院長ブログ

2007年7月のブログ記事

29JUL

ファミリーキャンプ

2007年07月29日

恒例のファミリーキャンプです。キャンプデビューとなる2家族を含むため心配していたお天気にも恵まれよかったです。初回に悪条件になりトラウマになられると、この先一緒に遊んでもらえなくなるかもしれないからです。
今回のメニューは
 採れたて岩牡蛎の塩焼き、
 一番人気だったスペアリブ、
 定番カルビ焼肉、
 子供たち大好き鶏の丸焼きラーメン
鶏.jpg
 仙台直送極上牛タン、
 札幌直送ジンギスカンのタンやロース、
 宮崎直送地鶏砂肝  その他
どうです、これでもかといわんばかり各地の特産の競演!すごいでしょう?
斬新だったのはY夫人お手製宮崎郷土料理の「冷や汁」です。あっさり味で冷たさがバテた胃腸に優しくてほんとうに美味しかった!料理の上手な女性は素敵です。
冷や汁.jpg
他にはSさんの計り知れない手間がかかっていると思われる薫製の数々。
そんなわけで胃腸も肝臓ももう目一杯。幸せ〜。

イベントも、Kさんの流し素麺はさらにグレードアップして完璧なできだったし
流し素麺.jpg
スイカ割りでもおおいに盛り上がりました。

Sさんと語り合う事朝まで。おかげで睡眠わずか2時間!です。
あ〜楽しかった!今夜は爆睡だ。

25JUL

山の達人

2007年07月25日

海へ山への活躍においてはそんじょそこらのひとには負けない自信がある私ですが、従兄弟であるHさんにだけは脱帽です。職業は会社員ではありますが、まさに山の達人なのです。私の場合、海や山に体力やエネルギーを放出しに行ってるようなものですが、彼のは生産的なのです。
1. 実家の竹薮から竹の子をこだわりの生鮮市場へ毎春2000本(!)出荷.ブランドなんだとか
2. 休耕田となっている田んぼにはわらびとタラの芽がとり放題。
3. なめこを栽培
4. 山に溜め池があり、そこで食用の鯉を養殖.現在300匹程度とか
鯉の池.jpg
 これらは当然、放置しておいていい訳ではなく年間通してお世話が必要なのです。
5. 渓流釣り
 ほかにも牡蛎やサザエとりもありますがこれは私ともリンクするかも。
いずれの山遊びも来春からは全てに同行させてもらいその都度リポートしますが、もうひとつなんといっても常人にはとうてい真似できない驚愕の動物飼育があるのです(これは本人の希望により当面はヒミツ)。
 山の作業小屋に囲炉裏をつくり、採って来た山の幸を持ち寄って酒を酌み交わす場を考案中とのこと。完成の暁には一升瓶を下げて乱入するしかありません。それにしても彼は一体身体がいくつあるのでしょう!?

電動リールとマイロッドも持っておられるとの事。わがVentura2になんとも強力なメンバーが加わったものです。これは楽しみ!

22JUL

またまたHard Day’s Night

2007年07月22日

昨夜:例会後飲酒しAM1:00帰宅にも関わらずAM5:30集合の「ラジオ体操の集い」にちゃんと行ったことがたたり、サッカー日本代表対オーストラリア代表の試合を見ながらうたた寝〜爆睡。テレビの前で鼾がうるさいと詰られてベッドに退散 時刻不明
AM3:20起床:Hさんと薄暗がりのなか待ち合わせて氷見の山奥のポイントへくわがた&カブト虫を採取にでかけました。
結果は残念ながら季節がやや早いのと雨続きでくわがたも出て来ないらしく
捕獲はなりませんでした。でもHさんの多彩な山の遊びの話で大盛り上がりしました。
(これは後にご紹介します。)
AM7:00帰宅朝食。8:00高岡スポーツコア集合で少年サッカーサマーカップのグラウンド整備、駐車場整理。応援。↓元気な男の子たちは大好き!
FC.jpg
途中Iさんから「今,雨晴沖でイカがイレ食いだよ〜!!」と電話がありましたがいたしかたない。
PM4:30 帰宅、ひと風呂あびて歯科総合センターへ。
PM6:00~10:00休日夜間救急当番
PM10:30帰宅。ふ〜長い一日でした。ダウン、、、。

19JUL

歯根破折かエンド病変か

2007年07月19日

病変発見.jpg
左:初診時、不適合なクラウンに2次カリエスであるものの5の根尖には問題ないようにみえたので根管治療のやりなおしはせず、メタルコアとクラウンを新製しました。
右:欠損していた上顎の補綴を終えたので咬合できるようになり、メインテナンスに移行するためにデンタルを撮影してみると5の根尖にX線透過像が、、、。
 咬合力が加わるようになったため歯根破折をおこしたのでしょうか!?

