとつは11月KDM講演の記事。
永田先生松田先生そしてKDMのみなさん歓待ほんとにありがと〜、です。
もうひとつは連載。
私は歯科雑誌や(とくにインプラントロジストの)講演を聴く(みる)たび常々苦々しく思っていました。『あの歯を抜歯してインプラント?残せるでしょう!?』また「再生療法」の症例写真をみるたび『高価な膜や塗り薬を使わなくてももっときれいに治せる自信がある」。また「私はインプラントは随分やってます。でも歯周治療は苦手。採算とれないし」なんて平気な顔していう歯科医が日本中にたくさんいます。心あるひとなら「ちょっと待ってよ、それはないぜ」と思うのが普通です。
すでに歯科医としての人生の折り返し地点を過ぎた身としては、さあこれから!という若い歯科医が商業誌であんな症例ばかり眼にするうちにそれが歯科医としての目標であるかのように錯覚し、歯牙保存の努力や歯周基本治療を怠ってしまうだろうと危惧するのです。
今回の連載はそんな観点からのものですから、ベテランの先生たちには陳腐でしょう。10回程度連載のうち重症例やその経過を後半に提示しますが、前半4回くらいは「前振りの前振り」が続きます。当面、素通りしていただければ幸いです。
来年はこの連載、デンタルハイジーン春の別冊、秋のアメリカ歯周病学会、の3本建て。「活字」になることは、しゃべりっぱなしではなく証拠が残ることなので油断できません。
事後抄録が届きました。著明な先生の「再生療法」の講演をきいて疑問に感じていたことを事後抄録で確認したくて待ちどおしく思っていました。
1.生活歯:骨欠損に骨や補填材を填入した結果、レントゲン不透過像がふえてはいるが、歯根膜の再生を示す歯槽硬線が確認できない。CEJから骨頂までの距離はあまりかわってはいない。
2.失活歯:歯根周囲に骨がふえているようにみえるが、根尖の位置に注目すると術前術後でかなり上がっています。つまり自然挺出の効果が充分あらわれている、ただそれだけなのです。デンタルX−Pの規格性にも問題がある。失活歯の場合にも補填材周囲に歯槽硬線は確認できません。それでは「歯周組織の再生」とはいえません。同じ地方の先生たちが最近H誌に書かれている症例もほとんどすべて同じです。
ただし普通の臨床家と異なることは手早い手技で非常に侵襲の小さい歯周外科をされるため移植した骨や補填材の溢出が少ないということなのでしょう。
厚顔無恥な私にもさすがに御本人に面と向かっては言えません。本ブログをご覧の先生方、ぜひご意見お待ちしています。
日本歯周病学会臨床研修会で岐阜へ。高岡から岐阜までは裏日本から表日本と日本列島を横断ですが、東海北陸自動車道が開通して以前よりグンと近くなったことで車で行くことにきめていました。「インプラント治療と病診連携」なんて苦しげなテーマには元々全く興味がなく、出席カードをもらうためだけ。主目的はETC車初体験、実写版のレーダー探知機動作確認、クワトロの雪道高速運転です。インター料金所ではETCでらっく楽、いままで小銭を探してジャラジャラあれはなんだったのか、しかも日曜休日1,000円はありがたい。またレーダーの2kmも前から探知機に画像がでたうえ「もうじきこんなのがあるよ!あるよ!!」とウルサい。
そして何よりクワトロインタークーラーターボの胸のすくような走り!岐阜県は縦に長く,数mの積雪の標高1,000数百mの飛騨地方から雪など無縁の太平洋側にある岐阜市内までと道路は多彩ですが、あっという間の2時間半でした。雪がなければ2時間でしょう。「車を運転すること自体が楽しい」のはこの歳にして初めてかもしれません。
途中トイレ休憩をかねて世界遺産白川郷に立ち寄って道草をくってきました。五箇山にほど近く、わが医院からわずか1時間の距離。
東京や九州熊本からお客さんが来られた折のご案内観光スポットのひとつにします。
祖母の葬式のために休診し多くの患者さんたちにご迷惑をおかけしました。
一段落してミーティング室の工事の様子をみにゆくと
オランダの民家を模したはずの外壁が「縦長」じゃないか!
「こんな例いくらでもありますよ〜」「ダーメ!他の例があるかないかそんなことは関係ない。外してやり直し!!」さすがに全部は酷なようなので道路側から見える面だけか。
今年も一部いただきました。
元々は撮りだめた海外旅行でのスライド写真に日の目を見せるためにはじめられたそうですが、毎年プロのカメラマンかと思えるような美しい写真に画鋲を刺すのが惜しくて額縁にいれてみたりしていました。来年で最後とのことですが、「何事も始めることは簡単ですが、続けることはむずかしいものです」という添付文書には,全く同感です。ほんと何事もそうですよね。
昨年TDC卒研セミナー前夜の打ち合わせの席で、K先生がF先生に「K子先生に講演お願いしてよ。最後に(?)母校で錦を飾らせてあげたいんだ、頼むよ」といっておられたのを横目にきいていました。それが来春3月に一日講演となって実現するとは早業です。いかんせん当日は高岡市歯科医師会学術講演会を主催することにきまっていて出席できません。申し訳ありません。
役所への届け云々で時間がかかっている間に、作業場では柱や梁の準備ができていたらしく、あっという間に柱が立てられました。
「チェアーサイドに来る前に技工室でゴシックアーチトレーサーやろうていを準備しておく」ようなもんだ、なんて思うのは先日の下顎吸着義歯モードがぬけないからでしょうか。
それにしても9月に行ったオランダの煉瓦造り風にしようかと思っていたのに、費用節減のためこれじゃあ似ても似つかぬ和風安普請になりそうです。手術室はルーベン大学風のガラスドアを探します。
わが診療室では現在5台のチェアーがフル稼働していますが、日に何度かもう一台欲しくなります。またミーティングに使う院長室も手狭に感じられるようになってきました。チェアーを増やすには院長室を移設するしかないのですが、開業当時建築費を値切ったために鉄骨が細くて2階建にはできないのです。そんなことから裏の駐車場にミーティング室を増築することにしました。用途としては院内スタッフの症例検討、剱の会例会や研修会などです。必需品のPCプロジェクターが使い良い窓の少ない細長い部屋で水周りは不要。審美性は度外視となれば建売の倉庫でいいのですが意外と高価になることがわかったので、木造平屋を簡単に建ててもらうことになりました。雪が降る前に、と思っていましたが基礎工事が始まりました。
ネックは用水を挟むため棟続きにはできないことです。
これが完成の暁には、自宅に帰るのがまた遅くなりそう、、、。
最近、診療室と院長室に掛けてある時計が老朽化してきたらしくあいついで正しい時間を刻まなくなってきました。それもそのはずこの二つはかつて開業祝いとして勤務医時代のスタッフと自宅近所からいただいた、つまりかれこれ23年間使用しているものなのです。
開業以来、電化製品は順に壊れて結局全て買い替えてきましたから、この二つの時計は開業以来私と苦楽を共にしてきた(?)最古参でした。でもさすがにこれでお役御免でしょうか。
すでに21年もの永きにわたって使ってきたパノラマx線装置ですが、問題なく撮影できます。歯周治療にはデンタル10枚法が大半であるため使用頻度が少ないからなのかもしれません。しかし自動現像機の不調やら液の交換やらが面倒なうえランニングコストもかかる、、、。デンタルは譲れないところですが、パントモはデジタル化したいものだと常々思っていました。でもM社の見積もりでは●百○十万円、高いなあ、、、。そんな折、たまたま目にしたのがR社からのダイレクトメールでした。パントモは従来のものを使いカセッテだけ取り換えてデジタル化できる。なにより価格がなんとM社の3分の1なのです!デモをみたうえで導入することにきめました。昨日設置が完了し本日から稼働です。
画像はきれいだし、現像時間が0なので患者さんがレントゲン室からでて来たときには、チェアーサイドのモニターに今撮ったパントモがすでに映し出されているのです!スタッフも「これで白衣が汚れない。自現機がなくなればこんなに広いスペースができる」と大喜びです。
もひとつおまけにコードレスの口腔内カメラ。記録や保存に一眼レフは当然ながら、患者さんにちょこっと見せて簡単に説明したいとき、たとえば小さなカリエス、歯石、プラーク、さらには歯根破折etc.これはお手軽なうえ眼の前のモニターに映し出される即時性は絶大な威力を発揮します。患者さんも納得、興味を持ってもらえます。こんないいもの、どうしてもっと早く導入しなかったのでしょう。またまた毎日の臨床が楽しくなりそう。
3年前メキシコティファナの歯科医院で初めて目にしたR社は、長野に本社があるそうです。怪しいインディーズなメーカーだと誤解していましたが、これは申し訳ないことしました。さあて、差額の●百万円を何に使おうか!?
