05JUL
シャープニング教則本
2007年07月05日
東京医科歯科大学の新田浩先生が今度出版されるDVDを送ってくださいました。
歯周治療の主役ともいえるルートプレーニングですが、スケーラーのシャープニングが半分くらいを占めるのではないかと思えるほど重要な手技です。それにもかかわらずシャープニングが正確にできる歯科衛生士は多くはいないように思えます。これまで系統だった指導があまりなされてこなかったうえ、その重要性も伝えられてこなかったようです。 本著は理解しやすいように写真や絵を駆使したうえ45分のDVDでの動画で納得いくまで学ぶことができる好著です。さらに面白いのは付録3。著者が「ブレード君」と名付けたキュレットの拡大模型を作ることでスケーラーの正しい形を学習する試みが紹介されています。ぜひ多くの読者に勧めたい練習法です。
歯科の学生が一番最初にやることは歯の形を覚えることです。そのために歯型彫刻といって石膏の棒を歯の形に削ることで頭(と体に?)叩き込むのですが、全くそれと同じ。正常像を知ってこそシャープニングできるというものです。
同じ意図からに即重レジンで実物の10倍のスケーラーの模型をつくったいきさつを当会所属山崎歯科医院の田中衛生士もデンタルハイジーン‘07 6月号に発表しています。こちらもぜひご覧ください。
「歯科衛生士さんのためのシャープニング:誰にでもできる新田式シャープニング法」デンタルダイヤモンド社から9,000円で近日発売です。