「東洋の神秘」ザ グレート カブキ
昭和時代 ザグレートカブキというリングネームでヒールとしてアメリカで大ブレークしたプロレスラーがいました。顔に歌舞伎の隈取りを真似た奇怪なペイントをし技らしい技はあまり出さないながら危うくなると赤や緑の「毒霧」を相手の顔に吹きかけて反則負けになるのが常でした。そのカブキが引退後東京飯田橋で経営している居酒屋で記念Tシャツと焼酎ボトルにサインもらいプロレス大好き少年にかえったのが4年前のことでした。
その後、年に何度も上京するのになかなか機会がなかったのですが、かつての監督キャプテン女子マネにつきあってもらって行ってきました。
現在はもの静かで朴訥とした感じの普通の居酒屋のオヤジですが、手が空くと愛想にきてくれます。カメラを向けるとこんな顔を作るのはエンターテーナーなのでしょう。
たぶん同じ質問をされるであろうことにも面倒くさい顔もせず丁寧に答えてくれますが、なんといっても驚くのは「最高の思い出といえば、アメリカテキサスで12万人(!)の観客の前でケビンフォンエリックとやった試合」ということなのです。
現在は「少し身体のごついおじさん」でしかないように見えますが、巨大なアメリカ人レスラーに椅子でぶん殴られたり鉄柱攻撃で流血させられたりしながら、「死なずに」全米を熱狂させていたのは一体どんな身体の作りになっているのでしょう!?
エリック兄弟やあの超獣ブルーザーブロディーをぶん殴った拳骨をみせてもらいました。
左端がカブキ、右端が私の拳骨。やはり全然違う!