09MAY
皮質骨の穿孔
2009年05月09日
左初診時、右抜歯後1年のデンタルX-Pです。
右上犬歯根尖付近の透過像が全く消えません。デンタルでこのようにみえると実際はどうなっているのだろうか?数年前、臨床歯科を語る会の骨梁像の分科会で横浜の丸森先生がシェーデルを切ってみてレントゲンと比較すする、というとってもアナログでオタクな実験結果を披露されたことがありました。
今回3DCT画像からそれを裏付けることができました。
左上右上左下右下の順に歯頸部から根尖方向です。根尖をこえると頬側で穿孔が、さらに深部では口蓋側に穿孔が起こっているのが確認できます。デンタルでは不明瞭な左上1根尖病変が意外に大きく骨が欠損していることも偶見所見です(黄色矢印)。さらにボリュームレンダリングでもこのとおり。