22APR
欄間
2007年04月22日
大学の大先輩でもあるUさん宅に井波彫刻伝説の名工横山白汀(はくてい)氏作の欄間を所蔵されていることはかねてからきいていました。
先日それを思い出し、どうしてもみたくなったので、Uさんにお願いして見学にいってきました。
昭和の初めといいますから今から80年くらい前のこと、年代を考えれば「初代」白汀なのかもしれません(2代目が名前を世襲)。県歯会長でもあったUさんの先代がこのご自宅を新築されたときに制作し唐草模様の風呂敷につつみ白汀氏が井波からかついできて搬入し備え付けたそうです。
彫刻の作品としての評価は私にはもちろんよくわからないものの、派手ではない控えめなデザインがなんとも奥ゆかしく、古びた木の色がこの落ち着きのある座敷にとけ込んで数十年の歴史を感じさせます。名工の作がもつ静かな「力」を思わずにはいられないのでした。