院長ブログ

2009年11月のブログ記事

28NOV

特養の「口腔ケア」

2009年11月28日

父が生前お世話になっていた特別養護老人ホーム伏木苑の入所者の口腔ケアをする介護職のひとたちへの指導を依頼されました。入所者50名、通所40名という施設です。これから月に一度当院歯科衛生士が出向いて、介護の職員に指導をすることになるようです。入所者に対する個別対応の前に、まずは職員に口腔ケアの概念を理解していただく必要があるので、ここ数年間さまざまな機会に講演させていただいた中から再編集して職員のみなさんにお話ししてきました。対象者の反応や入所者の様子を見せるために当院歯科衛生士4名にも同行してもらいました。
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「入れ歯は必ず外して洗わないといけないのか?」等我々には想像できないような質問も飛び出しし、歯科関係者とそうでないひとたちとの知識や理解には相当な開きがあることがあらためてわかりました。裏を返せば要介護者に対する理解も同じで、おそらく我々が理解しなければならないのにしていないことも多くあるのでしょう。
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日頃健常者の歯周治療にばかり取り組んできた私や当院歯科衛生士たちの要介護の患者さんへの対応も考えなおさなければならないことがわかったよい機会でした。
亡父の口腔ケアに用いていた吸引機が必要でなくなり倉庫に眠っていました。これは丁度良い機会と思い寄贈してきました。

28NOV

新SUVがやってきた!

2009年11月28日

新車を買ったのは7年ぶりの快挙です。私は当ブログ「海へ山へのQOL」でご覧いただいているとおりアウトドア系の道楽がいくつかあるため、その「足」として、ルーフに道具が積める車は生活必需品です。いわゆるカーキチではないものの、車についてはここ数年なんとなく寂しい想いをしてきました。しかも今回は決意してから5ヶ月も待たされたうえでの納車とあって年甲斐もなく今日は夜明け前からずっとわくわくしていました。
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セダンよりも少し高い運転席から見下ろす風景もいままでとは違ってみえます。うれし〜い!

24NOV

"DHあなたの出番です!”

2009年11月24日

近日発売の日本歯科評論200912月号に富山剱の会近藤久紀先生と「近藤歯科の蓮舫」ことDH林素子さんが登場です。%E8%A9%95%E8%AB%96%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%92%E6%9C%88%E5%8F%B7.jpg
今回、編集部からは「DHとのコラボで」という企画の依頼をされました。しかしここは『当院は患者さん、スタッフが共に幸せで、最高の笑顔があふれる医院を目指しています』(本文あとがき、HPより)と謳われている近藤先生の役柄に譲り推薦しました。近藤歯科入魂の一症例、みなさんぜひご覧ください。
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ところで左上が今回掲載される近藤症例。右下は私の症例です。そっくりだと思いませんか?崩壊度は低いかわりに若年者ですからPerioの進行はずっと早くて速いです。治療経過についてはいずれまた。

23NOV

This is it./MJ

2009年11月23日

大学卒業25周年なんだそうで(正確には26年では?)、同窓会のために上京しました。
本ブログの影響は大きく、十数年以来久々に会った同級生が私の近況を事細かに知っていたり、ある友人など奥さんがたまたま私のHPをみつけ「これって”あの”まきのさんよね!?びっくり!!」といったんだとか。それにしても”あの”とは一体どういう意味なんでしょう。
大学が水道橋に移転するのしないの、誰それの息子娘が同窓になったのならないのという話は全く興味がないのですが、矯正専門医T村くんが4階建ての自社ビルを建ててそこのワンフロアに診療所を移転した話だけはすごいなあと思いました。
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(酔っ払いオヤジ、オ○さんらの写真は多数あるも自粛)
 一年に何度も上京しながらいつも講演会場往復以外に余計な時間はないのですが、今回は新宿あたりで数時間ヒマ。映画でも行ってみるか、「剱岳 撮影の記」もいいけれどそれはいずれ地元で観るとして「東京チック」にマイケルジャクソンにしました。満員の客席。
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MJのソロから学ぼうというバックダンサーたちの真剣な顔、それをみてディレクター:「教会みたいだ。これはRock'n Rollの教会だ!」。バックバンドメンバー:「自分の生涯の到達点。マイケルはKIng of Pop!」MJがメンバーに静かに語りかける:「ファンを日常未体験の世界に連れて行ってあげようじゃないか」
 とにかくスタッフ全員の能力と情熱を全て傾注した完全主義のステージパフォーマンスなのでした。まさに息もつかせぬあっという間の2時間。映画が終了しあたりを見回すとそんなスーパースターの死を惜しむのであろう涙を流しているひとたちに驚かされました。

18NOV

自家骨移植+GBR

2009年11月18日

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外傷による歯根破折による右上1欠損。右上2がクロスバイトのためこれではブリッジは困難、、、
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頬側の骨が喪失。インプラントは入りません。
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自家骨ブロックを固定し、段差には骨補材を加えました。
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4か月後、生着を確認。固定用スクリューを除去して埋入

