院長ブログ

27JUL

剱沢テント泊

2009年07月27日

我が富山剱の会例会は待望の新人、弱冠30歳にしてP学会専門医の称号を持つ超有望株のデビューケースプレ。突っ込みどころは多々あるものの卒後2〜3年に手がけた仕事にしては驚異的。将来どんな成長をするのでしょう。そんなこんなで2次会もついつい長引き二日酔、、、。でも午前の診療を終えると剱岳に向かう決意が固まりました。
 剱沢小屋が新築移転したのはいいが「予約者以外は泊めない。予約当面いっぱい、他の小屋に行ってください」なんておかしなことをいうようになったそうです。泊めないと登山者の「命」に関わることになるからどんなに満杯でも泊めるというのが昔から全国の山小屋の慣し、「常識」なのですが。
 そんなこともあって今回はテント泊に決めていました。衣食住を背負って行くのですから大きなザックです。大急ぎで14:50立山駅着 ケーブル高原バスとも私ひとり。大体、こんな時間に山へ向かうひとはいません。16:10室堂は雨。身繕いをして16:20室堂発。先日の北海道の大事故も頭をよぎる、危なくなったら引き返そうと思っていました。ところが足取り快調、身体が軽い、徒歩通勤の賜物なのでしょう。剱沢テント場に着いたのが17:50でした。室堂〜剱沢間1.5hはもちろん自己ベスト記録。ちなみに帰りの剱御前〜室堂が1.5hでした。(知らない人にはなんのことだかさっぱりわかりませんね)
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お湯を沸かし簡素な夕食を終えた。19:00には暗くなる、と同時にものすごい風が吹き始めました。まっすぐ立っていられないのです。ジタバタしても仕方がない、ペグがしっかりしていることを確認するとシュラフに潜り込みました。テントは大揺れ、いつテントごと吹き飛ばされるのかそれともポールが折れて潰れてしまうのか、、、浅く眠れば嵐に叩き起こされる、を繰り返しました。しかし山用のテントの性能はすこぶる良くて何度グニャリとなっても折れず破れず持ちこたえてくれました。
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「悪天は予想できたのに強行したのは失敗か。明日朝起きたら室堂に引き返し温泉にでも入ってもう帰ろう」と考えていました。

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