某社の新製品ニュースなるものをみて目を疑いました。拡大鏡にLEDをつけたものを、30,000円で新発売だそうです。
下は本ブログにも紹介した私の自作。壊れた部分を即時重合レジンで補修していますが、あまりにそっくりではないですか。パクったな!?
異なるのは価格です。私のは釣道具のJS屋の特価セールで1,800円です。
全国の歯科医のみなさん、2万数千円もただ損することはありません。
先日、午前の診療を終えた頃、身体中の血管が張りつめているかのように感じました。あれ!?これって高血圧では?やはり測ってみれば136/79 「境界型高血圧」じゃあないか!(・130〜139/85〜89を正常高値血圧・120〜129/80〜84を正常血圧・120未満/80未満を至適血圧)
血糖値騒動のときに良きアドバイスをもらった同級生内科女医にSOSです。「何?4ヶ月で7kg減量した?何したの?」「あれこれこうで先生のいうとおり、、、」「やり過ぎなんじゃじゃない?それがストレスになってるんでは?少し緩和してみたらどう?」とのこと。そして教わったことは「血圧は一日のなかでも変動し続ける。夜に下がって眠りにつき、上がって目覚める、なので起床時が一番低いはず。高血圧の判定は朝起きてすぐ測った最高血圧が130を超えていたら要注意、ということになる」なるほど。それからというもの毎朝起きるなり針のムシロの心境で血圧測定となりました。ところがこの4〜5日というもの低値安定:至適血圧なのです。なあんだ、でもよかった、、、。
では先日の高血圧は何だったのか?元来ストレスフルな仕事に加えここ最近思い当たる節がひとつあるのです。それ以来こめかみが張ってるな、と感じたら血圧が上昇していることがわかりました。でもヤバい、このままでは私は血管が破れて死んでしまう、、、、。
やはり週末は海か山へくりだして発散するしかありません。
私の目下の最大の関心事は「英語によるケースプレゼンテーション」です。
すでに症例の選定やプレゼン概要はきまりました。あとは自分の主張の「英訳」。
私は「プレゼンテーションの勝ち方」NHK出版という本をバイブルとしています。この本からはた〜くさんのヒントをいただきました。今回はそのなかの必殺技を炸裂させる機会を狙います!
私はかつて人前で話すのがどうも苦手でした。学生時代、口頭試問となるといつも自爆、知っていることでも口からでなかったのです。おかげで成績不良。ある先生から「お前、他人に話す仕事になるんだゾ(そんなんでどうすんだ)」なんていわれ、それはもっともだと思いました。でもその後、努力して苦手意識は克服しました。今ならきっと口頭試問に強く、あんなみっともないことにはならないはず。挫折体験は人を強くするものです。
外人相手でも原則は同じでしょうけれども、やはりかっこいい言い回し、そしてできれば原稿棒読みではないケースプレゼンテーションをしたいものです。そんななか、ヒマ潰しに立ち寄った羽田空港の書店にてドンピシャな素晴らしい参考書を発見しました。それが左。例文はかつての愛読書「試験にでる英単語」(略してシケタンもしくはデルタン)よりも大きい文字で平易。これは使えます。
今朝は北東の風で出漁叶わず午前中はしっかり仕事しました。午後は数年ぶりのWSF.
WSFも大学卒直前からすでに25年。30代前半くらいまでは四季をとわず海へ向かっていましたが、風にあわせるために無駄な時間も多く多忙ななかで犠牲も多いこと、海岸の工事等でポイントが使えなくなったこと、私の遊びの多様化等でだんだん遠のいてきました。もう「卒業」の機会をみつけなければならないのですが。
現在、大小含めれば7〜8本(!)の原稿を同時進行しています。さらにプレゼン準備がいくつか。いずれも締め切りは迫るもののなんとなく終わらせるのも惜しい気もしてそのプレッシャーを結構楽しんでいます。そんな中、気がかりなことは「英語」なのです。来月のオランダ遠征を前に英語ケースプレ準備とベルギーの教授の論文を英文和訳する、というミッションがきました。いずれも未経験,,,。課題の論文を英文和訳ソフトに課題の文章を放り込んでみましたが、解読不能な日本語になってしまう。次には帰省中の現役女子大生にアルバイトさせるという反則技も思い付きましたが「専門用語ばかりでわかるわけない」と無下に断られこれもあえなくボツ。他力本願じゃ卑怯だし仕方があるまい観念してやるしかない、か。
電子辞書がイマイチ使いこなせず四苦八苦していたのですが、「成句検索」の使い方を教わったら突然道が開けました!スイスイ進んで↓はいこの通り午後半日で2編とも終わってしまったのです!
