歯根膜による歯周組織再生
2年半にわたり歯周治療をしてきたが一向に緩解しないとのことで、前担当医からの紹介で当院に引き継ぎとなった40歳代女性:05初診〜'09メインテナンス のX-Pの比較です。
骨レベルが歯根膜に引き上げられたかのように再生しています。
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2年半にわたり歯周治療をしてきたが一向に緩解しないとのことで、前担当医からの紹介で当院に引き継ぎとなった40歳代女性:05初診〜'09メインテナンス のX-Pの比較です。
骨レベルが歯根膜に引き上げられたかのように再生しています。
実に風変わりなタイトルです。身体の一部の組織に「魅力」を感じるとは!?他科のDrが例えば「脊椎の魅力」とか「鼻粘膜の魅力」なんて講演会を開くとは思えません。歯科を生業(なりわい)としてのみならず臨床を「楽しみ」、「生き甲斐」としている歯科マニアゆえなのでしょう。
それにしても歯根膜の特性を十二分に理解し生かすことでこんな歯までも救えるのか!という症例が1日半たっぷり。いやあ参ったなあ、、、一堂明日からほんとに抜歯ができなくなってしまいました。またまたお土産も目標も多数。楽しくも充実した二日間でした。いかんせん一番聞いて欲しいひとたちが参加されていないのが残念でなりません。
勝手知ったるこれまた魅力的な語る会メンバーのなか「僕もブログに載せてくださいよ〜、写真撮って〜」とは左端のTくんです。
諸事情によってたったこれだけのことに実に3カ月も要しました。
内部は医院の中で一番キレイな一角となりましたが、実は納戸になります。
でもこれで雨でも雪でも楽々!
連載第4弾です。
今回が核心の部分です。次回からはこれまでに述べてきた診かたをもとにした重症例の提示となるので、能書きはこれで最後かと思います。
ところで今回の特集:垂直歯根破折の内部要因 は横浜臨床座談会の先生たちが永年温めて来られた(と思える)総特集です。数年前に語る会で「顕微鏡でみた歯根破折」をテーブルクリニックで発表させていただいた際に注目していた大変興味ある、そして日々の臨床の中で実感する現象なのです。熟読しましょう!
右下7遠心根が垂直破折しています。近心根保存を試みましたが離開不充分で分割できず断念、抜歯。問題は右下5です。前医にて再三の根管治療を経て根充したが頬側のフィステルがきえない、との由。
臨床症状、口腔内での他の部位の徴候をデンタルと重ね合わせて考えれば歯根破折であることは術者にはわかります。しかし患者さんによりよく理解をいただくためCT撮影です。
左:CTデータから合成したボリュームレンダリング、きれいに破折していることが目で見てわかります。これなら抜歯も納得でしょう。右:抜去歯牙です。ほらね。
PS. この春、「デンタルハイジーン別冊・‘力を学ぼう_徴候に気づく、破壊を止める、未然に防ぐ」と題する入魂の好著が出版されます。必見です!本ブログ読者各位はもれなくご予約ください!!
花見イカを3カ所覗いてみたけどいずれもダメ。ハチメに切り替えいつもの130m付近をうろつくも音沙汰なし.敗色濃厚ボウズの予感がひしひし迫るなか、ダメもとでと先週の89m地点へ。
11時くらいからポツポツ釣れ初めて4尾鈴なりに釣れたとき、12時のサイレンが鳴っていました。刺身も塩焼きも高山の地酒とよくあい、絶品!
来年は二人も受験生!?だからかどうかはわかりませんが一家で飛騨高山をブラブラ。でもいかんせん主婦女子高生中坊ともに顔出しNG。後ろ姿隠し撮りでごめんなさい。
「焼き肉食べたい!」盛りの中高生が飛騨牛をバクバクするのを眺めながら運転手につきノンアルコールビールなめるのは「蛇の生殺し」状態です。
3月下旬というのに雪が降り積もってきた(!)高山から帰宅し、焼き肉の味を思い出しながらお土産の地酒をチビチビするオヤジでした。
「ホワイトニング」を希望して来院される患者さんの多くは,本当は充填物の変色、茶渋やステインの沈着、プラークや歯石に過ぎず磨けばとれるものだったり、実際はご本人が考えている程には歯の色が濃くはないなど、本当の意味での適応症はそう多くはないものです。また従来の手法ではシェードガイド(色見本)で1〜2段階下がる程度が大半であったため過度な期待をもたれる患者さんたちには失望されました。しかし今回のものはかなり画期的です。
格好の適応症でシェードガイドA-4。それが30分後には一気にA-1。かなり説得力の高い変化です。
目隠しなしお見せできないことはほんとに残念です。患者さんのこの大きな驚き、喜びの表情には「歯科医は美容師ではない」が持論の私でさえ大きくぐらつきます。これもアリかな,と思えてきました。
オーストラリア在住のMさん(30歳女性)から「歯周治療希望」というメールが届いたのは'09 10月でした。「オーストラリアの歯科で侵襲性歯周炎の診断をうけました、前歯が抜けそうで怖い、11月から2ヶ月あまり富山の実家に帰るからなんとかしてください」「おいおい、歯周治療ってすごく時間がかかるんですよ、侵襲性Pだって!?そりゃ無理でしょ、何?今マレーシア旅行中?そんなのやめて早く帰って診せて〜、『イ〜』って自分の口元写メ撮って添付できない?レントゲンもらったのならそれも撮って添付して〜」なんてやり取りを経て11月に帰国しすぐ来院されました。
さすが世界を股に活躍されている翻訳家、頭の回転も理解も良く,充分なモチベーション.