顕微鏡精査.jpg
根尖病巣であってくれれば治療はできるが歯根破折なら予後は悪い。いずれなのか確定診断をつけるため、メタルコアを外したうえでマイクロスコープで観察しましたが、どうしても破折線はみあたりません。
歯根破折とは断定できなかったので、根管治療を行いました。

根充5年後.jpg
左:根充直後  右:根充5年後のX線写真です。X線透過像はなくなっています。

5はエンド病変だったのか?
根尖性の歯根破折であったけれども根管治療の結果としてX線透過像がなくなったのか?
いずれにしても抜歯とはならず歯を救うことができました。

16JUL

連休の成果

2007年07月16日

K-Maxをとりつけることで飛躍的に使い勝手がよくなった手術用マイクロスコープでしたが(2006 6.30記事)、その欠点は燃費が悪い(電池がすぐになくなる)ことでした。そこでメーカー(なんですよね!?)の○之川さんに「充電式バッテリーないか教えて〜」と泣きついていました。するとさすが!ちゃあんと調べて紹介してくださいました。ありがとうございます!喜んですぐに買い求めてきたのですが、それを使うにはK-Maxを解体しなければならず、そうすると不測の事態(もし点灯しなくなったら、、、)があるやもしれない、、その時は焦らぬように時間が充分とれるときにやろうと思っていました。
教えていただいたバッテリー1本では暗く、こりゃダメだ使えない。そこでもう一個買って来て小学生の夏休みの工作のように直列にしたら、うまくいくことがわかりました。
改造.jpg
点灯することはわかったので、あとは 1.充電のシステム(充電器、交換バッテリー)を作ること。 2.テストと違い、臨床で使うには人目もあるので、配線その他を体裁よくまとめる.の2点でしょうか。これをクリアできれば完成です。ここしばらくの懸案事項のゴールがみえてきました。

ところでかつて「海の日」が新設されたころそれは7月後半(23日だか)ではなかったでしょうか。よくファミリーキャンプなどしたものでした.数年後少し早まったのでしたっけ?いまは梅雨の真っ最中でいつもお天気悪いのです。貴重な連休なのになんとかしてくれませんかね。今日がその日。台風は太平洋側にそれてはいったものの海にはいつもの釣キチ船は少数でした。釣果はイマイチ。
07 716.jpg

15JUL

北大路魯山人と岡本太郎展

2007年07月15日

二人の年代はかなり違うはずなのにどうしてジョイントなのか、、、まあいいや毎日新聞報道されている個展がわが診療所から歩いて10分の高岡市美術館で開催中なのだからとにかく行ってみなくちゃ。
魯山人&太郎.jpg

岡本太郎の祖父が書家で魯山人がその弟子だったのだとか。
それ以来叔父と甥っ子のように友好が続いていたのだそうです。なるほど。
「多彩な分野で強烈な個性を持った二人」といっても美術の世界のなかで工芸部門とくに抽象は何がいいのか悪いのかさっぱりわからない、というのが本当のところの本音です。
 ある著名な作家が芸術作品にふれる心構え(?)として私に言っていたのは「みんなしたり顔で作品を眺めているが、本当に評価ができるひとはそういない(あなたと同じ)。だから臆することはなくとにかく本物に触れること。そのなかから何かを感じられればそれでいい」
そんなことで「芸術は爆発だ〜」 ううんそうなのか、、、。

15JUL

歯根破折とレントゲン像

2007年07月15日

レントゲンでは2次カリエスにみえるが、クラウンを撤去してみたら実際には歯根破折だった例です。橋本X20のコピー.jpg
頬側に破折線がみられます。まだ感染はしていないため歯周ポケットはありません。

歯周治療のメインテナンスを13年間持続している患者さん
堀田の破折.jpg
近心みられる2次カリエス様のXP透過像は歯根破折でした。

レントゲンだけでは歯根破折の診断は難しく確定診としてマイクロスコープが有効です。

13JUL

病理標本2

2007年07月13日

歯根破折したものを輪切りにした切片です。
完全に分かれた破折片の他に根管側から破折が始まっているのがわかります(黒矢印)。
切1.jpg
破折していない遠心根でも同様に根管側から破折が始まっているのが確認されました(青矢印)。
順2.jpg
象牙質内部に破折が始まっている部分もありました。
象牙2のコピー.jpg

12JUL

病理標本

2007年07月12日

マイクロスコープ下20倍拡大で歯根破折を確認した右下第二大臼歯の病理標本(長岡市 依田洋明先生による)です。
切片.jpg
これを強拡大してみると
強拡.jpg
根管側に青矢印で示す青く染まる細胞は、細菌感染していることを示すそうです。つまりこの破折線は病理切片を作ったときにできたものではなく抜歯以前から、また歯根膜側(外側)ではなく内側(根管側)から破折が始まったことがわかります。

10JUL

20倍拡大画像

2007年07月10日

破折線が確認され,その延長線上にフィステルがみられます。
破折拡大.jpg
肉眼ではみえない破折線がマイクロスコープで発見されることがしばしばあります。

08JUL

’07語る会

2007年07月08日

テーブルクリニック.jpg
担当させていただいたテーブルクリニックが無事終わり、多くの先生方から感想や質問をいただきほっとしていたのですが、プログラム最後に恥ずかしい思いをしてしまいました。S川先生の特別講演があまりにすごくて会場全体が静かな興奮につつまれるなか、代表質問にたったAJ先生がさすがにうまくまとめられたなあと感心していました。その直後、なんとS川先生ご自身から直々に指名されてしまったのでした。私は驚き狼狽してしまいました。本当は質問したいことは山ほどあるものの頭の中がまとまっておらずすぐには言葉にできなかったうえ、何をきいてもどうせはね返されるに違いないとなどといろいろなおもいが頭の中を駆け巡り、しどろもどろ、、、。
こんなとき気のきいたまとめができるかどうかが頭の良し悪しでしょう。もう最低。