うれしいなあ。いったんエンジンがかかれば我ながら素晴らしいダッシュ力だった。高校生当時にこんな集中力があったらばもう少し高偏差値がマークできて違う人生を歩んでいたかも、なんちゃって。さて、次の課題にとりかかるとするか。
「少しくらい血が出たって暫く押さえてあとは放っときゃ治る!」が私のずっと前からの持論でしたが、あくまでも自分の経験則や体育会的根性論でしかないため、子供の擦り傷に絆創膏等で甲斐甲斐しく手当(?)する愚妻を論理的に制止する自信はありませんでした。
本ブログの熱心なリピーターでもある中坊が帰宅するなりパックリ開いた傷を見せてくれました「これ、消毒しないんだよね、、、」公民館で友達と遊んでいてサッカーボールと間違えて?卓球台の角を蹴っ飛ばしたらいいのです。「そう痛くもないのに直後には血の足跡がつくくらいかなり血がでて管理人のおばさんを驚かせてしまい、すまないことをした」んだとか。でも本人は慌てずビビらず冷静に圧迫止血できたことを褒めてあげよう。男の子は元気が一番。よしよしやるぞ、とりあえず写真、っと。もちろん消毒薬は一切使用せず、もう一度洗ってワセリンを塗り、台所からもってきたサランラップ
その後毎日、外しては水でじゃばじゃば洗い、またワセリンとサランラップ、、、
受傷から7日。もういいでしょう。
曰く「(こんなに早く治るとは)すげえ。この治療法『最強』や〜!」はい、私も同感。
週刊朝日の連載に加え、患者さんたち目線の疑問に複数の信頼できるDr.からの客観的な回答を増強した一冊です。
厚労省から広告できる資格名として認められている歯科の専門医は「口腔外科専門医」「歯周病専門医」「歯科麻酔専門医」「小児歯科専門医」の4つですが、今回載せられているのは「歯周病」「矯正」「小児歯科」の3つなので、片手落ちという向きもあるかもしれません。また専門医資格は目安のひとつに過ぎず、それを取得していなくても腕のいい歯科医師もたくさんいる、という指摘もあります。
しかしそれより何より大きな問題があります。「PRページ」が混在していてページ隅に目立たぬように小さく「PRページ」「AD」と書いてあるのみで本記事との見分けがつきにくくしてあることです。「最前線レポート」「クローズアップ歯科医院」「日本の最先端歯科治療」「歯科治療ガイド2009」のコーナーは、取材を装ってはいるけれど記事の量や写真の有無によって金額が違う「広告」なのです!数十万円支払っているグラビアページは、経済効果でいえばお安い宣伝費なのかもしれませんが、自らのカラー写真と豪華診療室の設備等で「私はいい歯医者です!」と宣伝しているのはなんとも厚顔無恥にみえ、目障りだ、、、。
名案が思い浮かびました!広告ページをハサミで切り取ってしまえばいいのです。
ヤラセ広告ページは数十ページありました。
全部切り取ったらすっきりしたとても良い本になりました。
「広告宣伝費など一円も使わない(やむにやまれぬ「おつきあい」は除く)」をモットーとしていますが、勝手に取材し無料で掲載してくれるなら大歓迎です(笑)。
注目いただきたいのは歯周治療の実働部隊である歯科衛生士の質と数。日本歯周病学会認定歯科衛生士は富山県内に9人、そのうち当院に4人。大学病院等を除けば一医院に4人は日本一!!来年にはもうひとり合格させてみせます。
↑かなり自慢げでゴメンナサイ!
私がいなくてもまきの歯科医院はまわっていくかもしれないが、このひとがいないとどうにもならないかもしれない、というDH畔川澄枝のケースです。患者さんはこの10年間かかさず月に一度、県東部から車で1.5時間かけてメインテナンスに来られています。といっても私は挨拶をしてちらっと口腔内を覗くだけでほとんどDH畔川によるメインテナンスケアをうけに来られているのです。スタッフミーティングなどで歯科衛生士のケースプレをきいていて自分のものより面白いと思えるのは、我々歯科医師よりも実際に患者さんと接する時間が長い歯科衛生士たちのほうがずっと深く患者さんと関わっているからなのでしょう。今回も私の全く知らないところでピンチをきりぬけてくれていた、といういい話。口を挟まれぬようにか活字になるまで私にはみせてくれなかった、まさにDH畔川の想いのこもった入魂の一症例なのです。さらに同じ号に富山剱の会急成長株やまざき歯科の美(熟?)女衛生士田中さんのエッセイも。P学会高岡大会で発表依頼してほんとによかったなあ、と思えました。富山歯科総合学院同級のふたりを同時に掲載してくれたのは、同郷の才色兼備N編集長の聡明なる計らいなのでしょう。皆さん是非ご一読ください!
以前から電話帳広告や広告業者作成の回覧板等に医院の広告は出さないことに決めています。広告をみて来院を喚起する気はさらさらないので他の医院と競って広告を出すのは無駄だと思うからです。
以前あるテレビ番組で歯科ジャーナリストによる「よい歯科医院の選びかた」というのをやっていました。それによれば
1.大きな看板がないこと (紹介で受診する人が大半だから不要なはず)
2.スタッフ名簿が院内に掲載してあること (歯科衛生士がいないこともある)
3.歯科医や歯科衛生士等同業者が患者さんであること (信頼をおいていい)
だそうです。全部鵜呑みにすることもないですがいくつかの真理はついているかもしれません。当院は2.3.は合格ですが1.は不合格。初診で来院される方の多くは誰かしらの紹介ながら、電飾看板は開業当初から設置してあるのです。そういえば以前、著名な先生のオフィスに見学に行ったら、看板はなかったので気付かず医院の前を通り過ぎてしまったことを思い出しました。そんなことから当院看板も撤去しようと思ったのですが、「街路樹が茂る季節になると見えなくなって通り過ぎてしまい都合が悪い」とある患者さんに言われ撤去はやむなく断念しました。これが当院と「超一流」との差なのかもしれません。
そういえば昨日、このようなFAXがはいってきました。
「全国版週刊誌に「いい歯医者さんの選び方(仮題)」という増刊号を組みます。それに便乗して専門医としての広告欄を設けますがひとくちいかがでしょう?広告掲載料は大きさにより50,000 円~900,000円(!)」
他人が言ってくれるならありがたいことですが、こんな高額なお金を自ら支払い全国に向けて「私はいい歯医者さんです」と自分で言えってか?そんなこっ恥ずかしい話はご勘弁願いたい。
'99頃の当院玄関前です。例年この時期になるとチューリップ満載でまるで「砺波チューリップフェア」のようでした。父が畑で栽培したものをプランターに移して運んだものです。
十数年来の定期検診メインテナンスが継続している患者さんのOさんからは当院に多数の患者さんたちをご紹介いただいています。ここ数年チューリップが途絶えてなんとなく物足りなく思われていたそうですが、その訳を話すと「それでは私が!」とわざわざ多数のプランターに花の苗を植えて持って来てくださいました。ありがたいことです。
どんな花が咲くのでしょう、殺風景だった玄関先が急に生き生きしてきました。
このお礼にはハチメを大量に釣って刺身、昆布〆、塩焼きをお届けするしかありません。
既卒+新卒の2名を迎え歯科衛生士6名となりました。DHSのお嬢さんと同い年、私の長女と同年代がスタッフとなって平均年齢が一気に若返りました。
衛生士としての仕事は当然ながらまだ素人同然ではありますが、当院の誇る15年超の先輩らの指導のもと近いうちに若手スーパーハイジニストとして歯周治療とメインテナンスの一翼を担ってくれるに違いありません。この春、またまたパワーアップの予感。行きますよ~!!
