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しかし。
巷の流れはスライドが従来の4:3ではなくワイドスクリーン対応の16:9なんだとか。
文字だけのスライド程度だったら変換するのもそう難しいことではないですが、我我のは口腔内写真、x線写真その他を組み合わせたものばかりなので、プレゼンソフト上だけではこのように余白(黒)ができてしまいなんとも不格好。
となると必要なスライドは全て一から作り直さなければならないことになりますが、それは想像を絶する大変なことなのです。HDのトラブルで、プレゼン原稿はあるけれど元原稿は焼失してしまったものも数知れず、、、、。
コロナ騒動で時間があり、、、とは言ったものの、全部やるとなるといつはてるともしれないそんな泥濘のような大事業に挑むにはもう若くもなく、根気もやる気も持続できるようには思えない。
これを機に私は一気に引退へと進むのか??
アラ還もいよいよ大手となった日に、
若い頃から尊敬してやまないレジェンド率いる包括歯科医療研究会で3時間講演させていただきました。光栄なことです。
村上教授の講演はすでに10回以上拝聴しましたが北村准教授の講演は初めてでした。
臨床家の臨床例にも期待していましたがリグロス単味ものではなく、骨補填材等を併用したものばかりで、すこしガッカリでした。
多くの質問が出て活況といえば活況ですが、半分くらいはあまり理解されていない、もしくは歯周治療をされていないのだろうな、、と思えるものが多く、それでもそれらに丁寧に真摯に答えられている飯台の先生たちは流石でした。
大阪で一日セミナーでした。
今回は、関西の方のみならず北海道、長野、四国、九州と遠方からも参加いただいて会場の定員越え!! これはありがたい悲鳴でしたね!
恒例、デモとライブ中継も好評でした。AAPサンディエゴでこの写真をみて以来はや12年、いつになったらFGF2をこの手にできるのかと首を長くしてました。
立場上、今年初めからリグロスを北陸三県では一般の歯科医より先んじてすでに何例かためしてみましたが、村上教授の講演を聞きたい一心で京都です。疑問に思っていたことも直接お聞きすることできてスッキリしました。前のセッションでもポスターでも、???と思える症例報告もありましたが、、、。
日本臨床歯周病集談会 で講演させていただきました。活発なディスカッションが展開できて楽しかったですね〜‼️
で、ちょっとマズイ、と。自分の講演終わったら足早にトンズラしたらいのかな、、、なんて。
そして講演後の懇親会。
重鎮から 「これから(牧野)先生の想いや手技をどんどん全国に拡散して行ってほしい‼︎」と握手を求められたのでした。
あーよかった
15年来ずっとスタディーグループ活動を共にしてきた川上清志先生は高校10年後輩、私が提唱してきた歯周基本治療で治る!歯周基本治療で治す!を完璧にマスターしさらに高いレベルで実践している私が最も信頼し尊敬している富山のエースです。今日は歯科衛生士会の依頼で講演されるので応援に駆けつけました。
さすが組長(学級委員長)、会場満員の参加者を完全に魅了してましたね、皆が身じろぎもせずスライドを見つめている様は圧巻でした。私が引退する時、Perio JAPANの後世への伝承は 彼にすべて委ねるつもりでいます。
今日は心地よい疲れです。
私(たち歯科医)の講演にパソコンを使ったプレゼンテーション、そしてレーザーポインターは不可欠といえます。以前はレーザーポインターといえば赤一色だったので「レーザーポインターに緑があったら赤と緑で空中戦バトルができるのにな」 なんて冗談言ってたら緑が出て、「リモコンがあれば歩き回れるのに」なんてほんの冗談のつもりでいってたら現実のものとなったりしていました。
これまで愛用してきたのはSG仲間が本の出版記念にとプレゼントしてくれたものですが、ここ数回講演中に動かなくなるトラブルを起こしていました。
そんな中、リモコンはほとんど使わずすなわち両手がフリーになってスライドを送る方法を発見しました。プレゼンテーターの目線がレーザーポンターの後ばかり追っていたりするのはかっこ悪いし、説得力にかけるのでこれはぜひ確立したいものです。
年内にもうあといくつか講演の機会があるし、来年もすでにいくつか決まり始めています。今月末の某所でネタバレずにウケればご喝采!です。
富山剱の会特別講演会
「臨床の疑問に基礎が答える」
後援:医歯薬出版株式会社 株式会社ジーシー
白水貿易 北日本新聞社 富山県歯科衛生士会
日本歯周病学会認定歯科衛生士生涯研修9)5単位
日本歯科衛生士会認定単位 が取得できます。
患者さんから信頼される歯周治療を行うためには、「歯周病の原因」「治り方」そして「治し方」を十分に理解しておく必要があります。今回、東京歯科大学名誉教授下野正基先生をお招きし、私たちが普段行っている歯科臨床に病理学の立場から解説を加えていただく講演会を富山で開催します。
多数の歯科医師、歯科衛生士のみなさんの参加をお待ちしています。
開催日時:2014 1.19(日) am9:30~pm 16:00
場所:富山県歯科医師会館4F大ホール
ケースプレゼンテータ
川上清志 氷見市開業 日本顎咬合学会評議員指導医
牧野明 高岡市開業 日本歯周病学会専門医
山崎史晃 射水市開業 白水貿易義歯インストラクター
コメンテーター
下野正基東京歯科大学名誉教授(病理学)
Contents
#歯周病の治し方、治り方
重度歯周病への対処とその病理学的背景
#歯の移動、骨の変化について
炎症の有無、隣在歯,対合歯の有無と歯の移動
レントゲンにうつらない骨とは?骨の基質とは?
#骨吸収について
義歯床下となる顎堤の骨吸収について
インプラントは頬側の骨、上顎洞の骨吸収の抑止となるか?
参加申し込み
下記いずれかで
①Email:turugi_kouen@yahoo.co.jp
②FAX: 0766 26 1197 剱の会講演会事務局 宛
氏名、職種、所属 連絡先(EmailもしくはFAX番号)、
および領収書の宛先を明記のうえ
参加費 昼食弁当代含みます
・事前振込
歯科医師:8000円
歯科衛生士ほかデンタルスタッフ:4000円
当日支払い
歯科医師:10000円
歯科衛生士ほかデンタルスタッフ:5000円
昨年は梅田ステラホールという大会場で講演させていただきましたが、今回は著名建築家のデザインによるものというこんな素敵なブティックのような大阪支社の研修会場で50名の受講生に5時間の長丁場。
歯周治療を総論的に、でも症例のみにとどまらずもう少し詳しい解説を、という位置づけなのでしょう。昨年の東京GCでの「デモが見づらかった」という受講者の感想に応えDH畔川に秘策あり。本物を凌駕する勢いの精巧につくられた巨大なスケーラーの模型を準備して臨みました。これをみたら誰ももうわからないとはいわないでしょう。今回もまた居眠りしてる人もなく、皆さん非常に熱心にきいてくださって気持ちよい疲れです。
毎年、臨床歯科を語る会や日本歯周病学会等と連続し出席できないことから、実は「認定医」は更新せず自ら返上して退会しようかと考えていました。ところが理由があって思い直すことにしたところ、今回ケースプレをすることになりました。歯周外科で著名な先生らがずらり、、、しかし私としてはあえて真逆の内容で押し通すことにしました。ディスカッションでは座長が予め打ち合わせしていた内容とは違う質問をしてくれたことはうれしい反応、また休憩時間に数人から名刺を差し出されたのは何より手応えありの証左でしょう。
午後のシンポジウム「歯周病と糖尿病の関連」のひとつ、口腔外科医の血糖値をコントロールして治療する講演はとても勉強になりました。「科」が違うんだなあと実感しました。
またしてもお土産やヒントをた〜くさんいただきました!座長も演者も臨床歯科を語る会きっての知性揃い、開業医なのに専門的研究者を凌駕するかのような考察も症例も驚くばかり、とても勉強になりました。
ゲストスピーカーの二宮先生もFGF2の威力を我々臨床家に端的に伝えてくださり、眼の肥えた歯科オタクの中でも充分な評価だったと思います。紹介者としても鼻が高い。
今年も臨床歯科を語る会はほんとに有意義で楽しかった!
最初は実行委員会からの依頼で仕方なく準備を始めた、というのがホンネですが、やってるうちにだんだんノッてきて分科会よりも「余興」の準備を楽しんでしまいました。
見にきてくれた人たちは、ハワイへ行った関係者以外は熊本新潟長野北海道東京と広範囲の中でももともと懇意にしているひとたちばかり。本人はプレゼンテーターズハイとなって楽しくやらせていただきましたが、ほんとは皆さん早く地酒の部屋に合流したかったかもしれません。
大阪梅田ステラホールはとても立派な建物,大会場でした。
谷口先生,仲村先生とのコラボは初めてですが、さすが著名人とご一緒すると観客動員数が多く、500人定員のところに641人もの来場だそうです。開場と同時に座席がズンズン埋まって行く様は圧巻、またこれだけのひとが一斉にレジメをめくると激しい雨音のように聞こえ、大人数であることををあらためて実感しました。
壇上からはラグビー部時代先輩F先生、地元からK玉K上K野先生姉妹らの顔がみえました。大阪は完全アウェーの気分でしたが大会場で知ってる顔をみつけるのはうれしいものです。応援に感謝です!このお礼はきっといずれ何らかの形でします。講演が終わり後片付けしていたら私の目前に質問者が並んでいるのには驚きました。今年前半のハイライトを終え、ヤレヤレでも楽しい一日でした。今年中にまだまだ歯科オタクロードは続きます。もうしばらく楽しみます!
http://www.gcdental.co.jp/sys/data/misc/o110619
気合いいれていきますよ~!
