08JUL
’08 語る会特別講演
2008年07月08日
これまで幾多の再生療法の症例をみても「こんなのレントゲンの角度の違いだけじゃね~の?骨梁の走行からしてあそこに歯根膜はない。レントゲンを治療してるだけだ。それにこの程度なら普通のフラップで、もしかしたらSRPで同じ結果かも。コストベネフィットバランスは?」などとうがった見方しかできず、ましてや自分が患者さんに行うなんてことは考えられなかった頑固な私でした。
しかしアメリカ歯周病学会サンディエゴで大阪大学村上伸也教授のFGF2をみたとたん「凄すぎる!」と態度が一変したのです。
英語では詳細はわからなかったため、どうしても日本語でききたくなって翌年にはご無理を言って高岡まで講演においで願いました。さらに日本歯周病学会、そして今回の語る会と都合4回拝聴しました。毎回バージョンアップされているうえ聴衆によって内容がかえられていることには驚かされました。
さらにS川先生の厳しい口撃(?)にも百点満点の完璧な回答。あのS川先生が低姿勢で「今日は勉強になりました」といわれたひとをはじめて目の当たりにしました。本当に頭のいいひとっているんだなあと感激しました。
「市販できるのはあと3年から5年」という数字は2年前とかわっていなかったことが残念でしたが、大阪発の画期的な歯周組織再生治療薬FGF2。世界に向けて一日も早く発信してほしいものです。
そして発売の暁には富山県下では当然当院が第一号となる所存。いい症例を出しますよ~!