昨年のDH畔川DH佐野に続きDH林が当院勤続15年となりました。15年超勤続したスタッフがいたら富山県歯科医師会が表彰してくれるというのでありがたことだと申請しました。
「まきの歯科医院に永く勤務し続けてきたことで地域歯科保健に貢献しているから」と理解していいのでしょう。彼女は書道五段の腕前どおりルートプレーニングが非常に上手く、そのおかげで救われた類まれな重症の歯周病だった患者さんたちは数しれないのです。
もし生まれ変って自由に職業が選べるとしたら、私のなかでかなり上位に来るのは「矯正専門医」なのです。矯正専門医への憧れは最初は確か大学に入る前、その次は卒直後。諸事情から専門の道に進むことはやむなく断念して普通の歯医者になることにしました。その後矯正医の診療の見学やお手伝いを数年間させてもらいそのうちあわよくば、などと考えていましたが、、、。10数年前初めて澤端喜明先生のケースプレゼンテーションをみて「これこそ『プロ』の仕事だ、普通の歯医者が片手間にすることではない」とついに観念したのでした。その澤端先生が編集者のひとりで山田秀樹先生が執筆者のひとりで、企画からクインテッセンス出版から発刊まで5年を要したという大著をいただきました。
センスのいい装丁の雰囲気や余白を残したレイアウトがなんだか「語る会Proceeding」に似ているなあと思ったらグノーシス小長谷さん編集でした。やはり。
Dr.Angle Dr.Tweed ら偉大な先達の経験や知恵を礎として、与五沢文夫先生らが構築してきた日本人にあった現代の矯正臨床を整理してまとめ後世に継承しようという著者らの意気が全編から満ちあふれています。著者はすべて天才与五沢先生の技術やフィロソフィーを学ぼうと参じた高弟たちで、矯正臨床医として社会と接している矯正医たちであるだけに教科書としてだけではなく「臨床の現場から」「Note」というコラムが要所に配されていてビジュアルな内容とともに専門医たちのうんちくや未解決な問題などを垣間みることができます。
「矯正臨床をとりまく社会環境の変化によって、その時々の真摯な対応が必要であろうが、質の高い矯正治療を提供するべく、個々の矯正歯科医が歯科医師としての衿持を保ち、高い倫理観のもと自己研鑽を続ける姿勢が最も重要であるという点は今後も普遍的なものと考える。」という一文はそのまま「歯科臨床」と言葉をかえても全く同じでしょう。
ここぞ、という場面には必殺マイクロスコープが絶大な威力を発揮しますが、日常臨床すべてに必要なわけではありません。また困ったことに「マイクロスコープを日常的に使うと視力が低下する」という忌々しき報告をきいてしまいました。歯科医としての選手生命に関わる重大なことです。マイクロスコープまでもないけれど、でも少し拡大したい、、、というときの拡大鏡にライトがつけば大きく改善する、、、数万円で市販されていることも思い出しました。山登り、キャンプ、魚釣り、と海や山で活躍してきたLEDヘッドライトです。用途によっていくつか所有していますが、釣道具屋で買ったもののうち一番輝度の高いものを拡大鏡につけてみました。
やったぜ、こりゃいいや!手持ちの拡大鏡に2000円のヘッドライトをとりつけるだけで視野の狭い口腔内でスポット的に明るくできるのです。
ところが喜んで使ううちに困ったことがわかりました。長時間見つめているとコンポジットレジンが固まってしまうのです。う~ん痛し痒し?
当院の患者さんであるHさんが、以前治療途中で来院が途絶え、再来院されたときには悪化していて私は落胆しました。なのに今回もまた期間限定との由。でも事情をうかがってびっくり、なんと3月にエベレスト登山に向けて出発、現在その準備中とのことなのです。前回もアフリカ大陸キリマンジェロ登頂に向かったために来院できなくなったのだとか。これはこれは失礼いたしました!そんじょそこらの山登りとはわけが違う、、、そういえば髭をたくわえ泰然とした風貌には「ただ者ではない」オーラが漂ってみえます。そんなひとが身近にいるだけで驚きです。北日本新聞今日の朝刊に紹介してもらいました。
次回は「エベレスト登頂記」となって再登場されることでしょう。すごいなあ。頑張れ〜!
待望の(?)雪ですが、往診を依頼されました。Kr.Hさんは20年来の患者さんで最近は車いすで来院されるようになっていました。義歯新製の途中でしたがついに動けなくなったとのことでこちらから伺うことになりました。
試適はすんだものの、技工の納品は年内には間に合いません。しかもKr.Hさんがお正月あけから車で数十分の老健施設に入所されることになったそうなのです。ここまできたら仕方がない。新義歯が無事お使いいただけるようになるまで訪問診療の覚悟と腹をくくるしかありません。
今年は本当に忙しかったけれどこれで最後の上京。またお土産をいただいてきました。さあて、やりますよ!その帰りの新幹線で歯界展望12月号をパラパラめくっていたら自分の名前が載っているのをみつけて驚きました。
そういえばあのときOさんとNさんが来ていたなあ。
http://www.ishiyaku.co.jp/dentweb/tabid/54/EntryID/183/Default.aspx
それに今回も次期編集長Kさんが来ていました。編集者のひとたちと話していていつも驚かされるのは歯科医でもないのにそんじょそこらの歯科医よりず〜っと歯科のことをよくご存知なことです(当たり前!?)。わずか数人でほぼ毎週末歯科のイベントに出席し取材、企画案をつくり全国の歯科医や歯科衛生士のことを熟知していて適材適所に依頼。毎月雑誌を編集しながらその上季節毎には別冊も作っている仕事の質と量は驚きです。DH畔川への原稿依頼も半年も先のことだったということはそれまでずっと予定がうまっているのでしょう。「治療」はしないだけで、症例を診る眼も十分肥えているので初診時の資料をみたら診断や処置方針等もきっと的確にできてしまうに違いない、、、。
東京京橋のK先生から今年もカレンダーをいただきました。
長年撮り貯められた美しい海外の写真ばかりなのですが、写真集として売り出されればきっと高値で売れるに違いないと思います。
カレンダーとはいったものの、日焼けさせるのはもったいないし画鋲で穴をあけるのは忍びない、、、そんなことから壁に貼り付けられないで一年過ぎてしまうのです。そこで昨年はサイズにあう額縁を購入してきていれてみましたが、これもなんだか具合悪く、結局著書と一緒に書棚にしまうことになりました。今回は珍しい縦長。今後どうするか改めて考えてみます。
3DCTが自院にほしいのは本音ですが、なにせ価格が問題。家が一軒買えるほどの値段ですから、どんなに清い心や向上心や探究心で導入したとしても、普通の人間ならローンの支払いが頭をよぎることは確実で、そのために必ずしも必要ではない(かもしれない)ことに手を染めてしまいオーバートリートメントにつながることことが必至だと確信するのです(買わずに済ませたい理由づけかも)。
総合病院で撮影依頼したデータをCDにおとし送ってもらうのですが、これまでスムーズに運用することができずにいました。それがここにきてようやくパソコンソフトの動かし方とノートPCその他を変えることで全面解決しました。
これだけできればもう充分。これ以上の情報は趣味の世界で臨床に反映するとは思えない。
患者さんには一度ご足労はかけるものの、こちらに無理な負債はないから邪(よこしま)な治療計画は生じません。必要十分で誰がみても正当な臨床を行うために心に余裕が必要です。「さあて、CT買うお金で何買おう?大抵の医療機器も安いものだ」なんて空想するのも自由。(やはり自分自身へのいい訳かも)
(わざわざ自分から公表することでもないのですが、数十人の患者さんたちに予約のキャンセルお願いしたためにその言い訳です)
今朝始業準備をしていたら猛烈に腹が痛くなりこりゃだめだとS病院へ。送りの車から転げ落ち玄関先で嘔吐ともに倒れてしまい息も絶え絶えに担架で運ばれたのでした。畳3回タップ(ギブアップ)のつもりがその前にKOされたようなものです。
腹は死ぬほど痛く腕から点滴されたままお昼頃まで眠りこけました。
CT撮影には車椅子まで初体験しました。
その後Drからの説明では「血液検査でもCTでも特に異常はない、病名でいえば急性胃腸炎といったところでしょうか。抗生剤と整腸剤を出しますから暫く様子をみてください(どこかでよくきくセリフ)。後は変な菌でも居たら困るから便培養でもしますか」なんともすっきりしません。
「開業以来22年、ぎっくり腰で休んだ意外に自分の身体の不調で休診したことはない」ってのが自慢だったはずなのに。この春のインフルエンザといい「寄る年波」なのでしょうか。
当院玄関でブーツが盗難される事件が過去3回起こりました。最初は勝手口からスタッフのもの2回目3回目は表玄関から患者さんのものです。他に残された靴はないことから間違えて他人のものを履いていったのではないらしい。真新しいブーツだったこと、夕方最後あたりに起こることもも特徴でした。「●万円もだして買ったばかりなのに」と半べそ状態なのをみてかわいそうだなあと思っていました。警察にも出動してもらったものの手がかりも何もなく打つ手なし。そんななか、以前マイクロスコープにあうLEDライトを探して秋葉原をウロウロしてたとき、モニターに映った自分の姿を見て驚いたことを思い出しました。あれだ!
