学生時代,実習書のなかに「金属線による固定」という項目があったのを記憶していましたが、30年来、実際にそれを行ったことは一度もありませんでした。そればかりかいまは「プラークコントロールなき固定は危険!」と全国で触れ回っている身です。今朝,あることで抜去歯牙をひっくり返してみていたらこんなのをみつけて小躍りしてしまいました。
完璧な結紮、見事です!きっとかなり優秀な歯科医による「治療」だったのでしょう。しかし、堆積した歯石とプラークもまた顕著です。生物学的幅径から考えてこの先2mmは骨がないわけですからこれこそ固定の弊害と言えると思います。
安易な固定の危険性を皆さんにお伝えしたいものです。