院長ブログ

22SEP

アメリカへ

2006年09月22日

AAP(アメリカ歯周病学会)へ行こうと思ったのはAmerican Dentistryに憧れたわけではありません。むしろAmerican Perio.は私の眼からはオーバートリートメントにみえることがしばしばでした。
 卒直後で右も左もわからなかったころ、ある先生が「しばらくイエテボリ(スウェーデン)にいって勉強しないか?」と誘ってくださいました。でも当時の私は、度胸がないことに加え自分がどんな歯科医を目指したいのかなんてまるっきりイメージできなかったし、言葉もわからないであろう外国で自分が世界最先端を学ぶことなどとてもじゃないけど無理だろうと思ったのでした。初任給をもらう前から、車とウインドサーフィンを買ってしまいその返済をしなければならないという、あまりたいしたことはない経済的な理由も言い訳に加わりました。
 その後20年、スタディーグループ活動を中心に地道な臨床をしてきました。あのとき違う選択をしていたら今頃自分はどうなっていたのかと時折思い出すものの、すでにもうスウェーデンでもない、、、でもどこでもいい海外から、観光やバカンスではなく少し真面目に自分たちの歯科臨床を眺めてみたいなあと思うようになってきました。

サンフランシスコ.jpg
長い旅のヒマつぶしにと持参した「アメリカ素描」司馬遼太郎のサンフランシスコの章にかかっていたちょうどそのころ、私にとって初めてのアメリカ大陸の街並が飛び込んできました。サンフランシスコに到着のアナウンスが聞こえ、大学生のときに初めてロンドンヒースロー空港に降り立ったときと同じような新鮮な緊張感を覚えたのでした。

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