院長ブログ

16AUG

遭難者の叫び声

2011年08月16日
地図上黄色線往復が今回のルートですが、帰路でのこと。
真砂沢付近.jpg








真砂沢ロッジが見えそうな地点(青☆)で「お〜い」と呼ぶ声が聞こえ,私とKくんは「ン???」と足を止めたのです。暫くしてまた聞こえたかな、と思ったら到着。
ロッジのひとからも「何か声がきこえなかった?」といわれたものの不明のままでした。それが今朝の朝刊を見て驚きました。そこから少し登ったハシゴ谷乗越に向かう登山道(赤☆)で、疲労で身動きとれなくなって8日間もそこに倒れていたひとがたまたまとおりかかった登山者にみつけられ救助されたのだそうです。あの声の主に間違いない。小屋のすぐそばだと知らず8日間も横たわっていたのだろうか。我々がきいた声は最期の力を振り絞った叫びでこちらの声に応答することはできなかったのでしょう。たまたまみつかり救出されて本当によかったですが、それいしてもあのとき私たちはどうするべきだったのか今でもすっきりしないままなのです。

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