飯田橋へ向かう前に秋葉原下車。各種あるものの実際使えるかどうかわからないし、、、と安めのものを購入してみました。とはいってもカラーのうえ音声もモニターできるうえ、20mコードつきで9,800円はかなり割安感があります。
もうちょっと上位グレード機種なら患者さんに口腔内をみせるモニターに使えるのでは、と妄想。
手持ちのテレビで動作確認はできました。残る問題は
1.モニター(テレビ)をどこにどう設置するか?(邪魔だし見た目にもよくない。)
2.ビデオ等「記録」の機能はない(ずっと見ているわけにもいかないし)。
3.もしこれでブーツ泥棒を見つけたらどうするか(もう少し若いころならもちろん追いかけて背面タックルだったが、、、)
の3点か。この世の中におかしな奴がいるせいでいろんな心配をしなければなりません。
患者さんに苦痛を与えず超音波で粘膜は切れずに骨はきれる優れもののです。歯周形成外科あたりに絶大な威力を発揮します。安全性や予知性が飛躍的にあがるので適応症もひろがる。アメリカ サンディエゴで一目惚れしてからはや2年。欲しい欲しいと思いつつ高くて手が出ずじたんだ踏んだり歯ぎしりしたりしていました。
いつまでこんな想いをしていても仕方がないし、身体にもよくなかろう。車を乗り換えるのあきらめればなんとかなる、と観念してついに購入の決心をしました。
納品に2か月も待たされましたがようやく手許に届きました。
新車の匂いがする!収納されてるアルミのケースまでかっこいい!!さすがイタリアン。
「●違いに刃物」ではなく、「鬼に金棒、まきのにピエゾ」となりますように。それにしてもチョ~うれしい!!これで歯科臨床がまたまた楽しくなります!
愛用してきたPowerBookG4の液晶画面が見えなくなってしまった、、、と書いた’08 5.1記事「歯科臨床のLife Line」をみたブログ読者である大学同級Tみ君が「秋葉原に送れば直してもらえるよ。僕も直してもらったから大丈夫!紹介してあげよーか?」というメールをくれました
この秋に、大事なイベントが4つもあってそろそろケースプレの準備を始めなければならない頃だったのでやむなくMac Bookを新調していました。でも直せるものなら直してほしいと思って早速お店に電話しました。「現在込み合っているためしばらく待ってほしい、そのあとでよろしければ」といわれ急ぎはしないから、と宅配便に託しました。見積もりは35000円。諦めて捨てると思えば安いものです。その後待つこと数か月。今日以前と変わらぬ姿で手許に返送されてきました。
「バックライト交換、そのうえなんだかっていう部品をジャンク品で探して交換した云々。ジャンク品の分はお待たせしたお詫びに無料」ということで25,320円。急かせなかったのがよかったみたい。それにしてもうれしいなあ、このMacは永いこと活躍してきたから愛着があるもんね~。Tみくんありがと~!!
*Mac故障でお困りの方、私に一報くださればご紹介いたします。
歯科診療室にあるチェアーは一台数百万円(車と同じくピンキリですが)します。仕事に必要不可欠な道具ですからいたしかたないものの、私たち開業医が最も恐れるのは複数台が一斉に壊れて一度に買い替えが必要になることです。院内で「0番」と呼ばれていたチェアーが、タービン、エンジンその他順次不具合を繰り返していました。そんな折、ちょうどいい限定販売があったのでこれを機にお役御免として入れ替えることにしました。
開業当時に購入したものなので22年間のうちに延べ数万人(測定不能)のひとがこれに腰掛けたことになります。最近ではCureでの第一線は退いてもっぱら歯科衛生士によるメインテナンスに使われていたコーナーですが、これで昭和時代のチェアーは姿を消す事となりました。
他のチェアーと機種が違うためシートの色もマウント仕様も異なりますが、かえってそれが新鮮にみえてきます。久々の新チェアー。新車と同じくみているだけでウキウキしてしまいます。これから毎日、活躍してくれることでしょう。
義歯やスプリント、テックなどを削るときに多量のレジン屑がでて診療室内も白衣も汚れてなんとかならないものかとずっと前から気になっていました。
ネットオークションで技工用エンジンを競り落とすことができました。技工士専門学校の名前がはいっているもののほとんど新品同様。技工士になることを断念した学生だそうです。
半田市のM井先生や救歯会M島先生のHPを参考に、技工用集塵器に家電店で掃除機を買ってきた掃除機のホースをカッターできればこのとおり。診療室内にまたしてもワゴンが一台増えることになったもののこれはとても具合がよく義歯やスプリントの調整ごとに床掃除することはなくなりました。ラッキー!
ところがこんどはパントモが動かなくなりました。21年前購入当時は最高級機(いい度胸だった)もついに寿命か、、、。代替機を使わせてもらいながら考えますが他の家電製品と同じく「こんな高額な修繕費を支払うくらいならいっそ、、、」となるのでしょうか。
親知らずを抜歯の予約。麻酔後数秒ですんなり抜けて止血を待っていました。しばらくたって患者さんの様子がおかしい、、、。ベテランスタッフが異変に気づきモニターと酸素吸入器が迅速にセットされました。
血圧93/49 脈拍52 SPO2 100.
ほどなく回復されましたが、生体監視モニターによって血圧脈拍SPO2がリアルタイムに表示されることで患者さんの状態が具体的に把握できその安心感といったらありません。おかげで術者もスタッフもパニックになることなく落ち着いて対処できました。やれやれ。
落ち着きを取り戻した患者さんいわく「実は夜勤明けでほとんど寝ていなかった、、、」だとか。なあんだ、それならそうと早く言ってよ~。
それにしてもどこに落とし穴がぽっかり空いているかわからないごく日常の歯科臨床。
モニタリングなしにはもはや考えられません。
DH吉村の認定証が届きました。
ケースプレの際にpcトラブルがあったとのことでやきもきしましたがよかった!やれやれ。
これで当院歯科衛生士4人全員が取得しました。
「日本歯周病学会認定歯科衛生士」は現在富山県下に10人。これがそのまま歯科衛生士としての実力を表わすものでもないでしょうが、「励み」になることは間違いありません。
DA堀田が寿退社となりました。
県外の文系の短大を卒業直後から7年間ほんとによく頑張ってくれました。
引っ越ししてきた翌日から出勤を言い渡されたとのこと(なんて院長!)私はそんなこととっくに忘れていたけど悪かったなあ。勤務当初は歯科用語がまるでわからないためなんでもかんでも図入りのメモをつくりベッドで復習しながら眠り、朝は遅刻しないように早く出過ぎてコンビニで立ち読みしながら暇つぶししたことなど、聞くも涙語るも涙の苦労を語ってくれたのでした。休日には老人介護施設のお世話のボランティアという奇特な優しい心根の彼女にとって、歯科衛生士の資格を持たないために歯周治療の患者さんが来られるとアシストを替わらされるのは辛い事だったに違いありません。ときどき失語症?になる私の要求をどんどん先読みし準備しておいてくれるという聡明な当院の誇る看板娘だったのです。
当院から車で1時間半県東部に嫁がれるとのこと。きっとよいお嫁さんになるのでしょう。お幸せに!