でも脱兎のごとくこんな短期間で歯周治療が進んだのは異例中の異例です。
レントゲン上で骨に変化が見られるにはまだ時間がかかりますが、出血は全てなくなりPDも安定しました。これからロンドンに住まわれるとのことで、旅立ってゆかれました。問題はメインテナンスです。英国の歯科事情は全く知りません、うまく継続維持できればいいのですが。
家具屋でブラブラしていたらこんなものが目にとまりました。説明書にいわく
*ビールを注ぐ前にタンブラーに充分水を含ませておきますと、タンブラーの表面から水分が蒸発するときの気化熱によりタンブラーが冷たく保たれテーブルがぬれることがありません。
*ビールの美味しさは注いだときにでる泡にあります。このビールタンブラーは、素地の表面が気孔状のためガラスや陶器のタンブラーに比べてビールの泡がきめの細かいクリーム状のままで呑み終わるまで保たれ,味も格別にまろやかになります。
ほんとかな、、。1490円か、そう高くもない。毎晩使うものだ,だまされたと思って買ってみるか。そして今晩、、、、
これは美味い!!効能書き以上にずっと美味い。同じビールを普通のコップで呑むのとかなり違うように思えます。居酒屋で「とりあえず生ビール人数分、早くもってきて」なんていえば必要以上に冷たく凍らせたジョッキーが配られる事がよくあります。冷たければそれでいいってもんじゃあないはずとは思っていましたが,それはさておきこれはほんとに美味いです。こりゃ、またまた酒量が増えるうえ、外で普通にはビールが飲めなくなりそう。
さて今年初のハチメ。廃品回収で出遅れた上、沖の女郎(食えない魚)の猛攻により家族で食べる分しか釣れませんでしたが25~30cmの良型です。血抜き(釣ってすぐ頸動脈を切って血を抜く)をし,海の上で鱗と内蔵を出した上で冷やして持ち帰りますから生臭くなく、スーパーでラップをして売ってるものとは全く違う。美味いにもほどがある!?
'06 1再初診。60代女性。右下1歯根周囲にx-p透過像がみえます。
左x線写真の通り9年前には問題がなく、この後に発症。
約半年で治療を終えメインテナンスです。
6か月ごとのメインテナンスが続いています。4年経過したレントゲンの比較です。
プラーク、歯石はなく歯肉は安定。もちろんプローブは入りません。歯根周囲の骨透過像はそのままながら時間の経過とともに周囲の皮質骨がだんだん分厚く安定しています。このような安定の仕方もあり、なことは歯界展望3月号に記載のとおりです。
以前ご紹介した重症例の初診時の正面観とデンタルです。
歯肉の激しい腫脹疼痛発熱のため摂食困難となり入院、点滴栄養補給された方です。
'08 9主治医の紹介で当院に来院されて以来、さすがに熱心にプラークコントロールに取り組んでいただきました。'08 9~'10 2のプロービングデプスの変化です。青は6mm以上、赤はBOPを示しています。
「PD6mm以上は歯周外科」というのがEBMだそうですが、EBMってのもあまりあてにならないことがわかります。そしてこの間の上下前歯部のレントゲン像の変化です。
初診時右上1左下1はすでにに根尖をこえて骨がないようにみえますが、1年半経過し骨が戻ってきました。抜歯の前に当院に来られて本当によかった。
動作確認を試みたところ、野口教授が持参されたデータが当方のパソコンとあわず慌てました。夜中に愛知学院歯周病科医局の先生と電話やらメールやら、、、何とか復旧したのが夜中の一時。そんなハプニングもありましたが、蓋をあけてみたら休み時間が惜しい終了時間が早すぎる、と思えるほどまたしても収穫多数。
蜂谷先生は私の保育園〜高校まで5年先輩にあたります。さすが幼少の頃から秀才として有名な方でした。糖尿病専門医として地域医療にどっぷり貢献されています。佐々木先生は数々の国際学会で入賞されている逸材、近隣の高岡医療圏はかなりレベルが高いです。
私と厚生連阿部先生とで座長をつとめましたが、3人とも数々の質問に全て丁寧にかつ明瞭にお答えいただきました。かなり自画自賛ながら素晴らしい企画、大成功でした!
余談ながら佐々木先生は今後わが「ベンチュラ2」のクルーとなっていただけるようです。
今朝出勤前に「今夜は『雛見酒』といくか」なんて思いながら出かけましたが
夜,帰宅したらおひな様たちはもうとっくに片付けられていました。しかたがないか。
3/7(日)愛知学院大学野口俊英教授、高岡市市民病院内科蜂屋春雄先生、厚生連高岡病院産婦人科佐々木泰先生により「歯周病と全身の健康 糖尿病と早産について」の講演会&シンポジウムを開催します。
日本糖尿病協会登録歯科医という人たちがいるそうで、その認定講習会にも依頼されて認定済みです
というわけでさすがに主催者である私が欠席はできず、TDC卒研セミナーでK子フリークのみなさんにお会いできないことは残念です、、、。