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S社から新発売の接着材料がこんな漫画の説明書付きでした。
「歯周病が進行してきて動揺が増してきた」という患者さんに対して若い歯科医が「この新製品で『固定する』から大丈夫よ!」と言っています。まさに「臭いものに蓋をする(だけ)」、名前は明記されていませんが、監修している歯科医師の甚大な誤解、看過できない間違いですね。
私こと
この数年来、全国でのべ数千人の歯科医歯科衛生士たち対象に「重度歯周病の患者さんにプラークコントロールなく『とりあえず固定』することの危険」、またそうした症例への具体的対処法を、実例のうえでお話ししてきました。
数年前、G社の新商品のパンフでも今回と同様の宣伝がありましたが、上層部に私の声を届けてくださる人がいたことからそれが反映され、パンフは全国から撤収されました。
「歯周治療に自信がない、よくわからない」若い歯科医らがこのS社の漫画をみて、従来同様 「歯周病が進行し歯が動揺する〜『とりあえず』固定」 というイメージがつくことを危惧する次第です。
2月に西の隣県で、3月東の隣県でそれぞれ歯周治療についてお話しさせていただく機会があります。このパンフをネタに詳細に解説することにします。