歯科衛生士募集!フルタイムでもパートタイムでも!!
先週から診療室窓ガラスの外側に汚れが目立ってきたなあと気になっていました。
予想天気図では中国大陸に低気圧太平洋に低気圧、てことは今日は晴天で午後から北風。釣果に開きの下ごしらえをしたら窓掃除にかかりました。
高圧ジェット水銃のあと伸び〜るワイパーで水ふき。以前梯子やら脚立やら移動しながら手作業で雑巾がけしてたのはもの凄く大変なうえ、あまりきれいにならなかった、あの汗は一体なんだったのか?
以前通販で衝動買いしたジェット水銃ですがなかなか使えます。
当院外壁のタイルにふきつけると泥水がダラダラ流れてくるのです!またタイルの目地やコンクリートなど、いくら水を流してもいくらデッキブラシでいくらこすってもどうにもとれないこびりついた泥や苔などがとれるのです。
これは「磨き残るところがあれば水には溶けないのでうがいしても(水を流しても)とれません。だから定期的にメインテナンスをして機械的にこすり落とすのです」なんて私が常日頃患者さんに説明している「歯垢(プラークorバイオフィルム)」と同じだ!
それにしてもわが診療所も建てた当初はスタイリッシュでかっこいいなあと思っていたものだったが、22年も経つとくたびれてきたみたい。あまり考えすぎて「建て直したい願望」にかられるのは困るので、頻繁なメインテナンスのプログラムとしよう。
「これがないと歯医者の仕事が一日たりともできなくなる」というものがいくつかあります。
デンタルレントゲン装置、歯内療法用超音波スケーラー、光重合照射器etc.それらはすべて故障があっても修理からかえってくるのを待ってはいられませんから複数台準備しています。
ところがここ数日間にまたしても故障が!それはなんとデジカメとパソコンなのです。しかも同時に。
口腔内写真なくして歯科臨床は考えられませんので修理を待ってはいられません。そんなことからこれまでにも故障するごとにカメラ、ストロボと買い足すことになってきました。
今回はレンズのようです。この数年一度もトラブルがなかったのにタムロン80mmをどちらのカメラにつけてもERRORメッセージがでるのです。
ついでに朝のミーティングに全員で前日の症例写真をみるときとケースプレに使ってきたMacPowerBookG4が画面がみえなくなってしまいました。メーカーに問い合わせたところ部品が製造中止とのこと。電化製品にはいつもこんなことで修理不能、買い替えとさせられます。またか、、、。
もっともPowerBookについては6年間ほんとによく活躍してもらったのでよしとしなければならないでしょう。
ガラスばりの明るいカウンセリングコーナー、チェアーサイドへダイレクトに抜ける天井まである引き戸、整然と並ぶ特注家具etc.いろんな道具がごちゃごちゃ見苦しい当院などとは一線を画するクリアな雰囲気。石膏や印象材等で汚れてゆくなんてことは論外にみえる美しい矯正専門医院が富山市秋吉に完成しました。
HP完成は少し先だそうですが、院長のブログにて院内詳細が見られます。
http://blogs.yahoo.co.jp/aeba_hanarabi/trackback/677223/7320881
院長と口腔外科医である受付嬢(夫人)の晴れやかな門出にみえました。
おめでとう、がんばれ〜!
タミフルの効果があって解熱し大分体調も戻ってきました。となると寝てばかりもいられない本性がムクムクっと、、。お昼までベッドにいて午後から起きだし、投宿先のビジネスホテルでまた寝込む覚悟で大宮へ向かう新幹線に乗り込みました。
行ってみると認定衛生士の試験結果が掲示されていました。当院DHからはすでに3人認定をいただいていますが、今回受験のDH吉村にちょっとしたハプニングがあったためとても心配していたのです。でもうれしいことにちゃんと合格者のなかに名前がありました。よかった!
DH田中さんも当院患者さんでもあるDH.Sさんもおめでとう!
当院に4人いる歯科衛生士全員が「日本歯周病学会認定衛生士のお墨付き」をもらいこれはめでたい。
合計20症例、私の専門医申請症例を加えて総計30症例の資料作りのめんどくささ(!)が報われました。
20年来の恒例、高岡R高校でです。
少子化の影響が特に私立は顕著なようです。かつては1200人いた全校生徒の口腔内を診るために我々歯科医3人で全員の口腔内を診るのに4時間もかかり、デンタルミラーをもつ自分の右腕が重く感じたものでしたが、毎年生徒数は減少の一途をたどり今年は540人。二人で11時前には終わってしまい、なんだか申し訳ないやら寂しいやら。
ところで今回は画期的な変化がありました。従来はデンタルミラーを持参していたのですが、今年は学校側で準備するからと電話をもらいました。
養護教諭にうかがえば業者が人数分のミラーを滅菌してレンタルしてくれるのだそうです。とても理にかなったやりかただと思います。
でも今日一日で何校もの健診があったはずなので同じやり方をしているところも多いはずなのに業者さんは一体何千本のデンタルミラーを所有しているのでしょう?
例年アシスタントが慣れた頃には終了となるのですが、今年のアシスタントだった女子柔道部のMさんら3人は呑み込みが早いばかりかノリもよく、とてもスムーズでした。
15年以上勤続したスタッフがいたら富山県歯科医師会から表彰される、というのでDH畔川DH佐野の2名を推薦しました。
個人経営である歯科医院のスタッフに対して県歯が表彰してくださるのは、「継続して勤務してきたことで地域歯科医療に貢献してきた」という趣旨なのでしょうか。副賞までありがたく頂戴した次第です。来年にももうひとり控えています。
「ペンライトか懐中電灯として売られているLEDのなかからサイズさえあえばマイクロスコープの光源に使える」と思いはじめたらいても立ってもいられなくなり家電量販店を覗いてみました。すると、、、なあんだ、秋葉原まで行かなくてもあるじゃないか。しかもこちらは怪しいMADE IN CHINAなんかじゃなくちゃんとした日本製だ。
柄の直径30mm(以内)は小さいLED6灯と「スーパーLED」と称する1灯だけど到達距離が長いもの、の2点で少し迷いましたがマイクロスコープは観察したい範囲が狭いので、より明るいほうの「スーパーLED」2,800円を選択しました。早速とりつけてみれば首尾よくイメージどおり!やった〜!!
