22OCT
歯の外傷
2006年10月22日
外傷の患者さんを拝見するたびに脳裏に蘇るシーンがあります。
ラグビーの試合中、私と衝突した相手チーム背番号1が歯をぶつけて右上1を脱臼してしまいました。私は相手キャプテンに「ゲームに邪魔だから早く退場させろ」といいました。するとその選手がむっとして「(退場しなくても)できます!」といいその歯をパンツのポケット(当時ポケットつきパンツが流行った)にいれてスクラムに戻ったのです。私は敵ながら「おう、Nice Fightだ!」声をかけました。試合中のことなのでお互いエキサイトしていましたが、でもよく考えてみると恐ろしいことです。すぐ整復すれば生着したはずなのに、、、。
あれから20数年、歯科オタクのはしくれになっているいま目撃したならラグビーの試合なんかすぐ止めさせるに決まっていますが、当時は歯よりも大事なものがあったのでしょう。今頃彼の前歯は、、、。