今週末まではプレゼン用パソコンのトラブルは絶対避けたいので外来新生物の侵入を避け「無菌状態」を保つため、写真等の添付した記事は今週いっぱい休止です。リピーター読者のみなさん、悪しからずご容赦のほど。
今回は一日で何かをマスターしてもらうわけではなく歯周治療全体の流れのなかで個々の知識や技術の位置づけを確認する、というコンセプトの企画でした。真新しいGC本社新社屋に集まってくれた受講者は、わざわざ応援にきてくれたKくんの言葉を借りるなら「女性が大半でかなり恥ずかしい」。でもラグビー部10年先輩I先生の顔もみえました。
今日のベストショットはこれ↓。DH畔川の話をきくうちに歯科衛生士(♂含む)でもあるGCスタッフさんらが総立ちとなり「エアシャープニング」をはじめたのです(笑)。
事後のアンケートをみせてもらうと 1.スケジュール 2.講義内容 3.デモ内容 4.全体評価 各項目に「全て満足」の評価をつけてくれたブログリピーターBさんらもいたものの、一番多かった声は「ほぼ満足。でもデモがやや不満」でした。シャープニングの手許が見えにくかったそうで、実習の時間があまりとれず消化不良の感が否めなかっただそうです。そんなことから講演終了後、豪華スタジオにて「次」にむけてのビデオ撮影となりました。
この模様は高額有料サイトとして配信されるかもしれません。
GC S田さんがこんなかっこいいレジメをつくってれました。印刷所に出して製本すればこのまま「月刊デンタルハイジーン」の誌面として出版できそうです。
今回、私よりむしろDH K川がことのほか気合い充分。プレゼン準備に向けてどれだけの時間を費やしてきたのかわかりませんが、今後私とコラボじゃなく「ピン」でも充分講演できるでしょう。私は自分が受講者のひとりとしても楽しみな今週末。
午後から上京し、DD社の別冊編集会議でお茶の水の某所。
今回は自分が書くよりも振り分ける仕事がメインですが、地元の身内だけでは面白くない。ってことでサプライズな若手にお願いしました。皆さん乞うご期待!
明日5時起き(は、いつものことか、、)、一便で診療時間ギリギリに滑り込む予定、寝よっと。
私こと
実に20年間の永きにわたり学術講演会を企画してきましたが、1月の新年総会で学術担当理事としての仕事は今回を最後にしたい旨をアポなし発言しました。
昨今、インプラントや審美修復等にばかり眼が向けられ、歯牙保存の努力がなおざりにされるのはゆゆしきことで、私は歯科のそんなトレンドを危惧する者のひとりです。そんなことから今回はずっと以前から私が目標としてきた臨床家のひとり下地勲先生に「歯根膜で臨床をかえる」でご講演をお願いしました。まずはライトアップされた高岡大仏を眺める座敷にて懇親会、またしても「ほとんど劔の会」状態です。
講演を息をのんで聞き入る皆の表情が印象的。私自身は、といえば卒直後から影響をうけてきたO先生S先生らからもきいてきた「発生の過程」について理解しているつもりでいたものの同じことを他人に説明できるかといえば充分ではなかったと思う。それがクリアになったのは大きな歓びなのです。
県歯時代を通算すれば約100回(!)学術講演会に関わってきました。今回はそのなかでも間違いなくベスト3、とこれも私が勝手に認定しました。やはり講師の選定に間違いはなく、イベント屋の鼻高々。ほんとに素晴らしいご講演でした。
気合いを入れて行きますよ!
5月東京、6月大阪、準備着々。
ただしインフォメーション上の顔写真には訂正があります。血糖値騒動で7kgほどダイエット、一番痩せてた頃の写真のため、その後毎晩さつま芋と昆布入りのアルコールを飲み続け3kg程度リバウンドした現在とは少し違う容貌なのです。こりゃ5月までに帳尻をあわせなければ、、、。
Q誌に載っている症例をみていると「これを抜歯してインプラント?保存でしょ!?」「こんなの再生療法とかしないでもフツーに治せる」のオンパレードにしか見えない。「和魂洋才(他は眼を瞑って技術のみ学ぶ)」と割りきって我慢するのも辛くなって、ついに購読をやめてしまってから何年も経ちました。
今回の「国際歯科大会」はQ誌読者じゃないと参加費が4,5000円と高額、でも直前になってI社が優待してくれることになったので、急遽横浜に行っていました。驚いたことには参加登録が50,000人!と超ド級なのです。4年に一度の開催だが前回よりも1,000人も増えたそうなんです。大盛会!医○●出版も「国際歯科大会」開催すればいいのに、、、。さて今回の私の興味はピエゾサージェリー開発者Vercelloti先生の講演でした。
かねてからご本人に質問したかった肝心な細部は「スピードラーニング」でのにわか英語じゃ不安。居合わせた逐語通訳嬢に頼んで通訳してもらいました。でも回答をきいているとだんだんそれていく。いや、そうじゃなくて〜、、、。そんなこんなで後半の講演開始が私のせいで随分遅れてしまいました。でもVercelloti先生は気にする素振りもなく真摯に丁寧に教えてくださいました。
自分のチビぶりが際立つ身長2m超のVer先生、やはり歯周病専門医のインプラントは信頼がおける。今日はわざわざ行ってよかった。
石川県歯科医師会館は初めて。GTRもEMDも懐疑的な私ですが、FGF−2だけは症例写真があまりに印象的でこれをなんとか理解したいものだと阪大村上伸也教授の講演はサンディエゴから数えて8〜9回目です。今回ようやく理解できたように思えました。
後半、北川原健先生は30年もの長期経過症例をもとに「いわゆる町医者として従来法を重ねてきた自分の手のうちにもし再生療法があったらこの症例は、、、あった言う間の2時間でした。先生の講演はこの20年くらい幾度も聴きましたが、さすがまだまだ教わりたいことや学びたいことがいっぱいあると実感しました。今日は大変勉強になりました。アオリイカ釣りを断念しても充実感いっぱい今日は満足。
師と仰ぐ谷口威夫先生がやってこられた「改めて学ぶ歯周治療」GCセミナーを金子至先生と私が後継させていただくことになりました。歴代直弟子も多数いらっしゃるというのに光栄なことです。でもさすがにこれはプレッシャー。しかも5時間ものワンマンショーはもちろん未体験ゾーンです。でも「依頼を受けたら断らない」「先人からいただいたものは後進に継承する」の掟を守るため打ち合わせに上京してきました。
金子至先生といえば20年前私が初めて0の会新人合宿に見学に行った際の大トリのケースプレでした。それをみた参加者みんなが「よおし私も明日からがんばるぞ~」と涙したというこれまた目標とする尊敬すべき先輩のひとりなのです。ここ10数年間、語る会を離れられたことからすっかりご無沙汰していましたが、その後もますます驀進中。わずか10分の打ち合わせプレゼンで自分とのあまりの格差、スケールの違いを目の当たりに突きつけられ改めて驚きました、わ~、ど~しよ~、凄すぎる〜!!でももう逃げられない、、、。
セミナールームから懇親会場に、最後はホテルの部屋で缶ビールを手にアルコールが回る。「やはり歯科の仕事はこんなに面白い!」「そ~だ、そ~だ、ほんとに楽しい!!」と3人の歯科キチは大盛り上がりしたのでした。あっ、これだ!そんな「歯周治療、歯科臨床のたのしみ」を受講者に伝えられるセミナーにできればいいかも!と思いつきました。
暑い日曜の朝。あれこれ考えながら東京の街をうろつきまわった。半年じっくり考えます。
数年前須貝先生に高岡市歯科医師会で講演いただくお願いを打診していましたが、そのあと阪大村上教授の講演をどうしても早く聴きたくなって、須貝先生はうやむやに、、、その節は、あくまでもジコチュウ我田引水な学術担当理事のせいで本当に申し訳ないことをしました。
ヨボウの巨匠の功罪か、MIの名のもとに小さな虫歯を削ることがなんとなく悪いことでもあるかのようなイメージを皆が植え付けられて来たように思います。そのせいでためらってしまいアンダートリートメントや見逃しになって、悪化させてしまうことがあれば、それは忌々しきことです。ではその診断は?処置は?こんな小さなことにも興味をもちそのためにいわゆるEBMとは異質の柔軟な発想。また、たかだか裂溝ウ蝕の話題(失礼!)で皆を納得させるだけの2時間もの講演を構築できる須貝先生の力量にもあらためて恐れ入りました、でした。仕事だけではない充実した歯科医の人生を幅広く十二分にエンジョイされている須貝先生。
素晴らしい講師のおかげで今回も我ながら大変よい企画だった、と自画自賛。
パソコンなしで上京するはずでした。しかし、なんと出発間際になって連載の原稿を早く提出しなければならないことが発覚したのです。よもや忘れていたわけではない、てっきりあと1ヶ月後でいいのだと勘違いしていたのです。「原稿の締め切り日は必ず守る」ことを信条にしている私にはあるまじきヘマです。でもどうせ今回は身内の応援と「実行委員時代のコメントを2分で」のみ、ケースプレ等はない。よおし徹夜上等だ、今晩やるぞ!と心に誓いアルコールをセーブし前夜祭に盛り上がる会場をそっと抜け出して部屋に籠る。
自分ながらここ一番の集中力。真夜中にはなんとか帳尻をあわせた、ヤレヤレ。
さて翌日。いまや患者数県下No.1といわれる風雲登り龍Dr山崎。この日に向けて時間を厭わず周到な準備を重ねてきた。気合い充分だ。超難症例の見事な治療に観た人すべてが唸ったことでしょう。い〜ぞ〜っ!