K-Maxは完全コードレスで画期的ではあったものの、いかんせん充電システムが不完全だったことが悩みの種でした。また万一これが壊れた場合追加供給はできるのかという不安がありました。そんなことから電源コードを捨てきれずにいたのでしたが今度こそニッパーで切断、「不燃物」ゆきと相成りました。
秋葉原で30分程度しか時間がないことがわかっていました。
効率よく探し物をしたいので、「これにぴったりあうコンセント、この太さより細くてできるだけ明るいペンライトを探している」と説明できるよう写真をもっていくのが一番だろうと思い、デジカメに納めて持参しました。
LEDへの淡い期待はK先生のHPから。狙いはピタリ。難なく両方ゲットしました。
またしても総工費わずか数千円でDC電源、コードレスのLEDの両方に対応できる顕微鏡になりました。
×8〜×50に調整可能です。さて何に使おうか。
待てよ、、、よく考えてみたら診療用マイクロスコープにも同じ手が使えるはずだ!
被写体(口腔内)から少し距離があるので、これよりもう少し大きめのLEDペンライトをとりつければもっと簡素でランニングコストも安くさらにスタイリッシュになる。
また秋葉原へ行かなくてはならなくなってきました。
沖ではでっかい柳ハチメがばんばん釣れてるってのに北東の風で海が荒れ、出漁できません。悔しい〜!
やむなく朝から歯科オタクです。
ところでカメラ屋のIさんが「閉店するカメラ店の商品をひきとってきた。用途も使い方もよくわからないけどもし必要なら」とZEISS社の顕微鏡を無償でくださいました。
交換レンズもついているしっかりしたものですが、いかんせん電源コードがみあたらないとのことで現在は使えません。
以前にも無料でもらった耳鼻科用の顕微鏡にK-Maxをつけて大成功したことがありましたが(本ブログ2006 6.30記事マイクロスコープ)、2匹目のドジョウを狙っています。どなたか入手先ご存知なら教えて〜。
電源コードは断念してLEDなり何なりに替えても構いません。記録用にポラロイドカメラがつけられるようにもなっていますが、ついでにここにデジカメが接続できたらもう最高なのですが。
明後日上京するので時間があればどこかをうろついて物色してみます。
りんごマークのパソコンを初めて買ってから10数年、過去7〜8台買ってきました。
かつては周辺機器あわせると100万円近くにもなり銀行ローンが終わる前にバージョンアップして、、、ととても大変でしたがここ数年間はG4で安定していました。用途としてはワープロ、ネット、Eメール、ケースプレゼンテーションと症例写真の保管が多くの比率を占めてきました。
ところが世界レベルでMacの占めるシェアはわずか3%にすぎないのだとか。ウインドウズじゃないと使えないソフトに出くわしては肩身の狭い思いをしてきました。Macユーザーというと極めて稀な人種のようです。歯科医とデザイナーだけなのでしょうか。
でもこと口腔内写真に限っていえば歯肉の美しさやリアリティ−はウインドウズpcよりもMacを使ったプレゼンが圧倒的に優位なようです。何故なのかは詳しく知りませんが、外人を含め誰のプレゼンをみてもそうです。そんなことから世界レベルで少数派といえども鞍替えする気はありません。
ところがある学会提出書類と診断用フリーソフトがウインドウズ、しかもX-P限定というではないか。
やむなく観念せざるをえず、一台追加となりました。仕方がありません。
この10数年間「わしゃりんご派だから、窓たちはわからん」と逃げ回ってきたせいで使い方がさっぱりわからない。誰か助けて〜。
ケースプレゼンテーションをする際に、発表者は聴衆がみているスクリーンではなく自分のパソコンを覗き込んで→マークを圧すのがどうもいただけない。何食わぬ顔をしてリモコンを腰の後ろで押して画面を変えるのはかっこいいなあ、あんなふうにやってみたいなあ、どうしたらいいのだろう、、、と思い続けていました。リモコンで講演していたTb先生に直接きいたら「個人輸入した。それにWindowsだから、、、」などとはぐらかされた(なあんだ教えてくれないんだ、ケチ)し、山スキーの講演会でMacでリモコンを使ったプレゼンテーターは使い方を親切に教えてくれましたがPowerPoint専用とのことでこれもボツ。
Macユーザーは世界レベルでわずか3%といいますが、またしてもこんな肩身の狭い思いをしなければならないのかと諦めていました。ところが事務用品の通販カタログをパラパラみていて驚きました。なんと「リモコンでプレゼンテーションしよう!Macも対応」と書いてある!
急いで電話してみるとありがたいことにデモ機まで貸してくれて動作確認もできました。うれしくて即発注。今日手許に届きました。
マウスの無線版とほぼ同じことなのですが、30mも届くというのだからこれは久々に楽しめる玩具です。17,800円はちと高いけどしゃあない。来月剱の会例会を待つまでもなく明日の朝礼プレゼンでデビューの予定。
やっぱ、ケースプレゼンテーションは無線でしょう!
1907年(明治40年)国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部の柴崎芳太郎測量官らが三角点設置のため地元の宇治長次郎らを伴ってに剱岳に登頂しました。人間が登るなどとんでもないと恐れられた剱岳にはこれが人類初登頂と思われていたのが、なんと山頂に平安時代のものと思われる錫杖(杖の柄につけた金具)が発見されたのだそうです。そんなミステリーロマンを題材にした洋画なのです。かれこれ10回以上登頂している私としては、現代のようにゴアテックスのレインウエアもペットボトルも登山靴も地図もコンパスも何もない平安時代、特にあの鎖場などどうやって登ったのだろうと不思議に思えます。
アルピニスト憧れの山ともいわれる剱岳。現在映画撮影も進められています。三角点設置100周年のこの夏、全くの初心者数名をお連れする計画中。他にももし剱岳初体験したい方おられましたらご一報ください。剱山頂で一緒に万歳三唱しようではありませんか。
K-Maxをとりつけることで飛躍的に使い勝手がよくなった手術用マイクロスコープでしたが(2006 6.30記事)、その欠点は燃費が悪い(電池がすぐになくなる)ことでした。そこでメーカー(なんですよね!?)の○之川さんに「充電式バッテリーないか教えて〜」と泣きついていました。するとさすが!ちゃあんと調べて紹介してくださいました。ありがとうございます!喜んですぐに買い求めてきたのですが、それを使うにはK-Maxを解体しなければならず、そうすると不測の事態(もし点灯しなくなったら、、、)があるやもしれない、、その時は焦らぬように時間が充分とれるときにやろうと思っていました。
教えていただいたバッテリー1本では暗く、こりゃダメだ使えない。そこでもう一個買って来て小学生の夏休みの工作のように直列にしたら、うまくいくことがわかりました。
点灯することはわかったので、あとは 1.充電のシステム(充電器、交換バッテリー)を作ること。 2.テストと違い、臨床で使うには人目もあるので、配線その他を体裁よくまとめる.の2点でしょうか。これをクリアできれば完成です。ここしばらくの懸案事項のゴールがみえてきました。
ところでかつて「海の日」が新設されたころそれは7月後半(23日だか)ではなかったでしょうか。よくファミリーキャンプなどしたものでした.数年後少し早まったのでしたっけ?いまは梅雨の真っ最中でいつもお天気悪いのです。貴重な連休なのになんとかしてくれませんかね。今日がその日。台風は太平洋側にそれてはいったものの海にはいつもの釣キチ船は少数でした。釣果はイマイチ。