(間違っているかもしれませんが、これまでの私の経験からいえば)S川先生は「具体的には教えてくれない」のです。ヒントをだしておいて「あとは基礎の知識をもとにして考えろ!」という事なのだと思う。そして正しく理解しているかどうかは症例を通してみている、アホな質問をすれば『愛の拳骨』が飛んでくる、そんな方なのです。S川先生自身、講習会で教わってやっているのではなく、自ら基礎の知識を深く理解したうえで「考えて」されているからなのでしょう。でもそれが本当に実際にできるかどうかは凡人との大きな差なのですが。

だから『写真一枚では理解し得なかったことが、あとになったらわかる(時がある)。だからよ〜く考えましょうね!』とこんなふうに言いたかったのです。あの場でS川先生が私に何を言いたかったのかあるいは言わせたかったのかは不明ではあるものの私は本当に恥ずかしい、、、。

05JUL

シャープニング教則本

2007年07月05日

東京医科歯科大学の新田浩先生が今度出版されるDVDを送ってくださいました。
新田DVD.jpg
歯周治療の主役ともいえるルートプレーニングですが、スケーラーのシャープニングが半分くらいを占めるのではないかと思えるほど重要な手技です。それにもかかわらずシャープニングが正確にできる歯科衛生士は多くはいないように思えます。これまで系統だった指導があまりなされてこなかったうえ、その重要性も伝えられてこなかったようです。 本著は理解しやすいように写真や絵を駆使したうえ45分のDVDでの動画で納得いくまで学ぶことができる好著です。さらに面白いのは付録3。著者が「ブレード君」と名付けたキュレットの拡大模型を作ることでスケーラーの正しい形を学習する試みが紹介されています。ぜひ多くの読者に勧めたい練習法です。
 歯科の学生が一番最初にやることは歯の形を覚えることです。そのために歯型彫刻といって石膏の棒を歯の形に削ることで頭(と体に?)叩き込むのですが、全くそれと同じ。正常像を知ってこそシャープニングできるというものです。
同じ意図からに即重レジンで実物の10倍のスケーラーの模型をつくったいきさつを当会所属山崎歯科医院の田中衛生士もデンタルハイジーン‘07 6月号に発表しています。こちらもぜひご覧ください。


「歯科衛生士さんのためのシャープニング:誰にでもできる新田式シャープニング法」デンタルダイヤモンド社から9,000円で近日発売です。

03JUL

歯根破折

2007年07月03日

歯根破折、それはメインテナンスをしてゆくうちに歯科医の誰もがぶちあたる壁であり頭を抱える未解決にして永遠のテーマなのです。今回、'07臨床歯科を語る会テーブルクリニック「歯根破折の早期発見」のテーマでマイクロスコープをどう活用するかというプレゼンテーションをさせていただくことになり、準備のなかで担当者のI先生と打ち合わせをするなか「破折歯の病理切片を観察したらどうだろう!?」ということになりました。かなりマニアックな話になってきましたが、スクープ映像が飛び出すかもしれません。当日みてのお楽しみです。
破折歯.jpg

01JUL

日本歯科医学会会長賞受賞記念講演会&祝賀会

2007年07月01日

師と仰ぐ長野の谷口威夫先生が開業医としては異例の受賞をされたのだそうで、元勤務医の先生たちが実行委員会なるものを立ち上げ、盛大な催しが企画されました。
歴代スタッフ(の一部)集合写真です。
谷口スタッフ.jpg
このようなおめでたい席に、私にも列席の機会をいただいことをこの上ない光栄に思い、市歯の公式行事を強引にキャンセルし喜び勇んで馳せ参じました。'90TDC卒研セミナーで初めて谷口先生の講演をきいて感動し、自分もあのような臨床を展開できるようになるにはどうしたらいいのだろう、、、と思ったことが今日の私の歯科臨床の原点なのです。
日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会、大学、その他北海道から九州にいたるまで大変多数の著名で多忙なお歴々がお祝いのために一堂に会されることなど余人にはとうていまねのできることではありません。谷口先生の広範囲な交友関係とフレンドリーな人柄の成せる業にいまさらながら驚かされました。全国的に名を知られた著明な臨床家であるにもかかわらず、地域の歯科治療、公衆衛生活動にも密着した多大な業績、貢献をされているバランス感覚。なかなかそうはいかないものです。引き出物の一部にいただいた業績集や活動記録はまたしてもこれから先の目標となりそうです。

昨日、大学の北陸3県連合同窓会総会があったため金沢で宿泊、起床して高速道で富山県を横目でみながら通過し車で長野への日帰りでした。
今日の走行距離600km。よく走りました。

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