16NOV

自家骨移植後治癒不全のリカバリー

2009年11月16日

歯根破折の後、頬側に骨欠損が残る。
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下顎枝前縁から採取した骨を移植。しかし若干不足気味のためさらにGBRも併用です。ところが数日後からメンブレン、骨片固定用スクリューが露出してしまいました。
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暫間義歯を外し患者さん自身で水洗しては日に何度かワセリンを塗布していただきました。
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約2Wで劣開は閉鎖しました。やれやれ。
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6ヶ月後.骨面の不整は残るものの充分な顎堤幅を確保。
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15NOV

続天草

2009年11月15日

つい先週天草〜福岡〜羽田〜富山と国内だけで3つも飛行機に乗ったというのに、またしても機上のひとに。
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東京上空は雨の富山空港とは異なり雲ひとつない快晴です。富士山がきれいでした。
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Dr松田がなにげにだされる全顎のケースのほとんどが10年超の経過例なのには驚きました。私と同年代ですが、10年以上前にはすでに手技も概念も完成されていて現在はその検証をしながらさらに一層進化させているのでしょう。自分と比較してみれば、、、まずあんな症例の適応症は多くはない。来られてもあんな補綴は私には難しい。だから患者さんも遠ざかる。私たちのグループメンバーらのこともあわせて考えれば「得意な分野に患者さんが集まり来院患者さんに応じて術者も成長できれば歯車が巧く回る」のでしょう。また今回はケースプレは短めでそれを元に4人でディスカッションという形式でしたが、難しい役どころを難なくこなされる様はさすがでした。
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「先週の3人で講師控室に乱入」は想定内。
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打ち合わせと逆取材をかねて某出版社にお邪魔してきました。

13NOV

大歓待ありがとう!

2009年11月13日

講演会が終わると一路天草へ。濃ゆい(「濃い」の熊本弁)キャラの歯科医師を多数輩出している土壌を一度この眼で見たかったのです.2時間半ものロングドライブといえば高岡から新潟や長野ですが、これを月に何度も往復している松田先生はほんとにすごいです。
由緒正しき松田邸の座敷にて、明朗で知的で小顔な美人妻が日本海ではみたこともないような魚介類の数々と「お宝鑑定団」に出演の幻のお宝掛け軸にて私たちを迎えてくださいました。
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翌日は天草1周ドライブ観光。南国情緒豊かな海岸線やキリシタンの名残り、数十頭ものイルカウオッチングも楽しかった。
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二人は月曜を休診にしてまで我々をもてなしてくださった。それにしても5人とも終始「歯科臨床」「スタディーグループのありかた」の語らいはつきることはなく、このひとたちと深く触れ合えたことが今回の一番大きな収穫だったかもしれません。実に長くて短い生涯忘れられない楽しい3日間でした。本当にお世話になりました!

12NOV

KDM特別講演会「未来をひらく医院作り―学術と医院マネージメントの総合力―」

2009年11月12日

かっこいい表題! 素晴らしい会場!!
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酒とニンニク臭さに後悔しながらも気合いがはいります。
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プレゼンは年齢順、これもKDMの配慮なのでしょう。熊谷先生鷹岡先生ともさすが優等生、言い回しが巧くよく練られた構成、理路整然としてスキのない素晴らしい講演でした。
昼食挟んで私の出番。ツカミは、、、、あれ!?今ひとつ反応がない、(そして数分後)あっ、最前列T先生が眠っている!つまらないんだ!!さらにだんだん沈んでゆく、それが気になってしかたがなく集中できずに終ってしまった!「内容はともかくプレゼンはウケてナンボ」を身上とする私としてはここ数回中最低のデキとなってしまった。恥ずかしい。
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ディスカッションに2時間も時間がとってあり、間が持つのか心配でしたが、意外やあっという間に時間はすぎた。こちらは好評だったみたいで,後日数人の若手からメールをいただきました。「トークはOK」か。
それにしても結構凹んでしまった。引きづっていたらこの夜は意識不明の重体の不覚に、、、。

11NOV

熱烈大歓迎!

