遠泳大会
今日はわが母校伏木小学校恒例の伝統行事「遠泳大会」でした。国分浜沖にみえる男岩(おいわ)を周回してくる公称2.5km(実際はもう少し短いと思われる)コースです。
校長先生の話では同校に水泳練習が始まったのは昭和4年、遠泳の冠が付せられたのが昭和22年だそうですから、約60年の歴史ということになります。少なくとも私が小学生当時(36〜7年前でしょうか)まではクラス数名の選抜メンバーに伴泳の先生たち数名、手こぎボートが2〜3叟といったところでしたが、今日の遠泳大会は父兄や地域の有志による伴泳数十名、同じく自前のボートや船数艘による万全のサポート体制で、一度の事故もありません。
かつてと違って現在は5、6年生のほとんど全員が参加し完泳するのも特徴です。今日も参加児童79名全員完泳しました。最近の子供たちは幼い頃からスイミングスクールに通って水泳が上手なこともありますが、なぜかこの日は「プールで昨日初めて25m泳げた」ような子も完泳できてしまうのです。決して無理強いされているのではありません。周囲の暖かい眼や励ましに後押しされ、最後のひとりがゴールすると出迎えた人たちの大きな拍手と当事者の父兄の感涙で迎えられるのです。そうしたシーンを何度もみてきました。「火事場のバカ力」か「子供の持つ無限の可能性」かよくわかりませんがまあとにかく良いものです。
参加した子供たちは皆、国分浜あたりを通り男岩をみるたびに「あそこまで自分の力で泳いだのだ」という感慨がいつまでも持続するはずだし、この先もそれが大きな自信となっていくことでしょう。
ぜひ後世に残したい伝統行事です。
私も伴泳暦10年くらいになりました。長女が小学生だった頃伴泳しながら密かに持っていたのは「末っ子の長男が5年生になったら私は40代後半。そんな年齢でも一緒に泳げるのだろうか、、、」という漠然とした不安でした。時は流れて今年はついにその歳。でもそんな心配は杞憂にすぎませんでした。まだまだ当分、何の問題もなく8月第1日曜日は遠泳でしょう。