富山県のエース組長Dr川上ももちろん、やや意地悪なコメントもさらりとクリアしさすがでした。二人に拍手、祝杯だ。私はレベルの高いわが劔の会メンバーを誇りにしたい。
会が終わるや東歯大グラウンドへ急いだ。ラグビー部員は後輩といえども私の息子世代。
「こんな『脳まで筋肉』のやつらが数年後には「センセー」になるのか、、、、』でもすぐに思い直した。「私もこいつらとおおかわりしない顔をした、まさに『同じ穴のムジナ』だった!」 みんな、勉強なんかしなくていい、走れ〜!
こうした場ではネームプレートをつけているからでしょう、見知らぬひとから「まきの先生ですね、いつもブログを拝見しています」と声をかけられることがしばしばあります。今回も初対面なのに私のことを具体的によく知ってるひと数人にお会いしました。(左写真は無関係)
学会が終わり帰ろうとしていたらジャンボタクシーを仕立てて京都観光に繰り出す東北勢。そのタクシーをマイカーで追走し金閣寺銀閣寺の観光案内に便乗させてもらいました。
この写真はいずれタイトルバックになるかもしれません.名付けて「ゴールドクラウン&シルバーインレーの審美性、予知性」なんてどうでしょう?
医局等での「研究歴」のない私が日本歯周病学会の専門医資格を突破するための活路は、まず(取得しやすい)日本臨床歯周病学会の認定医になり、それに上乗せすることでした。しかしその後その制度はボツ、、、でも専門医には合格できたためわざわざとった日本臨床P学会の認定医は不要になりました。もともとこの会のカラーであるAmericanDetistryは嫌いだし、例年、年次大会が臨床歯科を語る会と日程が近く都合が悪い。関西はなじみが薄いので支部例会も行きたくない、、、そんなことなどから、(恩義のある)谷口威夫先生が理事長の任を降りられれば認定医は返上して退会しよう、と思い続けていました。
来週は臨床歯科を語る会30回記念大会ですが、地酒の肴の手配を終えたら私の出番はなくわが劔の会メンバーの応援と側方支援のみでつまらん。ケースプレの準備もないしちょっと臨床P学会でも行ってくるか、これが最後かも、てな感じで車で京都へ。途中事故処理に遭い1時間もロスした。遅刻したポスター発表では谷口Jr.崇拓先生が最優秀ポスター賞を受賞されました。素晴らしい〜、さすが留学帰りはすごい!
ホノルルのAAPでも藤本順平Jr.浩平先生とともに口頭発表もされるそうです。
今回アメリカ人の「特別講演」を半分居眠りしながら聴いていてはたと気付きました。こんな大会場を埋める学会よりはるかにまさる臨床歯科を語る会の良い点が具体的にわかった!
これは「伝統と継承」のパートでのコメントで声を大にしなければなりません。
臨床歯科を語る会は一年に一度全国のスタディーグループが集い自分の症例を持参して熱く語る会です。歯科医の良心と向上心がそこにあります。診る目が厳しいディスカッションに耐えうる資料をつくるために日々の自分の臨床やシステムを整備することが必要で苦しい思いもしますが、そこから逃げずに続けることで講演会や高額有料講習会にはないものが得られます。著名臨床家も一流を目指す若手歯科医も皆この日のために頑張り続けているのです。
今年は記念すべき30回大会、松井新実行委員長他、皆気合い充分です。本ブログをみている数百人の歯科医のなかのひとりのあなた!参加を迷っているヒマはありません、いますぐHPにアクセス! http://www.katarukai.com/
実に風変わりなタイトルです。身体の一部の組織に「魅力」を感じるとは!?他科のDrが例えば「脊椎の魅力」とか「鼻粘膜の魅力」なんて講演会を開くとは思えません。歯科を生業(なりわい)としてのみならず臨床を「楽しみ」、「生き甲斐」としている歯科マニアゆえなのでしょう。
それにしても歯根膜の特性を十二分に理解し生かすことでこんな歯までも救えるのか!という症例が1日半たっぷり。いやあ参ったなあ、、、一堂明日からほんとに抜歯ができなくなってしまいました。またまたお土産も目標も多数。楽しくも充実した二日間でした。いかんせん一番聞いて欲しいひとたちが参加されていないのが残念でなりません。
勝手知ったるこれまた魅力的な語る会メンバーのなか「僕もブログに載せてくださいよ〜、写真撮って〜」とは左端のTくんです。
動作確認を試みたところ、野口教授が持参されたデータが当方のパソコンとあわず慌てました。夜中に愛知学院歯周病科医局の先生と電話やらメールやら、、、何とか復旧したのが夜中の一時。そんなハプニングもありましたが、蓋をあけてみたら休み時間が惜しい終了時間が早すぎる、と思えるほどまたしても収穫多数。
蜂谷先生は私の保育園〜高校まで5年先輩にあたります。さすが幼少の頃から秀才として有名な方でした。糖尿病専門医として地域医療にどっぷり貢献されています。佐々木先生は数々の国際学会で入賞されている逸材、近隣の高岡医療圏はかなりレベルが高いです。
私と厚生連阿部先生とで座長をつとめましたが、3人とも数々の質問に全て丁寧にかつ明瞭にお答えいただきました。かなり自画自賛ながら素晴らしい企画、大成功でした!
余談ながら佐々木先生は今後わが「ベンチュラ2」のクルーとなっていただけるようです。
千葉英史先生、前田芳信先生、阿部二郎先生は以前に高岡市歯科医師会の学術講演会講師をお願いした方たちです。GCより先んじて私は鼻高々(笑)!亀田行雄先生のオランダベルギーツアーの集合写真は私のケースプレのあとのものです。
数百人の聴衆のなかには語る会メンバーら顔なじみが多く、地元歯科医師会や同窓会などよりずっとほっとするのは似たような穴のムジナだからなのかもしれません。
千葉先生の過不足のない手堅い臨床、以前から私も患者さんなら受診したいと思っていました。開業当時から確実な記録のある平均19.9年にもわたる13症例は圧巻でした。開業後何年もたってからやっとカメラを手にした出遅れ組の私にはマネできないことです。千葉先生はここ数回コーディネーター役ばかりだったのでご自分のケースを存分に提示することができずじれったかったに違いないですが、今回こんな地味ともいえるテーマでひとりで大会場を埋めたのはさすがでした。理路整然かつ穏やかな語り口は、テーマであった高齢者への安心感につながることなのでしょう。ともすればせっかちにすすみがちな自分の日々の臨床や症例と比較して反省すること多数、学んだことも多数あって明日からの改革案を思い巡らしました。当院スタッフを同行して一緒にきかなかったことが悔やまれました。
来年秋にホノルルでのアメリカ歯周病学会で英語のポスター発表を目論んでいます。そのための事前抄録作成に取り組んできましたが、できたものは自分ながら中学生の英作文とかわらない、稚拙なものでかっこ悪いなあと思っていました。そんな折、ひょんなことから富山出身で現在オーストラリア〜イギリスと海外で通訳や翻訳家として活動中のSさんと知り合いました。その彼女に添削指導をお願いしてみたところ快くひきうけてくださり、幾度かのトライを経てついにこんな素晴らしい英文事前抄録が完成しました!
