Exhibition
会場1階の業者展示会では、プレゼンの内容を反映するかのように大半はインプラント関連のものでした。後でお伝えするパーティーのスポンサーでもあるのでしょうがないのではありますが、かなり辟易します。
クイントの書籍コーナーには佐藤直志先生の著書が正面に展示されていて少し驚きました。ご本人から「アメリカで「perio.mad.(ペリオキチガイ)とよばれた」ときいたことがありましたが、アメリカでも評価されていることを再認識しました。
数ある展示商品のなかでなんといっても目新しく私が興味をもったのは、Piezo Surgeryです。
要するに超音波スケーラーにノコギリのようなチップをつけて、皮質骨を切削するのです。「見てもわからん、やらせて!」が身上の私ですから衆目を背中に感じながらも試させてもらいました。
1.生卵を上顎にみたててサイナスリフトのウインドウオープン。
2.豚頸骨でボーングラフトのドナー採取
その結果は
1.「硬組織は削れるが軟組織は損傷しない」というとおり約5分で卵の殻が内側の薄皮を残して取り外すことができました。
2.モードをあえていくつか変えてみましたが、熱傷なく皮質骨を削り移植片を採取することができました。
これさえあれば、外科のスペシャリストではない私にもサイナスリフトやボーングラフトを安全にかつ割と安易に行うことができます。問題はそのコスト。あまりに高くてちょっと手が出ません。チップだけ買って、当院にある3台のスケーラーのいずれかにつけられればいいのですが「It will not work.(そりゃ使えませんよ)」と一笑に付されてしまいました。
一日も早く安価な価格設定での日本発売を希望しています。