ティファナにはなぜか歯科医院がメッチャクチャ多くあります。
アメリカ国境を越えてしばらく行ったところに向こう3軒両隣が歯科医院という通りがありました。きっとここは特別なところなんだろうと思っていたら、そうではなく、少し行くと同じように一本の通りに何軒も歯科医院がまさに「軒を連ねて」いるのです。メキシコではいったい人口の何割が歯医者なのだろう、、、。
町の観光は30分もしたら飽きてしまい、かといって迎えのバスは2時間後。
他に何もすることがないので歯科医院めぐりをすることにしました。
そのうちのいくつかをご紹介します。どこかの国の歯科医院と似ているところもあるかもしれません。
謳い文句は多様です。
「英語がしゃべれる!」
「歯科一般、矯正、補綴、歯内療法、口腔外科etc.(いろんな歯科の科目に対応します)」
「ザ シンビシカ!」
不思議なのは歯医者とメガネ屋を同じ店舗でやっているところがいくつもあることです。ショーウインドウに眼鏡のサンプルと石膏模型が一緒に並べてあるのです。
「こんにちは。日本から来ました。私も一応歯医者です。あまりに素晴らしいオフィスなので写真を撮らせてはいただけませんか」「ああいいよ。せっかくだからよく見学して行きなさい。名刺もってない?残念。これが私の尊敬する院長(父)だ。院長が大学を卒業したときの写真。優秀だったんだぜ。このチェアーなんか父の代からもう50年も使ってる。掛けてあるのは50年前の写真。この機械、知ってる?アメリカから買ったんだあ。こうやってホワイトニングするんだぜ、すごいだろ」
ヒマにまかせてたくさんの歯科医院を覗きましたが、共通項がひとつあります。
診療時間内だというのにどの医院にも患者さんがひとりもいないのです!
みんなどうやって生計をたてているんでしょう。