native speakerにみられても恥ずかしくない推敲を重ねた堂々の英文!こんなの自力じゃとてもとても無理でした。症例の質とポスターの内容が負けないよう半年考えます。
父が生前お世話になっていた特別養護老人ホーム伏木苑の入所者の口腔ケアをする介護職のひとたちへの指導を依頼されました。入所者50名、通所40名という施設です。これから月に一度当院歯科衛生士が出向いて、介護の職員に指導をすることになるようです。入所者に対する個別対応の前に、まずは職員に口腔ケアの概念を理解していただく必要があるので、ここ数年間さまざまな機会に講演させていただいた中から再編集して職員のみなさんにお話ししてきました。対象者の反応や入所者の様子を見せるために当院歯科衛生士4名にも同行してもらいました。
「入れ歯は必ず外して洗わないといけないのか?」等我々には想像できないような質問も飛び出しし、歯科関係者とそうでないひとたちとの知識や理解には相当な開きがあることがあらためてわかりました。裏を返せば要介護者に対する理解も同じで、おそらく我々が理解しなければならないのにしていないことも多くあるのでしょう。
日頃健常者の歯周治療にばかり取り組んできた私や当院歯科衛生士たちの要介護の患者さんへの対応も考えなおさなければならないことがわかったよい機会でした。
亡父の口腔ケアに用いていた吸引機が必要でなくなり倉庫に眠っていました。これは丁度良い機会と思い寄贈してきました。
「同窓会単位」を苦手とする私ではありますが、東歯大北陸3県の総会に同窓会長+学長がお見えになったので昨年のTDC卒研セミナーのお礼を言うために福井まで行ってきました。
学術講演会の常として「会長さん」といえば開会の挨拶をしたらそっと退席か、居眠りしているかのいずれかと相場はきまっている思っていましたが、私に内容についての詳細な鋭い質問をされ、こんな会長もいるのだと驚いたのです。
もうひとつ驚いたのは、私のラグビー部ずっと下の後輩で、「試合中スクラムが潰れて頸椎骨折、意識不明の重体となり緊急手術。数週間昏睡となったがその後奇跡の回復、後遺症もなし」という背筋も凍るような、でも胸をなでおろした事故があったときいていましたが、なんとその学生はこの会長のご子息なのだそうです。当時の父上の心情いかばかりだったことか。また会長自身は山岳部OBで昭和初期に剱岳に登頂(現代とは大きく異なり室堂までのバスもないので当然すべて自力、と想像を絶する超難行)、同じパーティーのメンバーが岩場で滑落し一命は取り留めたものの全員それを目の当たりにしたら膝が震えて動けなくなった、、、という修羅場も経験されたとのことです。いやはや、、、。
そんなわけでこれを機にと図々しくも左:同窓会長、右:学長 と豪華3ショットとなりました。
県歯会報がとどいたのでパラパラみていたら、何がそんなにおかしかったのか、という私の顔写真が目にとまりました。もうずいぶん昔話のように思えてしまう6月の氷見講演でした。こんなことになるのならカメラを向けられたときにネクタイを直しておくんだった。
私の話をきいてH月先生の抜歯の基準がかわられたとのこと、それは何よりでした。ちょうど昨夜、英語堪能なメンバーに英語プレゼン案をみてもらい「Just on this time!」というのを極めセリフにしようと盛り上がりましたが、そのこともちゃんとご理解いただけていたようでした。めでたし。
昨年「新人発表コメンテーター」を依頼されましたが、自分の手には負えない大役と固辞しました。しかし「依頼されたら断らない」の取り決めもあるというのに実行委員会に悪いことをしたと反省していました。著名な先生たちの前で私がコメントを述べること等不可能であっても、C先生がつけてくれた先鞭「コメントを著名な先生に振る」でならなんとかなるかな、と今年は腹をくくりました。
思い起こせば自分の新人発表は16年前。頂いた厳しいコメントに恥ずかしくて顔をあげられず会場から人が去るまでじっと待っていようとうつむいてクレンチングしていたのでした。それを思えばガチガチに緊張しているであろう新人がやりやすいよう入念な根回しをしてゆくことが今回の仕事と思っていましたが、、、、
プログラムの最初とあって非常に硬いムードが漂い、考えてあったいくつかのギャグは全て封印、こりゃどうも自分のペースにならない。そんなことを思っていたら、なんと自分のメモの字が不明瞭だったこともあって見間違えてしまい(!)時間を詰めなければならない場面で逆に引き延ばしてしまったのでした。ハラハラしてみている人たちから「時間が足りなくなるよ!」というメモを渡される前に自分でそれに気付き、焦りに焦りました。ご迷惑ご心配をかけた各位にこの場を借りてお詫び申し上げる次第です。
前日深夜まで予演と厳しいチェックを繰り返して発表の内容を煮詰めてゆく各スタディーグループの真剣な姿勢が印象的でした。そうして披露される新人とは思えない高いレベルのプレゼンテーション。そういえば昨年、当会のK先生には口出しすればウルサかろうと思い、なあんにもフォローしてあげず本当に申し分けないことをしてしまいました。
氷見市歯科医歯科医師会で講演させていただきました。今回は「経過症例から考える歯周基本治療と歯科臨床」というタイトルにしてみました。
与えられた時間は1時間と短いなか、あれやこれやと詰め込みすぎることのないように留意したつもりでしたが、早口で分かりにくかったかもしれません。どれだけ理解いただけたか少し不安に思っていましたが、場所を移して懇親会ではいくつか具体的な質問もいただいて反応も良し。やれやれでした。
氷見の魚は大好き!氷見牛、お寿司etc.たくさんごちそうさまでした!!
学会を終えると岡山県にいるラグビー部の先輩2人(フツーの歯科開業医)後輩(岡大医学部教授)と合流。
教授といえどもフツーの開業医のオヤジであろうと(失礼!)先輩は先輩.体育会の上下関係はお互い死ぬまで不変なのです。楽しくて楽しくてまたまた呑み過ぎ、朝寝坊することなどあり得ない私が始発に乗り遅れてしまったのでした。ううっ、二日酔が辛い、、、。
故忌野清志郎のCDを聴きながらテンションをあげ「ごきげんだぜベイべ~!イエェイ!!」なんてつぶやきながら新幹線で向かった東京フォーラムは1100人の大聴衆で埋まっていました。
日本の歯科界の鉄人永田押見鈴木の3先生の講演はさすがグレードが高く非常に勉強になりました。
「どのように治すか」ではなく「何が問題なのか」を診ることが重要
現象観察で「口腔内の変化」を観察し問題点を抽出する
経過観察からわかる特異な破壊傾向の現象 etc.
25年、30年もの長期経過例は圧巻で開業直後からすでにしっかりした記録があることは驚異的でした。現在執筆中の原稿のタイトルはおこがましく思え変更しようかと考えはじめました。
歯科医師会や同窓会ではゲンナリさせられることが多いが、自分は歯科医でよかった!と思える実に充実した3連休でした。
こうした形式は初体験
「ポスター討論」という時間が設けられていますが、質問されたことに答えればいいのかと思っていたらポスターを前にケースプレゼンテーションのように症例の解説をするのだとは知りませんでした。でもいつものように全てアドリブです。
座長はKDM東先生撮影は同じくKDM栃原先生。楽しかった。
ところで昨日一日で見知らぬひとから「まきの先生ですね?いつもブログを拝見しています」と渡された名刺が8枚。潜在人口はまだまだいるのでしょう。お会いしたこともないひとが私の日常を具体的にご存知。本ブログの影響は大。
岡山での第52回春季日本歯周病学会学術大会 http://www.kokuhoken.or.jp/perio52s/
にてポスター発表させていただくことになり、かねてから準備をすすめていました。
前回、四日市での日本歯周病学会でポスター発表を眺めていたら、きょう日のポスター発表といえば「大きな台紙に写真を切り張り」するのではなく、1m×2mもの大きな紙に「1枚刷り」なのだ、と分かりました。そんなかっこいいことA-4サイズが最大のプリンターしか持たない我々にマネできようはずもなく、自分には不可能なことなのだと思っていました。ところがM歯科大学歯周病科Y教授Y助教のご厚意で実現することになったのです。そしてありがたくお言葉に甘えたのでした。
今日、普通紙にプリントした試し刷りを送ってくださいました。やはりこんな大きな一枚刷りはかっこよく、迫力があります。我ながら5月が楽しみ!
