院長ブログ

28JUN

超音波スケーラーだけでは治せません

2015年06月28日
この症例が完成しメインテナンスに移ることを心待ちにしていました。
40歳男性。全顎にわたって歯肉出血、PD>7〜8mm.若くして高血圧症の治療のため降圧剤の投薬が続いており、プラークコントロールの不十分なことと相まって線維性歯肉増殖の難症例でした。前医からは治せないと言われ、セカンドオピニオン依頼として来院された患者さんでした。実は初診当初、私自身も治療は難しいと考えていて、ひょっとしたら、と話題になっていた超音波スケーラーでのデブライドを試みました。しかし、半年経っても全く結果は現れず方針転換。ルートプレーニングに切り替えました。
するとみるみる結果は出はじめて、結局歯周外科は一箇所のみ、それ以外は全てPD<3mmと回復したのです。 
超音波S.jpg
ルートプレーニングの威力と底力を改めて実感。
詳細は8月以降のセミナー、講演で解説したいと思います。


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