03SEP
フェルメール展
2008年09月03日
以前、1600年代の画家であるフェルメールというオランダ人の作品をみるためにわざわざオランダまで行った人を知っています。余程なことなのだろうなと想像はするものの自分が生涯眼にすることもないのだろうなと思っていました。ところがそのフェルメール作品が7点来日、東京都美術館で公開しているというニュースをみました。保険金だけで10億円ともいわれる巨大プロジェクトなのです。わずか30分の試験のために上京するのももったいなあなあと思っていた矢先のことでもあり、試験が終わってから見に行ってこようと考えて前売り券を買っておきました。
試験が圧勝に終わって気分もよく、同級のK先生夫妻と昼食と称したビール数杯呑んで気勢をあげ(?)上野に向かいました。
前日電話では1~1.5hといわれていた待ち時間が0はラッキーでした。
400年前のオランダの小都市デルフトの人たちの穏やかな暮らし。部屋に差し込む光で表現される女性の微妙な表情がなんとも印象的。遠近法を用いた構図とあいまって、絵画のなかの物語のなかに引き込まれてゆきました。さすが「光の天才画家」と称されることはある。世界中の人たちを魅了し続けているわけがわかったように思えました。作品から立ち上る静かな空気から立ち去るのが惜しく東京都美術館に2時間も滞在しました。