12DEC
線維性エプーリス epulis fibroma
2007年12月12日
60代男性。不適合クラウンを外し残根の抜歯と同時に切除。右は2w後。病理所見に悪性は認められなかった。
『エプーリスとは歯肉腫ともよび、歯肉に生じた限局性で有茎性の良性腫瘤の臨床的な名称である。その本体は歯肉、歯根膜、歯槽骨膜、歯槽骨から発生した炎症性または反応性増殖物である。臨床的には普通は有茎性の腫瘤で表面は凹凸不整、分葉状のものが多い。病理組織学的分類のなかで「線維性エプーリス」は線維組織の増殖からなるもので、肉芽種の陳旧化したものと考えられ、部分的に肉芽の様相を呈し、単調な組織像を示さない。外観は2次感染がなければ淡紅色で弾力性に富み、やや硬い。
エプーリスの治療は外科的切除による。』 (新口腔外科学通論 より抜粋)
10代男性。半年前から発生を自覚した。右は切除2w。あとは経過観察とした。