16JUL
傷は絶対消毒するな!
2009年07月16日
臨床歯科を語る会に出席するため午後休診しようとしていた'09 7.3午前中に外傷で急患。
露髄を伴った歯冠破折と下口唇裂傷です。
歯の治療は本業ですから顕微鏡下で生活歯髄切断と仮充填をさっさと済ます。
口唇の傷については夏井睦先生の話をNHKためしてがってん!で見たことを思い出し、「洗うだけで消毒しない。乾燥しないよう」にこのようにしました。講演を聞く前だったのでいまひとつ理解不十分でした。
5日後。(上)保湿不完全だった部分は少し瘡蓋になってしまいました。
(下)正しくはこうするのです。水で洗ったあとワセリンとサランラップで保湿。以前は瘡蓋になった方が治りが早いのだと思っていましたが、それは逆。遅いのです。
11日後。
前歯のほうはレジンを形態修正して完了。それより唇のほうが気になるとは!開業以来20数年にわたり抜歯後の消毒に使っていたアクリノール、ヨードチンキ等はすべて廃棄しました。ワセリンとサランラップは医院と自宅に常備です。