主催者が先日の講演参加者の感想の集計結果を届けてくださいました。
回答を寄せてくれたのが参加者全員ではないことと、5人いる「普通」というのがクスリとさせられますが、聞いた人の多くから分かりやすいと言ってもらえればOKですから、今回はまあまあといったところでしょう。
富山県糖尿病療養指導士会主催の富山県糖尿病看護研修会で講演させていただきました。糖尿病患者さんたちに関わっている看護士さんたちに歯周病について学んでもらうということですが、糖尿病と歯周病のかかわりが注目される昨今、とてもタイムリーな企画ではないでしょうか。今回は受講者が歯科医師や歯科衛生士でもなく一般市民でもない方達が対象なので、歯科の知識がどれほどなのか見当がつかずどのような話をさせていただいたらいいのか悩み出番直前までスライドをいれかえしまいました。前段の理論編はやはり分かりにくかったかもしれませんが、症例の変化には反応がよかったように感じました。
ところで驚いたのは、午後のセクションの座長が私の高校時代の同級生で総合病院内科医長の手○理○先生だったことです。これはいい機会だと講演後に健康相談をしていたら主催のメーカーさんが血糖自己測定器を進呈してくださいました。ラッキー!これで私も簡便に血糖値のセルフチェックが可能になりました。
手前左がゲストが座るはずの席、、、。
午後9時富山空港着。移動に10時間かかったそうです。ヤレヤレ。
パソコンを持参して食い下がる剱の会メンバー
JRさえも動くかどうか心配されたという昨日の暴風雪が嘘のようにいいお天気で立山連峰からのご来光も堪能いただけたようです。
「『就寝時のブラキシズム、起床時のクレンチング』『強い咬合力』をわけて考えてそれぞれに対処する」には納得しました。とても勉強になりました。
明日の講演会を最後に私は学術担当理事を辞任させていただこうと(勝手に)密かに誓っています。ところが講演を依頼した札幌の池田雅彦先生から「ただいま悪天で千歳空港が閉鎖されている」とのこと。驚いて天気図をみたらこの通り台風並みの低気圧なのです。
現在空港へ向かっているとのことですが、千歳〜富山を断念して羽田経由となったとき、最終便富山着が9:00。予約してある懇親会場着10:00!2次会の店まで予約してあるのです!!最悪の場合、断念したら講演会は中止して我々主催者のみであまり意味のない呑み会となるのでしょうか。出席申し込みいただいた片達には片っ端から中止の電話も必要だし。お天気が厳しい1月2月に講演会を開催しかも北国の講師を招聘するのはこんな危険があることくらい重々承知していましたが近年のこの暖冬。たいしたことはあるまいとタカをくくっていました。マンジリともせず、連絡待つのみです。参ったなあ、、、。
整形外科の先生たちの勉強会に歯科医師会もお誘いいただいたので興味深く参加させていただきました。講師は阪大生化学米田教授。参加者50名中、歯科医がやや多いか。
歯界展望に連載されていたのでよく読んで予習していきました。
ビスフォスフォネートとは整形外科の領域での画期的な薬なのだそうで、これで救われる患者さんは数知れず、それだけに顎骨壊死の危惧から休薬を求められるのは大問題なのです。全て解明されているわけでもないので仮説も多いものの、投薬の意義、問題点から対処への考え方まで明快になり頭のなかがすっきりしました。ピルは少し違ったみたい。
米田教授講演スライドより引用です。
スーパーハイリスク症例があったとして術前3ヶ月術後2ヶ月の休薬が必要。となれば骨折その他のリスクがあがる事になるから、その実施については他業種みんなでよくよく協議する必要がある、とのことで納得です。
ただし「抜歯の絶対的適応症はないのではないか」という言葉には賛同しかねます。命に関わる否かまではなくとも例えば大腿骨頭骨折のリスクよりは顎骨壊死などごく局所的な小さな問題にすぎないでしょうが、やはり私は歯科医師なので、「歯なんてあってもなくても欠けていてもそれが拡大しようが、大きな問題ではない」とはとうてい思えないのです。それは歯科の立場の宿命かもしれません。
GCでは大会場でも受講者の反応がよくわかってとても気持ちよく終えることができたのですが、TDCでは反応が薄く、なんとなくすっきりしない気がしていました。同窓会報が届き、レポートが載せられていました。
「牧野先生の講演からは診療に対する先生の熱意と自信を感じることができました。(中略)~と患者さんを引っ張る力は尋常ではないようです。」と記されていました。
自然移動の予告等はすべて事実なのですが、「過剰な自信家」と誤解されたとしたらプレゼンテーションの失敗かもしれません。 参考文献「プレゼンテーションの勝ち方」五十嵐健著 生活人新書 NHK出版
「年齢順」に厳選されたメンバーによるリレー講演は、インプラントを必要最小限に使えば効果的であるものの「インプラント頼みではない」の思想が一貫して流れていました。
今回もまた収穫多数あったのですが、なかでも驚いたのはC葉先生とM井先生の発表でした。私も以前から「歯冠歯根比がどんなに悪くても」「動揺が問題なのではない」「歯根膜が根尖に2〜3mmもあれば」と考えてきましたが、あの先生たちには『歯牙保存の限界』はないのか、と思わせられるほど。本当に溜息がでてしまい、ひどい二日酔も吹っ飛んでしまいました。帰路富山空港につくなり、先日発表の自分の症例ではどうだったろうと心配になって、まっすぐ帰宅せず医院に立ち寄ってレントゲンをひっぱりだしてしまいました。演者は10月GCの講演会とほぼ同じメンバーでしたがこの私が同じステージに立っていたとはほんとにずうずうしくも奇跡的なことだったのだ、と今さらになって事の重大さに気づいた次第。また新たな目標ができましたがこれはかなり重いなあ。
講演会参加者といえば語る会や火曜会等旧知のひとたちが大半でしたが、懇親会ではさらにそれを煮詰めた雰囲気。そんな輪の中に自分が当たり前のように立っていることがなんとも光栄な事に思えてきました。「著書を持参するように」とのお触れでしたが他の著者は「サイン会」が始まる雰囲気ではなかったため引っ込めました。
かつて’90TDC卒研セミナーに出席したことが私の歯科医師としてのターニングポイントとなって今日に至りました。なのでTDC卒研で講演させていただくというのは私にとってはこの上なく格別なことなのです。依頼をいただいてから一年あまりというもの、一日たりとも頭のなかから離れたことはなく、プレゼン準備も終えてしまうのは何だか惜しくて直前まであれこれやってしまったのでした。
時間調整ができるよう大きな文字盤の時計を購入していったというのに終了時間を間違えてしまったのはやはり気負いすぎだったのか。同級生からの質問にも変な回答をしてしまい、スベった。大学同級生、中学同級の歯科医、富山剱の会メンバー他富山県から、それに敬愛するC先生までわざわざ応援(と私は理解しています)にきてくださった。そのうえ全国の同窓が恐れる(?)長老(同窓会長)からも私の症例について過分なお褒めの言葉をいただきました。
こんな生涯忘れられない機会を作っていただいたラグビー部時代の先輩荻原俊美先生は死ぬまで大恩人。歴代監督キャプテンらと祝杯、やはり最後はわが東歯大ラグビー部です。
今度、たんまりいただいた(?)「謝金」で呑みましょ~ね!
土曜日は毎月一回の楽しみわが富山剱の会例会。発表後、2次会は今年も待望の紅ずわい蟹。あ〜美味かった!夜中に帰宅、、、でも朝4:00に跳ね起きて暗いうちから駅に急ぎました。特急、新幹線を乗り継いで名古屋へ。ネット検索で買った切符は、桑名行きへの乗り換え時間がわずか4分。でもよくみると「JRから近鉄に乗り換え」じゃないか!おいおい大丈夫か?車掌さんいわく「近鉄駅までは『普通のひとの足で』15分くらい」、、、。ええい仕方がない、ここは昔とった杵柄、ダッシュといくか。普通のひととはちと違うところをみせたろう。持参したパソコンが重くて邪魔、、、でも見事滑り込みセーフ!やれやれ汗ダクだ。
みなさんネット検索にはこんな落とし穴があるので注意しましょう!
さて学会では先日の話題、歯肉退縮への対処について注目していました。歯周形成外科のセッションのなか、少なくとも2症例はブラッシングで治せるとみた。
先日の高岡での臨床研修会での教授たちはもちろん、専門医の試験官の教授たちに会ってみなさんにお礼をいうことができました。その節はお世話になりました。またGC講演に来ていたというひとに何人も声をかけられ、質問された。いい反響でうれしいことです。
おっと発表といえばトップ当選!?これも気分がいいね〜。
またランチョンセミナーの昼食券を取り損ねたかわりにこんな美味いものにありつくことができました。あ〜美味かった(その2)!
片道4時間、でも今日は一日楽しかった。夜8時、これにてダウン。ZZZ、、、。
檀上から1000人ものひとが見えるのは見たことない光景でした。
わがSGメンバー、大学同級生、ラグビー部先輩、富山から、以前講演をお願いした講師、臨床歯科を語る会メンバーetc.みんなの顔を眺めながら自分でも不思議なほど落ち着いていました。みんな来てくれたのね〜。カメラを取り出したい衝動は我慢し脳裏に焼き付けました。
以下の写真はT浪先生が、会場の主催者の再三にわたる制止をふりきり、レッドカード覚悟で身を挺して撮ってくれたものの一部です。ありがと〜!
今回は「皆にわかりやすい」が私のテーマ。「つかみ」はOK、だんだん調子がでてきて充分エンジョイさせていただきました。やはりプレゼンテーションは耳目を集めてナンボです。
終始、著名な先生たちが皆いろいろ気遣ってくれているのがひしひし感じられました。
みなさん、本当にありがとうございました!
40歳代最後の誕生日の2日後、生涯忘れられない一日でした。
http://www.gcdental.co.jp/topics/2008/081008_2.html?utm_id=081008
午前の部が終わったお昼休憩時間にとんでもないことに気付きました。なんと私は発表時間を誤解していたのです。「30分の講演、衛生士が10分」という依頼文でしたが、「私の持ち分30分、そのうち衛生士の10分を『含む』」だとずっ〜と思っていたのです!
