院長ブログ

28SEP

Presentation 2 

2006年09月28日

小会場でのプレゼンから。
1.岐阜大学農学部Dr.ラーマン。バングラデシュ人細菌学者。非常に流暢な日本語が、容貌と全くそぐわない。
彼は、鶏を使ってペリオとカリエスの抗体を生成することに成功したのだそうです。これを人間に応用すれば歯周病や齲蝕に罹患しなくなる。私のわずかな知識「菌交代現象なんて起こらないのか!?」には「口腔内常在菌を全部死滅させるのではなく、ペリオ菌あるいはカリエス菌のピンポイントだからそれは一切ない」とのことです。
認知されればノーベル賞(!)ものなのだとか。臨床応用としては、ペリオクリンみたいなジェルもしくはガムや歯磨き材などに混ぜるのがいいのではないかと(ガムの)L社あたりがラブコールだそうです。
私は歯科医として「それは大変素晴らしい。でも歯医者の頭上を飛び越えて菓子メーカーが独占販売というのでは困る。できれば歯科医の主導で、、、」とお願いしました。
ラーマン.jpg

2.Dr.ジェイソンヤマダ ロマリンダ大助教授。こちらは日本人顔貌ですが英語です。
われわれが好んで使っているソケットリフト、オッセオトームテクニックはSinusの皮質骨を槌打して骨折させるわけですが、その発展型。ソケットを掘った後、洞底部からシュナイダー膜を独自のツールで少しずつ挙上して吸収性メンブレンをおきグラフト材を填入する、というものです。万一穿孔してもメンブレンでフォローができる、なるほどこれは患者さんに優しいテクニックです。近日中に日本でセミナー開催も企画中のようです。
ジェイソンヤマダ.jpg

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