18DEC
アバットメントスクリューの破折片除去
2012年12月18日
インターナルのインプラントフィクスチャーで、アバットメントを締結しているスクリューが破損するという事故に遭遇しました。
ゆゆしきことながら、こうした症例は発生の可能性はゼロではないはずです。公になってはいないだけで、苦慮している方が少なからずいるようです。断端に溝をきってまわすなんて解決策を過去にきいたことはありましたが、わずか2mm足らずのスペースのなか、とても現実的な作業とは思えませんでした。ところが先日、たまたま聴いていた講演でスクリューで固着されているアバットメントのメカニズムについて聞き、これをマイクロスコープ下で行えばなんとかなる、と頭のなかで想像していました。
今回は充分時間を確保しておくものの、患者さんにはとても根気の必要な作業で今日一度にできるかどうかはやってみなければ分からないと伝えたうえでトライです。
ところがやってみると意外と?難なく撤去できたうえ、もちろんフィクスチャーのネジ山は無傷なので再度補綴が可能です。
マイクロスコープは、現代の歯科臨床に必要不可欠なツールといえます。今回の動画をトリミングができ次第アップするつもりです。