歯肉退縮を説明するのに20分はどうしても欲しい、動画をいれればその解説は削れない、となれば今回はその延長線である「ブラックトライアングル」の話題は断念せざるを得ない、もうあと10分欲しいなあ、仕方がないな、、、。と考えて二人合わせて30分きっかりになるように調整しておいたのに!うう〜んなんとしたこと。テストの答案をもらってきた息子に「お前は問題をよく読んでから書かないからこんなつまらんミスをするのだ!」とはもう言えません。
直前になってから10分長くする細工はかなり厳しく、数枚の写真をパソコンに入れてこなかったことが悔やまれました。でももうじたばたしても仕方がない。焦って会場の雰囲気に呑まれないことのほうが大切だ、と頭を切り替えることにしよう。
ベテランの大家が「興味深い話題なのだから、みんなにわかりやすくするために大事なポイントを繰り返してゆっくり話せばいいよ。」とアドバイスくれました。
申し訳ありません、、、、、、、、、、、、、。
6〜7年前のこと。県外某所でケースプレをした後、ある方から「内容はともかく色調が悪すぎ」との酷評をいただいたことがトラウマになっています。それ以来、色ごとき(?)で全体まで低評価をうけるのはかなわないと思い、数十万円のプロジェクターをリース買いして県内であれば毎回エッチラオッチラ持参していました(C先生も同じことをしているらしく驚いた、きっとみんな同じなのだ)。今回は、色調に厳しい人たちだから、多少のことならきっと直前にその中の誰かがなんとかしてくれるだろうと思いつつも、色合わせ確認は当日朝にしかできないとのことで、一抹の不安を感じていました(後に大会場の莫大な使用料をきいて納得)。
一般の参加者はまだいない広大な会場。開場の1時間前、試写が始まりました。
最初はひどい状態で、みんなか気色ばんでくるのが感じられました。まだ他人ごとなので「まあまあ、落ち着いて」なんて思っていました。ところがいざ自分の番になったら、またしても自分のPCと全く違う歯肉の色!「おいおいマジかよ勘弁してよ、こんなんじゃできないよ、、、。」自分でも顔色が変わって語気が強くなってゆくのを自覚してしまいました。「時間がないよ〜。」内心かなり焦っていたらそのうち2〜3の先生がとりなすように「いい色になってきたじゃない、大丈夫」といってくれたのでだんだん安心しました。自分のイメージとはまだ少し違うけれどこのあたりでいいのだろう、きっと。
来月は大丈夫。0先生にお願いして、昨日会場の血脇記念ホールをあけてもらい調整してきたもんね~。
「東京の大会場、1000人の聴衆」という情報に震え上がっているDHを勇気づけるためスタッフ全員で応援に行ってもらおう、ついでに医局旅行も兼ねて翌日は休診してディズニーランド、、、。
前夜に着けばいいというのに、まだなんとなく不満げにみえるので土曜日午前の診療も休診にしました。子持ちと急病の2人は欠席。残り4人は早朝から上京し終日ザギンで指をくわえてながらも楽しんだようです。
私は夕方合流。敬愛するコーディネーターの気遣いに感涙したのでした。
今年のビッグイベント第3弾がいよいよ来週に迫りました。
http://www.gcdental.co.jp/tomo/kouenkai/t_081005.html?utm_id=081001
アオリイカもフクラギ(ハマチの富山名)も釣れているようですが、試験前に遊んでいるのはなんだか気が引けるため、今日は自粛して暗い部屋に籠っていました。
緻密で聡明なコーディネーターからは周到な進行計画。また「参加申し込みが現在のところ830名、1000名になるかな〜」という情報に同行のDHは恐れおののくばかり(笑)!生涯2度とないであろうせっかくの機会、ビビってないで楽しませてもらえばいいのです。
私は今日から禁酒を誓います。
臨床研修会の参加者数は総計371名(記帳された数)を記録しました。
富山県内じゃ他ではありえね~数字だぜい、ど〜だ参ったか、参ったろ。(してやったりその2!)驚いたことは北は北海道札幌、南は九州熊本から参加されていることです。歯科衛生士は新潟県、石川県、長野県からも多数おいでいただいていたことが判明しました。
歯科雑誌各社KさんNさんHさん、また石川県N先生、新潟県I先生、広報のおかげです。
参加いただいたみなさんに深謝御礼!!!ありがと〜〜!
上田教授の話がよくわからない、では困るしもったいないと思って数ヶ月前から予習をしていました。用語から押さえておこうとまずは話題の「iPS細胞」から、、、これと乳歯歯髄の体性幹細胞との関わりがわかっておけばとりあえず今回は合格ラインだろうと思っていました。
この2冊は一般市民が理解しやすいように対談形式にしてあったり、著者は学者ではないジャーナリストであったりと一般市民の目線からの本なのですんなり読めます。2冊とも何度も読みなおしました。
講演の内容が、当初期待したようなもうすぐ我々の手が届くような話ではなかったけれど、またひとつ拾い物をしました。準備のなかでないと、これほど精読することもなかったことでしょうから。
参加者の出足が悪かったため高岡市長には開会セレモニー登壇を暫く待っていただき、教授らと一緒に楽屋裏で記念撮影なんぞして苦笑いでした。
ところが衛生士シンポジウムが始まってみれば230人の観客動員。当然富山県内の最高新記録。(かなり苦手な)ホケン講習会や選挙演説でも(これもキライな)一般市民をいれた数でもない歯科医師+歯科衛生士対象の学術講演会の出席者数が富山県内でこれを超える事は将来にわたってもうないでしょう。
プレゼンテーターの4人の揃えたような黒のスーツ姿からは彼女たちの意気込みが伝わってきました。座長の伊藤教授からも「みんな症例はもちろん山岸さんと喋り方まで同じ!」との講評をいただきました。これ以上ない褒め言葉でしょう。企画配役全て私の狙いどおり、参加してくれたみなさんにヤマギシイズム(?)を堪能していただけたのも想定内です。
おまけにK先生の美人奥様、DHTさんの父上とお嬢さんまで参加されてママの晴れ姿を確認されていたのも微笑ましい話です。みんなエンジョイしていてよかった。
あっという間に終わった一日でした。
私はこれで学術担当理事を辞する腹づもり。
朝一便はもったいないくらいのガラガラ。飯田橋の日本歯科大学へ行ったのは初めてでした。
「PCのトラブルでプレゼン不能」という事態だけはなんとしても避けたいと思い、いつものI-viewMediaPro.以外にPowerPoint版、USB、CD、さらに最悪の事態に備えてプリント、とこれでもかのバックアップ。飯田橋へ向かう電車のなかで今回私の推薦者になってくださった審査員のT先生とばったりあったのは幸先よい朝でした。
会場へは一番乗りでしたが受験者一覧をみてびっくり、なんと大学同級のTKさんの名前があるではないか。ほどなく同じく同級の旦那を伴って現れたのでした(顔出しNGにつき控え室で撮った写真の掲載は自粛です)。23名の受験者のなかで私と彼女だけ開業医、他は全員各大学歯周病科の先生たちでした。
暗い小さな部屋で受験者ひとりにふたりの審査員、ケースプレ15分質疑応答5分。原稿なしで全てアドリブ、時間ぴったりになるよう調整しながら話しました。
試験の結果?
講評として「(まきの)先生の卓越した歯科臨床の知識と高い技術力に脱帽します」と言われました。結果発表をみるまでもない、こんな完璧な勝ち方は初めて。
大学卒直後は自分はこの先何をどう学べばいいのかなんて何もわからなかったものだからすぐ臨床の現場にでてしまったのでした。そしてその後、職歴研究歴がない自分のことを生涯取り返せない失策だったと悔やんでいました。でもある日、ある著名な先生が私にささやいてくれました。「我々に肩書きが必要とも思わないが、講演をきいてる聴衆のなかには『認定医、専門医ももたないひとの話なんか信用しない』なんて古い輩もいる。症例ならたくさん持ってるんでしょう?ぜひ専門医取得の手続きをしたらいい」私は大学に残らなければ受験資格もないものと勝手に思っていたのです。その後数年間じっと我慢の準備を経て(そんな大げさなことでもないか)、ようやく明日の最終ケースプレゼンテーションを残すのみ。
自信作の準備は万端。それに「口頭試問にメッチャ弱かった」のは過去の私(笑)!
(PCのトラブルさえなければ)「この秋の第一関門通過」の勝利予告しておこう。
プログラム
開会式(9:40)
大会長挨拶 高岡市歯科医師会会長 岩崎 弘治
後援者挨拶 高岡市長 橘 慶一郎
臨床研修委員会委員長挨拶 岩手医科大学大学院教授 國松 和司
臨床特別講演(10:00~12:00)
「歯周再生治療の実際」エムドゲイン®、多血小板血漿、細胞・骨膜シート
新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野 教授 吉江 弘正
座長:高岡市歯科医師会会長 岩崎 弘治
休憩(12:00~13:00)
認定歯科衛生士教育シンポジウム(13:00~15:00)
「ルートプレーレーニングの可能性」
座長:日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座 伊藤 公一
講演1(13:00~14:00)「患者さんへのダメージが少ないルートプレーニング」
谷口歯科医院歯科衛生士(長野県長野市開業) 山岸 貴美恵
講演2(14:00~14:10)「ルートプレーニング後のレントゲン像の変化」
やまざき歯科医院歯科衛生士(富山県射水市開業) 田中 典子
講演3(14:10~14:20 「ルートプレーニングのみで臨んだ重度歯周炎症例」
かわかみ歯科医院歯科 衛生士(富山県氷見市開業) 山口 瞳
講演4(14:20~14:30)「垂直性骨欠損へのルートプレーニング 15年の予後」
まきの歯科医院歯科衛生士(富山県高岡市開業) 畔川 澄枝
討論会(14:30~15:00)
休憩(15:00~15:30)
特別講演(15:30~17:00)
「再生医療の新展開 -乳歯幹細胞の有用性」
名古屋大学大学院医学系研究科頭頚部感覚器外科学講座教授 上田 実
座長:まきの歯科医院院長 牧野 明
閉会式(17:00)
閉会の辞 松本歯科大学歯科保存学第一講座 教授 吉成 伸夫
「市民の啓蒙」もいいのですが、「治せてこそ(歯)医者。プロフェッションとしての知識とスキルアップが最優先」と考えるので、今回のP学会研修会にはぜひ多くの歯科医師歯科衛生士に参加してほしいところです。日本P学会臨床研修会の会場を下見してきました。
担当職員らの融通が利かない杓子定規な態度には辟易するものの、それとは対照的に高岡市歯科医師会学術部最初で最後(たぶん)の大イベントにふさわしい素晴らしい大ホールです。
ところがなんと私のパソコンDVI端子がつながるコネクターが演者テーブルにないのだ!
