17FEB
融雪装置
2009年02月17日
雪国で歯科医院を開業するとき一番最初にやらなければならないことは、融雪のための井戸掘りです。地表より暖かい地下をくみ上げ散水するのです。当院ももう20数年前のことですが、掘削費用は1mあたり1万円、水脈が100mでしたので100万円程度かかりました。でもこれを惜しんだ場合の除雪作業の煩わしさを思えば安いものなのです。融雪ポンプを設置しなかったために毎朝水道水を撒いたらその水道代が月に数万円にもなるという医院もあります。それですめばまだしも、水道水は温度が低いために凍結するのでなおさら始末が悪いのです。
雪がふった翌朝はこんな感じになります。当院が誇る医院裏の「バスでも来院いただける駐車場」などとても人力で除雪できるものではありません。
当初の狙いどおり地下水が流れてくれる駐車場はいいが流れない道路をなんとかならないものかと苦慮していたのですが,昨年ハタと思いつき蛇口を新設して散水ホースをつないでみました。するとご覧のとおり前の道まで楽々融雪。
今朝少し積もりましたがもうこれで今年の大降りはないでしょう。そういえばここ数年大雪で往生した記憶がなく、うれしい反面なんだか少し物足りない気もします。地球温暖化を身をもって感じるのです。