院長ブログ

24DEC

「再生療法」に異議あり!!

2009年12月24日

事後抄録が届きました。著明な先生の「再生療法」の講演をきいて疑問に感じていたことを事後抄録で確認したくて待ちどおしく思っていました。
1.生活歯:骨欠損に骨や補填材を填入した結果、レントゲン不透過像がふえてはいるが、歯根膜の再生を示す歯槽硬線が確認できない。CEJから骨頂までの距離はあまりかわってはいない。
2.失活歯:歯根周囲に骨がふえているようにみえるが、根尖の位置に注目すると術前術後でかなり上がっています。つまり自然挺出の効果が充分あらわれている、ただそれだけなのです。デンタルX−Pの規格性にも問題がある。失活歯の場合にも補填材周囲に歯槽硬線は確認できません。それでは「歯周組織の再生」とはいえません。同じ地方の先生たちが最近H誌に書かれている症例もほとんどすべて同じです。
 ただし普通の臨床家と異なることは手早い手技で非常に侵襲の小さい歯周外科をされるため移植した骨や補填材の溢出が少ないということなのでしょう。
 厚顔無恥な私にもさすがに御本人に面と向かっては言えません。本ブログをご覧の先生方、ぜひご意見お待ちしています。

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