あわててアップルストアに電話しVGA端子を購入したのでした。
またしてもMacユーザーへの逆風なのでしょうか。自信満々で臨むはずの専門医試験が来週に迫っています。リンゴマークを使うケースプレゼンテーションが急に心配になってきました。当日になってプロジェクターに接続できない、なんてことになったらどうしよう。窓達バージョンも作っていかなければならないのだろうか、、、。
橘慶一郎高岡市長を訪問してきました。9.14に日本歯周病学会と高岡市歯科医師会で共催する臨床研修会の開会式で挨拶いただく依頼です。当日はイベントが重なる大変忙しいスケジュールのなかですが、快諾いただきました。
橘市長といえば祖父直治氏が参院議員、父康太郎氏が衆院議員にして前伏木海陸運送社長の超名門。おまけに高岡高校~東京大学~ケンブリッジ大学院卒。 高校で私の一年「後輩」というのはおこがましくも憚られる(?)スーパーエリートなのです。日本中の市長さんのなかで偏差値最高が確実です。でもそんなことはおくびにもださない丁寧な物腰、腰の低さ。伏木海陸運送社長の職を辞して市政にあたられるこんなすごい市長まで動員して準備は着々。総力をあげますよ~。
私が勤務医だった20年前くらいは小学校3~4年生で乳臼歯の交換が始まり、5年生でほぼ完了、というのが一般的でした。ところがその時期がだんだん遅くなってきていると実感します。最近では中学生でまだ乳歯がある子が普通、そういえば昨日中3の乳歯の抜歯をしました。以前では考えられない年齢ですが、これって進化?退化?
うちの中学生もようやく乳歯がすべてなくなりました。
ところできたる9・14(日)日本歯周病学会臨床研修会+認定衛生士教育講演会を学会と高岡市歯科医師会で共催します。特別講演に上田実名古屋大学教授「再生医療の新展開 -乳歯幹細胞の有用性-」乳歯の歯髄からとった幹細胞を母親の顎堤に移植して歯槽骨を再生することができるようになるそうです。愚妻に欠損歯はありませんが脱落した乳歯が急に大事なものにみえてきました。これは本当に興味深いです。
臨床特別講演:吉江弘正新潟大学教授、認定衛生士教育講演:山岸貴美恵さん(谷口歯科医院)ほか認定衛生士によるシンポジウム、座長に伊藤公一日本大学教授 の豪華ラインナップ。
富山県下は勿論、石川県新潟県全域に案内配布をお願いしました。高岡市歯科医師会学術部が放つ最大のイベント、乞うご期待!
これまで幾多の再生療法の症例をみても「こんなのレントゲンの角度の違いだけじゃね~の?骨梁の走行からしてあそこに歯根膜はない。レントゲンを治療してるだけだ。それにこの程度なら普通のフラップで、もしかしたらSRPで同じ結果かも。コストベネフィットバランスは?」などとうがった見方しかできず、ましてや自分が患者さんに行うなんてことは考えられなかった頑固な私でした。
しかしアメリカ歯周病学会サンディエゴで大阪大学村上伸也教授のFGF2をみたとたん「凄すぎる!」と態度が一変したのです。
英語では詳細はわからなかったため、どうしても日本語でききたくなって翌年にはご無理を言って高岡まで講演においで願いました。さらに日本歯周病学会、そして今回の語る会と都合4回拝聴しました。毎回バージョンアップされているうえ聴衆によって内容がかえられていることには驚かされました。
さらにS川先生の厳しい口撃(?)にも百点満点の完璧な回答。あのS川先生が低姿勢で「今日は勉強になりました」といわれたひとをはじめて目の当たりにしました。本当に頭のいいひとっているんだなあと感激しました。
「市販できるのはあと3年から5年」という数字は2年前とかわっていなかったことが残念でしたが、大阪発の画期的な歯周組織再生治療薬FGF2。世界に向けて一日も早く発信してほしいものです。
そして発売の暁には富山県下では当然当院が第一号となる所存。いい症例を出しますよ~!
私がこの10数年間ずっと一年で一番楽しみにまた目標としてきた合宿です(といっても毎回悔しい想いに歯ぎしりして帰るばかりでしたが)。内容については天草のブログに譲ります。
http://1933matsuda.com/column.html
さて1992年に初めて参加して以来、症例発表も担当も何もないのは今年がたぶん初めて。手ぶらです。わが富山剱の会の近藤先生の新人発表、富山のエース川上先生の恩師道場の応援に徹しました。
ふたりともご苦労さん!
この会では地元歯科医師会等よりずっと私の仕事や道楽などをしっている先生が多く、本当に心おきなく楽しく過ごせます。いずれが次期実行委員長かと目される Mr.Tuesdayや Mr.Implant Denture とは勝手知ったる互いのブログネタで大盛り上がりでした。
T岡先生もブログ出してよ〜。
富山県から東京歯科大学へ進んだ者全てがこよなく慕う奥田教授の退任祝賀会講演会でした。「トーキョーシカ、ドーソードーソー」を最も苦手とする私でさえも奥田先生だけは別格なのです。
県下からこれだけのドーソーの参加があった講演会は記憶にない、ひとえに奥田先生の人徳というほかありません。祝賀会でも奥田先生の富山弁丸出しにつられて大いに盛り上がったのでした。
ただ奥田先生には「まきのといえばラグビー」のイメージで停止していたのは少しだけ残念。ラグビー熱中時代はとっくの昔に過ぎ去って、この20数年間私なりに少しは進化しているのですが、、、。これは私の不徳のいたすところなのでししょう。
今回は富山剱の会が全国に誇る歯科麻酔スペシャリスト立浪康晴先生にお願いしました。(またしても担当理事独断選考人事か!?)高岡市内外から120名の参加で大盛況となりました。
父方母方双方の祖父から歯科医である名門の出生に加え、天性の明晰な頭脳を永い研鑽で磨いて来たまばゆいばかりのキャリア。現在全国レベルでの活躍をみせる講師。冒頭、同席されたご両親に謝辞をのべるあたりまさに「歯科医の品格」が垣間見えました。
アシスタントインストラクター3名の応援も効果絶大。素晴らしいスタッフ研修会に仕上がりました。拍手!
「これ聞くだけでも参加の価値あり!」との前評判どおり本当に素晴らしいプレゼンテーションでした。
左上はエジプトのミイラ。CT撮影をしそれをバーチャルリアリティーに映像化するのですが、ミイラには一切手も触れずに内部の様子を粘膜の下からでも骨のレベルでも後ろから前から上から下からその他あらゆる方向あらゆる深度から自分の思いのままに「眼で」みることができるのです。左下は立体模型として人体の解剖の学習に、右上は実際の患者さんで骨折の症例。つまり医学歯学領域での教育、治療計画、患者さんへの治療法にと限りない恩恵と変化をもたらすのです。歯科医としては右下のように根管系の複雑さを知ってしまうと自らの根管治療に絶望的になる恐れもあるかもしれませんが。
10年先には私たちのクリニックでも自分のパソコンで普通に扱えるようになるであろうとのことでした。
演者の Dr.W.Paul Brown :(Stanford Univ.)。とてもgentleですごい方でした。
「国際」というだけあって46カ国から500名もの参加者。外傷歯学の父ともいわれるDr.J.Andreasenやここ数年わが高岡市歯科医師会で招聘してきた阪大の先生たちはじめ国内外の豪華演者によるハイレベルなプレゼンテーションが続々、エキサイティングな三日間でした。
今回の大会長である月星光博先生の余人にマネできない国際的なコネクション、またこれだけ大きな大会をほとんど一人の力でマネージメントされたと思われるうえ隅々まで気配りのなされた完璧な運営ぶりには驚かされました。内容詳細は後日レポートです。
まだ一年も先のことながら、どんな準備をすればいいかを知りたかったので東京水道橋へ行ってきました。
この大学の自慢話。
かの野口英世が本大学創始者である血脇守之助の書生で授業開始を知らせる鐘を鳴らす用務員をしていた。ある日微生物の教授が休んだので、急遽その用務員が代理で講義をした。学生達は皆大変驚いた。英世の頭脳を高く評価していた守之助は英世のアメリカ留学資金を工面した。ところがそのお金を英世は遊郭で豪遊して使い果たしてしまったのだった、、、(『遠き落日』渡辺淳一より)
てなわけで玄関にふたりの肖像画が掲げてあります。
今日の卒研フォーラムはといえば、武田孝之先生の示唆にとんだ講演に場内静かな興奮に包まれました。さすがそんじょそこらのインプラントロジストとは役者が違いすぎます。良い勉強になりました。
また来年の企画主旨も理解できたしヒントもたくさん頂戴しました。ほんとに行ってよかった。
休診して学会です。
登場人物は、Dr谷口DH山岸DH品田Dr新田Prof.村上etc.これら全て当高岡市歯科医師会学術部でお招きした講師です。それに加えてAAPでお世話になったDr西堀Dr谷口Jr. おまけに大学で歯周病科(保存第 ○講座とかいったっけ)に在籍していた同級生たち、と楽しい顔ぶれでした。
またランチョンセミナーで講演されたDr前岡一夫は大学の4年先輩であり、ここ数年ある合宿でご一緒しています。
大学の歯周病科に残って勉強したわけではない前岡先生の、地味ではあるけれども地方都市の開業医としてしっかり地に足のついたあくまでもプラークコントロール指導を基盤とした堅実な臨床にはとても共感をおぼえました。拍手!