2009年11月11日

みんなの表情みてください。まずは芋焼酎。昆布を持参
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熊本、東京、浜松、富山。ワインで全員ハイテンション!!
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「このノリのままここでニンニクラーメンを食べたら明日朝きっと後悔する。でも、、、」
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「ご唱和ください、『シカイテンボー!』」

10NOV

診療室拝見:KDM若手メンバー歯科医院

2009年11月10日

アポなし突撃来訪されるのはきっと嫌なものでしょう。隠したいものもあるかもしれないし、若手にとってはイジメに近いものがあるかもしれません。でも少しひきつった苦笑いで迎えてくれた面々でした。
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陰ではチェックも、、、、「すげえ、こんなにたくさん各個トレーがある!」「レントゲンちゃんとしてるか?」「何これ!全顎ケースばっかじゃん!!」
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そんなこんなで楽しい熊本の午後。

10NOV

診療室拝見:「白亜の殿堂」永田歯科クリニック

2009年11月10日

この11月から航空機のダイヤが改訂され、土曜日午前の診療を終えてからの出発では懇親会に間に合わないことがわかりました。せっかく休診するのだから有意義に過ごしたい、、、いつもの週末と同じく夜明け前に自宅を出てお昼前にに熊本着。永田歯科クリニックへ向かいました。
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間接照明の柔らかな光、高い吹き抜け天井、個室ではなくそれでいて患者さんのプライバシーを守る広い廊下から適度な距離の各ユニット、どこの歯医者にもあふれているゴチャゴチャしたものを見せない収納etc.
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永田先生の美学が随所にあふれ、その美しさは想像を遥かに超えていました。
スタッフがそっと布をかけて帰った椅子を眺め、「物置」のようなわが診療室を思い出していました。
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04NOV

パノラマのデジタル化

2009年11月04日

すでに21年もの永きにわたって使ってきたパノラマx線装置ですが、問題なく撮影できます。歯周治療にはデンタル10枚法が大半であるため使用頻度が少ないからなのかもしれません。しかし自動現像機の不調やら液の交換やらが面倒なうえランニングコストもかかる、、、。デンタルは譲れないところですが、パントモはデジタル化したいものだと常々思っていました。でもM社の見積もりでは●百○十万円、高いなあ、、、。そんな折、たまたま目にしたのがR社からのダイレクトメールでした。パントモは従来のものを使いカセッテだけ取り換えてデジタル化できる。なにより価格がなんとM社の3分の1なのです!デモをみたうえで導入することにきめました。昨日設置が完了し本日から稼働です。
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画像はきれいだし、現像時間が0なので患者さんがレントゲン室からでて来たときには、チェアーサイドのモニターに今撮ったパントモがすでに映し出されているのです!スタッフも「これで白衣が汚れない。自現機がなくなればこんなに広いスペースができる」と大喜びです。
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 もひとつおまけにコードレスの口腔内カメラ。記録や保存に一眼レフは当然ながら、患者さんにちょこっと見せて簡単に説明したいとき、たとえば小さなカリエス、歯石、プラーク、さらには歯根破折etc.これはお手軽なうえ眼の前のモニターに映し出される即時性は絶大な威力を発揮します。患者さんも納得、興味を持ってもらえます。こんないいもの、どうしてもっと早く導入しなかったのでしょう。またまた毎日の臨床が楽しくなりそう。
 3年前メキシコティファナの歯科医院で初めて目にしたR社は、長野に本社があるそうです。怪しいインディーズなメーカーだと誤解していましたが、これは申し訳ないことしました。さあて、差額の●百万円を何に使おうか!?

02NOV

東歯大同窓会長&学長

2009年11月02日

「同窓会単位」を苦手とする私ではありますが、東歯大北陸3県の総会に同窓会長+学長がお見えになったので昨年のTDC卒研セミナーのお礼を言うために福井まで行ってきました。
学術講演会の常として「会長さん」といえば開会の挨拶をしたらそっと退席か、居眠りしているかのいずれかと相場はきまっている思っていましたが、私に内容についての詳細な鋭い質問をされ、こんな会長もいるのだと驚いたのです。
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もうひとつ驚いたのは、私のラグビー部ずっと下の後輩で、「試合中スクラムが潰れて頸椎骨折、意識不明の重体となり緊急手術。数週間昏睡となったがその後奇跡の回復、後遺症もなし」という背筋も凍るような、でも胸をなでおろした事故があったときいていましたが、なんとその学生はこの会長のご子息なのだそうです。当時の父上の心情いかばかりだったことか。また会長自身は山岳部OBで昭和初期に剱岳に登頂(現代とは大きく異なり室堂までのバスもないので当然すべて自力、と想像を絶する超難行)、同じパーティーのメンバーが岩場で滑落し一命は取り留めたものの全員それを目の当たりにしたら膝が震えて動けなくなった、、、という修羅場も経験されたとのことです。いやはや、、、。
 そんなわけでこれを機にと図々しくも左:同窓会長、右:学長 と豪華3ショットとなりました。

01NOV

カワハギいれ食い!

2009年11月01日

夜明けを待って神通川まで遠征しました。お目当ての太刀魚は不発、、、、。
気をとりなおして通称「シ−バース」へ移動するとカワハギが入れ食いなのです。
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そのうち風も波も上がってきて撤退、山の達人宅裏山でカワハギ鍋にいれる茸狩り。
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ムキ茸は超美味!カワハギといえばポン酢で食べる刺身があまりに美味しくて、鍋の具にしすぎたかな、と少し後悔。

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