東京医科歯科大学の新田浩先生が今度出版されるDVDを送ってくださいました。
歯周治療の主役ともいえるルートプレーニングですが、スケーラーのシャープニングが半分くらいを占めるのではないかと思えるほど重要な手技です。それにもかかわらずシャープニングが正確にできる歯科衛生士は多くはいないように思えます。これまで系統だった指導があまりなされてこなかったうえ、その重要性も伝えられてこなかったようです。 本著は理解しやすいように写真や絵を駆使したうえ45分のDVDでの動画で納得いくまで学ぶことができる好著です。さらに面白いのは付録3。著者が「ブレード君」と名付けたキュレットの拡大模型を作ることでスケーラーの正しい形を学習する試みが紹介されています。ぜひ多くの読者に勧めたい練習法です。
歯科の学生が一番最初にやることは歯の形を覚えることです。そのために歯型彫刻といって石膏の棒を歯の形に削ることで頭(と体に?)叩き込むのですが、全くそれと同じ。正常像を知ってこそシャープニングできるというものです。
同じ意図からに即重レジンで実物の10倍のスケーラーの模型をつくったいきさつを当会所属山崎歯科医院の田中衛生士もデンタルハイジーン‘07 6月号に発表しています。こちらもぜひご覧ください。
「歯科衛生士さんのためのシャープニング:誰にでもできる新田式シャープニング法」デンタルダイヤモンド社から9,000円で近日発売です。
歯科健診です。この幼稚園は園児がみなとてもよく躾けられています。決して堅苦しいとか厳しいわけではなく皆本当にのびのび明るく、でもとてもお行儀いいのです。私の子供たち3人ともお世話になりましたが、先生たちの技量も保護者の意識レベルも高いのでしょう。集団健診にありがちな阿鼻叫喚(?)は年少児のなかにも皆無です。カリエス罹患率も非常に低いのも当然の結果でしょう。
健診といっても私がやるからにはただ虫歯やその他の疾患があるかないか、を診るだけではつまらないので例年一芸披露することにしています。最初に学年毎にプラークをみてもらって数分間お話するのですが、皆耳目を凝らしてきいてくれます。子供だけに反応がダイレクトで楽しいものです。
自分の順番が待ちきれず前の子の口腔内を覗き込む園児の興味深げな顔がアイコラなしでおみせできなくて残念。
TR高校の歯科健診に行ってきました。
この20年来毎年恒例となっていますが、以前とは大きく様変わりしています。
かつては生徒数1200人くらいいて3人の歯科医師で4時間くらいかかり、デンタルミラーを持つ自分の腕が重く感じるほど大変でした。ところが今年など生徒数700人弱とのことでその頃より1.5時間くらいは早く終わってしまい、申し訳ないくらいです。
また口腔内の疾病構造も大きく様変わりしました。「第1大臼歯4本が治療してあって第2大臼歯が小さな虫歯、要治療かどうかは微妙なところ」という子がほとんど。それに加えてひと昔前は大きな虫歯が数多くあるメチャクチャな口腔がクラスに数人ずついましたが、今でもそれはゼロではないもののごく少数です。口腔内の清掃がそれほど行き届いているとは思われず意識がそう極端に向上したとも思えないのですが、全体的にそういう感じなのです。その反面歯石の沈着は多く、若年者ですから当然歯肉炎は多いように思えます。このタイミングで虫歯があるかないかを見つけるためではなく、予防やメインテナンスとしてのしっかりしたブラッシング指導や定期的なケアができるなら生涯健康な口腔内を維持できることは間違いないのですが、この年代の子供たちにはそれも難しいことと思われます。
歯列不整もとても多いですが、かといってみんながみんな矯正治療の適応症とも思えないし、経済的な事情もあるでしょうからどこまで指摘してよいやらも微妙なところです。
それにしても当院に来院される中等度〜重度歯周病罹患の患者さんが以前よりそう減ったとは思われないことを考えると、この年代の暫く後、進学したり就職したりして一人暮らしを始めるあたりから口腔内に変化が現れるということなのでしょうか?それとも特別な人たちだけが歯科医院に来ているということなのでしょうか?
今日は当院開業20周年記念日でした。
当初は自分の10年後ましてや20年後どうなっているのかなど想像もつかず、不安を払拭するためにただがむしゃらに頑張っていました。これまでにもいろいろすったもんだしてきたものの開業以来一貫して変わらなかった事は「歯周治療、予防、メインテナンスを柱とする臨床の構築」の目標で、さすがに石の上にも○年、自分の臨床はイメージしていたものににかなりちかいところまできていることは確かでしょう。大きな誤算は20年も開業していれば経済的にもっとずっと余裕があったはずなのに、、、ということです。どうしてだろう!?
かねてからの懸案事項のひとつであったアスファルト工事がようやく終わり、当院裏の駐車スペースが広がりました。
これで観光バス数台でも来院していただく事ができるようになりました。
通院中の患者さんからこんな素敵な「絵手紙」をいただきました。
当院の玄関に生けてあった花がいたくお気にめされたとの由。
こんな絵をさらさら書けてしかもご覧の達筆、本当にうらやましい限りです。
こんな器用な患者さんですから完璧なブラッシングをさっさとマスターされる事間違いありません。モチベーションも充分ですし歯周病は人並み以上に早く全快されることうけあいです。ありがとうございました!
診療室に掲示してある写真をみて「ここ私も行きましたよ〜」という患者さんがもうひとりいらっしゃいました。
「この写真だけで何枚持っていることか、、、。あちこち行ってますけどスイスはもう一度行ってもいいかな〜」とのことです。ヒマのなさを体力と根性にまかせて地元日帰り専門の私には眩しい言葉です。
このポイントで山を眺めた方が当院患者さんだけですでに4組のご夫婦です。潜在人口いかばかりか。
隣家Iさんが一人暮らしとなってしまい、近い将来がひとごとながら不安に思っていたのですが、身内が千葉県におられるとのことで、引っ越してゆかれることになりました。数十年住み慣れた我が家を取り壊される様は眼にしたくないとのことで解体には立会われませんでしたが、お盆前引っ越しの片付けも終わって家財道具が何もなくなった空家で、最後の一晩を過ごしていかれました。胸中いかばかりであったことでしょう。
今週初めから解体作業が始まりました。全5日間、診療中につき詳細はみることありませんでしたが、着々作業がすすみました。
「創造する喜び」はもちろんありますがきっと「破壊する悦び」というのもありなんだろうな、と思います。
かくして手狭をかこっていた当院裏に観光バスでもおいでいただける広い駐車場ができました。
私と山登り談義に花がさいた患者さんHさんから写真をいただきました。奥さんとスイスへ旅行されたそうで、その写真集を持参されました。「どれでもどうぞ」とのこと。お言葉に甘えてそのなかから2枚をプリントしていただきました。青い空と白い雪が残るとんがった黒い岩肌のコントラストがきれいです。
そのうちの1枚を診療室チェアーの前に掲けておいたところ、別の患者さんMさんが「同じ写真、おれももっとるぞ」といわれ、やはりプリントしてくださいました。こちらは朝焼けだそうです。山頂に朝日があたるこの一瞬を狙って暗がりから待ち構えているのだとか。
そのうちまた別の患者さんKさんが「自分も同じ場所から撮った写真を持っている」といわれました。
どうやら撮影場所は有名スポットのようです。当院に来られる患者さんのなかだけですでに3組、共通項は60代のいわゆる熟年夫婦です。みなさんすばらしい第2の人生を楽しんでおられます。