帰り際、街角でこんな光景に出くわしました。
担当させていただいたテーブルクリニックが無事終わり、多くの先生方から感想や質問をいただきほっとしていたのですが、プログラム最後に恥ずかしい思いをしてしまいました。S川先生の特別講演があまりにすごくて会場全体が静かな興奮につつまれるなか、代表質問にたったAJ先生がさすがにうまくまとめられたなあと感心していました。その直後、なんとS川先生ご自身から直々に指名されてしまったのでした。私は驚き狼狽してしまいました。本当は質問したいことは山ほどあるものの頭の中がまとまっておらずすぐには言葉にできなかったうえ、何をきいてもどうせはね返されるに違いないとなどといろいろなおもいが頭の中を駆け巡り、しどろもどろ、、、。
こんなとき気のきいたまとめができるかどうかが頭の良し悪しでしょう。もう最低。
(間違っているかもしれませんが、これまでの私の経験からいえば)S川先生は「具体的には教えてくれない」のです。ヒントをだしておいて「あとは基礎の知識をもとにして考えろ!」という事なのだと思う。そして正しく理解しているかどうかは症例を通してみている、アホな質問をすれば『愛の拳骨』が飛んでくる、そんな方なのです。S川先生自身、講習会で教わってやっているのではなく、自ら基礎の知識を深く理解したうえで「考えて」されているからなのでしょう。でもそれが本当に実際にできるかどうかは凡人との大きな差なのですが。
だから『写真一枚では理解し得なかったことが、あとになったらわかる(時がある)。だからよ〜く考えましょうね!』とこんなふうに言いたかったのです。あの場でS川先生が私に何を言いたかったのかあるいは言わせたかったのかは不明ではあるものの私は本当に恥ずかしい、、、。
高岡市歯科医師会学術部としての企画です。「たかが8番されど8番」というテーマで歯科一般開業医、口腔外科医、矯正専門医それぞれの立場から症例のみかたを比較してきました。
お互いに患者さんを紹介依頼する機会がありますが、違う専門の先生がどのような診かたをするのかを知ることはとても勉強になります。
好評につき現在は一年に2回不定期開催です。
今回は
近川矯正歯科クリニック 近川美喜子先生「智歯の矯正歯科的利用」
歯科クリニック福井 福井功政先生「日常臨床で遭遇する口腔顔面痛:たかが歯痛されど歯痛」
の2題話題提供をいただきました。
さすがおふたりともぞれぞれ大阪大学東北大学で専門的に研究された専門医。質の高い内容を一般開業医むけに分かりやすく解説してくださいました。身近にこんなエキスパートがおられたとはうれしいことでさらにそれを会員に知らしめることができたのはとても有意義でした。主催者としては「参加無料」が惜しくなってきました。両先生には申し訳なく思えてきましたが、地域歯科医師会員のためとご容赦願うしかありません。
桜が満開の4月8日、高岡市歯科医師会学術講演会を開催しました。
今回はインプラント関連ばかりのアメリカ歯周病学会にあって歯周病治療研究で一番であること間違いないと感銘をうけた大阪大学村上伸也教授に講演をお願いしました。
アメリカでは講演時間が短かかったことと、英語のため充分理解できなかったことから、もっとしっかりお訊きしたいという(いつもどおりの)かなり我田引水で自己中心的な依頼だったかもしれません。
大阪大学を主席で卒業、私と同じ年齢ながらすでに老成したかのような落ち着いた風貌。若くして50人ものDrを率いる歯周病学講座主任教授として国際レベルの活躍。どんなに気難しい方かと思いきや、呑んで話せば謙虚な姿勢に気さくで気取らぬ関西人。我々のレベルにまで落として合わせてくださっているのでしょうが、K会長の名言「FGFならぬHGF HumanGrowthFactorです」に顕されるように出席者全員が村上教授のお人柄にすっかり魅せられてしまいました。私自身は「最近の歯科の風潮として『歯周病と全身疾患の関連』など歯科はなんとか医科に食い込もうという姿勢はわからないでもないものの、それよりむしろ歯科は歯科で充分立派な仕事や研究もしている。何も媚びる必要はなくプライドをもっていけばいい」「自分の子供に誇れる仕事」という言葉にいたく共感をおぼえました。
根分岐部病変の骨欠損が大きく骨に覆われているリエントリーの写真(本ブログ:’06アメリカ歯周病学会 from JAPAN に掲載)に驚いて以来半年。その詳細を知りたい、という願いが叶い私は大満足でした。この10数年間私が企画してきた数十回の講演会のなかでも間違いなくベスト3に入ると思われる素晴らしい講演でした。
薬事の承認がなかなか得られない、とのお話でしたが、ぜひパテントをとっていただき近い将来アメリカではない日本発の歯周病治療の画期的な新薬となって世界に先駆けてほしいものです。
村上教授おつきあいいただいてありがとうございました。
講演を依頼され加賀温泉郷にいってきました。
諸先輩方が集うなか、何の肩書きも研究歴もない私にはかなり図々しい事なのかもしれませんが、準備する中に新たな発見や種々の整理もあることは他のケースプレゼンテーションも同じです。
今回、気安い聴衆ではあるものの若い先生にはともかく年長の先生たちに対して、自分の意図することが伝えきれるのだろうか、、、と幾許の不安を抱えていました。ところがそれは杞憂に過ぎなかったことがすぐにわかりました。懇親会で大変多くの大先輩方から多数過分な講評を頂き恐縮しました。みなさんよく細部までみて覚えていてくださるものだと驚きました。さすが全員プロ!、、、当たり前か。また数人の先生からは「スタッフを連れて見学に行きたい」との言葉もいただきました。もちろん大歓迎です。
企画してくれたS先生、K支部長先生、過分なおもてなしをいただきありがとうございました。ワイン蔵(!)をお持ちとの酒通N先生にお土産にいただいた、いかにもプレミアがついていそうなやんごとない焼酎、美味しくいただきました。
会場ほぼ満席250名の方々に来場いただきました。歯科医やスタッフ対象の講演会ではあり得ない大人数、ありがたいことです。そのなかに当院に通院しておられる患者さん数人が含まれていました。聞きつけて来られたとのこと。私たちのコンセプトを充分に理解し確認していただくのに絶好の機会でした。
とても立派な垂れ幕もご用意いただいたのですが、スクリーンが下げっぱなしになったために写真でお見せできないのが残念。
プレゼンテーションには工夫を凝らしましたので「つかみはOK」。反響は大きく、とても多くの質問もいただきました。一般市民に口腔内に関心の高い人は多く、いろいろ悩みや疑問もお持ちなのだなあとわかりました。また講演後、実行委員長である医師会会長先生からも「口腔内の細菌はあんなになっていて実に多くの疾病に関連しているんですね〜」といううれしい感想もいただきました。内科医は何でもとっくにご存知なのだろうと勝手に想像していましたが、いろいろな他職種の方たちも含めまだまだ口腔内のケアや歯科の疾患についてアピールし啓蒙する余地もありそうです。
昨日9/7、J町公民館で講演してきました。昨年末「寿大学」で依頼されて同名の講演を行ったところ、それをきかれた職員の方からぜひ当公民館でもう一度、とアンコールいただいたのです。当時とても多忙だったので「9月頃でしたら」なんていいかげんなな返答をしておきました。ところが知らないうちにその日が近づいていて、でも渡米の日と重なることに気付いてあわてて変更していただいたのでした。今回は市のイベントでの講演にむけての予演と考えて、どんな内容に聴衆の関心が集まるか,ウケるか様子をみてプレゼンテーションに採用するつもりでいました。
あいにくの豪雨にも関わらず50名くらいの方が来場してくださいました。同業(歯科医)の女性もお母様といっしょに「見学」に来られました。今回の聴衆には熱心なかたが多く、なかには私の一言一句をノートの裏表にびっしりメモされている非常に真面目な方もおられました。
講演後、熱心な質問を多数頂戴しましたが、「プラークは病原性のあるばい菌の塊である。水には溶けないがこすれば容易に破壊できる。歯はうがいではなく歯ブラシでみがいて大切に」という趣旨はよく理解いただいたようです。
「先生ご自身は虫歯はないのか?」という少し意地悪な質問の答え「私もうまれつき歯医者だったわけではないので、どうしたらいいのか知らなかったため以前虫歯になりました。でも信頼できる歯科医に治してもらって以来、新たな虫歯の発生はありません。甘い物をあまり食べないし、歯磨きが完璧ですから。私は3人子供がいますが、どの子にも虫歯は1本もありません。まぐれではなくはじめから狙ってそうしたのです(本ブログ:『予防』の記事参照ください)」には一番どよめきました。
聴衆から反応があるのはわずかな謝礼よりもずっとうれしいことです。
高岡市が企画した歯科医師会への講演依頼です。
私の考えている口腔ケアの意義や重要性を市民に理解していただく絶好のチャンスと考えています。
歯科以外の人がきいてもわかりやすいよう、でもきっとみなさんの心にしみ入る(!?)渾身のプレゼンテーションを準備してたくさんの高岡市民の皆さんのご来場をお待ちしています!